Pua'a(プアア) ...トケラウ
プアアは豚という意味です。私たちが滞在したアタフ環礁の一角には、「こんな小さな島なのに」と驚く規模の養豚場がありました。すなわちトケラウ人にとっては普通の食材なのですね。写真の丸焼きのほか、照り焼きを思い出すような砂糖醤油煮もいただきました。旅行者として外からやってきた私たちにとっては、肉がやわらか~い子豚の丸焼きなど大ご馳走でした。
Ugauga(ウンガウンガ) ...トケラウ
日本語ではヤシガニ、英語ではCoconut crab、カニなのですが太い部分はロブスターなみにがっつり食わせてくれる憂いやつです。味も良し!ミソ旨し! なおトケラウ語では「g」は「ng」と読まれるので、正しくは「ウカ°ウカ°」と鼻母音を利かせて発音してくださいね。
Ota(オタ) ...トケラウ
オタは生の魚の角切りを、玉ねぎやきゅうりと共にココナッツクリームと少しの塩でマリネしたものです。ポリネシア他国と異なりレモンが入っていないんだなーと思いました。トケラウにレモンの木は見当たらないものね。
Lu(ルー) ...トケラウ
ルーと呼ばれる、葉先がくるりと巻いた堅い葉があります。柔らかい葉先を選んで使うと硬さや風味がアスパラガス味。温野菜にしたりまぐろ肉でルーを巻いて醤油焼きにしたりしたものをいただきました。なお酷似した葉で巻きがないものもあり、そちらは「ペレ」と呼ばれています。
Ulu(ウル)、Talo(タロ) ...トケラウ
ウル(写真黄色)はパンの実、タロ(写真茶&灰色)はタロイモです。ウルの木はトケラウ中に生えていて、またタロはサモアから輸入されていて、どちらもよく食べられています。写真は焼きタロにゆでウル。ゆでてゆで汁をきった鍋にココナッツクリームを注いで加熱を続け、ココナッツクリームが豆腐状になってまとわりついていて美味しいのです。
Fai(ファイ) ...トケラウ
ファイはバナナという意味で、甘くない主食用バナナはよく食べられています。写真のように、ファイをゆでてゆで汁をきった鍋にココナッツクリームを注いで加熱を続け、ココナッツクリームが豆腐状になってファイにまとわりつく頃が旨み凝集のしるし。
Ika(イカ)、Lolo(ロロ) ...トケラウ
イカとは魚という意味。トケラウのメイン調味料はココナッツクリームで、魚を煮てココナッツで旨みを決めるこのスタイルはポピュラーなもの。サーヴするときは魚だけを皿に乗せ、ココナッツミルクの煮汁部分は取り分けて「ロロ」というスープまたはソースとして別添でサーヴします。ロロの美味しさに食が止まらなくなります。
Ika(イカ) ...トケラウ
イカとは魚という意味。魚料理を2連発で紹介お許し下さい。写真の料理が卒倒しそうなほど美味しかったので・・・。魚(写真は鯛)を水でじーっくり煮て、くし切り玉ねぎを入れて塩で調味。これで美味しいスープを作り、サラダ油(写真はキャノーラ油)を注ぎます。信じられない美味しさ、ウマホー☆
Moa(モア) ...トケラウ
モアとはポリネシア各国で「鶏」を意味する言葉です。今はニュージーランドから冷凍物がごっそり運ばれてくるのですが、一応トケラウ本土にも鶏はいました。写真は醤油と砂糖で煮た、照り焼き風の煮物です。直行で船が出ている唯一の国サモアでも醤油は普及していて、その影響からトケラウにも醤油味の料理がよくあります。
Mamoi(マモイ) ...トケラウ
マモイとは羊という意味のトケラウ語です。今回はラムチョップ(羊スライスを醤油バーベキューにしたもの)をいただきました。トケラウの食は相当部分をニュージーランドに依存していて、羊肉はすべてニュージー産の冷凍肉とのことです。
popo(ポポ) ...トケラウ
若いココナッツはニウですが、茶色くなった若くないココナッツはポポと呼ばれます。上部を上手に割ると写真右のように直径1cmの穴が上手く開きますのでここから中にたまっているココナッツジュースを飲みます。ポカリスエット味で私も好き。ちなみに写真の奥の、ココナッツ内部を埋め尽くす物体はウット(≫
こちら)です。
Uto(ウット) ...トケラウ
ココナッツ成熟の最終段階は、ココナッツジュースがなくなり、代わりにココナッツの内の空洞部分を埋めるように「スカスカリンゴ状」の物体が発生します(≫
こちらの写真)。その「スカスカリンゴ」部分がウットです。普段は捨てられる(=鶏や豚の餌になる)ことも多いウットとココナッツのしぼりかすを砂糖と水で煮付けてデザートにしたりします。
ベンデーナス ...トケラウ
ベンデーナスはバンダナの木のことで、その実は「持ち手が緑の黄色いチョーク」が球形に凝集した感じ(写真はその一部)。黄色い部分を食べるのですが、柿のような味がします。他のポリネシア人に聞くと「あまり好きではないけれどなんとなくお腹がすいたときには食べる」とのことですが、トケラウ人はこれが好きで、1個さばくとあっという間に多人数によってなくなります。
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