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■南洋のカバ
今日は土曜日です。昨日までも観光盛りだくさん。ついでに今夜も明日も盛りだくさん。だから日中は家にいました。正直ここまでハイパーペースで頑張ってきたので、疲れたーと体が訴えているからです。
Juncoさんの家に入る無線ランを使って、今後の航空券や宿泊の予約を入れるなど、旅計画と旅準備も進めていきました。
さて、「今夜のイベント」とは、「カバ」! 太平洋各国で嗜好品として飲まれている、コショウ科の木の根を粉にして成分を水で抽出したもの。飲むと口内が痺れ、鎮静作用により脳機能も低下する、向精神薬的な作用を発現します。その感覚が受けているからか、太平洋の国では、まるで居酒屋でおやじさんたちが集って酒を飲むかのように、集会所に成人男性が集ってカバを飲むのです。
トンガ到着初日にJuncoさんの家に集った日本人の方が、もう一人の日本人の方の運転で、私たちをその「カバ集会所」へ連れて行ってくれました。こういう表通りから見えない場所は流石在住者でないと分かりにくいから、そういうところに案内してくれることが、とっても嬉しいです。
カバ集会所は「ヘニ」と呼ばれます。成人男性が30人くらい集り、車座になってカバを飲んでいます。地元民の女性は来ていないようですが、今回はみんながあづさを「観光客だから」と受け入れてくれ、あづさもカバをたっぷり飲むことができました♪ ちなみにカバは、お椀(ココナッツの殻を磨いて作ったもの)に口をつけたら飲み干すまで口を離してはいけません。また、思うままに飲むのではなく、誰かが(飲みたくなった人が)カンカンと音を鳴らしたらみんなで飲み始めるルール。音がなったら、トウワと呼ばれるカバ注ぎ担当者は次々と皆の分のカバを注いでいくのです。
あづさは、今回このトウワの係を務めさせてもらい、大変に良い思い出ができました。
その後は別の在住邦人のお方の庭で、日本人が集るBBQに誘ってもらえ、合計7人で、今日もまた楽しい夜を過ごしました。Juncoさんから始まる「人の縁」が素晴らしく、皆が私たちの観光にも協力をしてくれ、トンガでは他の国では味わえない楽しみがずっと続いています。トンガにいる毎日は、例えJuncoさんと一緒にいないときがあっても、それでもいつもいつもJuncoさんに感謝の気持ちを抱いています。
本日の旅
行動 :旅準備、旅計画、カバ集会所体験
朝食 :Kapa pulu(カパプル、コンビーフ)、パン/Juncoさんの家
昼食 :メイ(パンの実)、フィゴタ(貝ぶつ切りをココナッツミルクで炒めたもの)/Juncoさんの家
夕食 :カバ(鎮静作用のある飲料)/カバ集会所、ロブスター焼き、ビール、ココナッツラム、空芯菜のにんにく痛め、たこカレー、ライス、ロブスターのみそのスープ、ゆでたこ刺し、玉ねぎの昆布甘酢漬け、きゅうりと梅かつお、バーベキュー(ロブスターラム肉タコ玉ねぎキャベツナス)/在住邦人のお宅のお庭
宿泊 :Juncoさんの家
旅情報
1ドル=49円
*トンガでカバ体験
カバを飲むところ --- ヘニ
カバをつぐ人 --- トウワ
料金 --- 1杯いくらでなく御座席料のような感じで支払う。1人5トンガドルくらいでOK。
カバを飲むにあたり --- 通常は男性が飲むものなので女性はその場の雰囲気を見てから飲むほうがいい。観光客であれば問題ないという場なら飲める。トウワは女性でも問題ない。口をつけたらいちどきに飲み干す。膝を立てて座ってはいけない。飲み終わって立ち去るときは「マローマウカワ」(カバに感謝します)と言ってから去る。