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■トンガの伝統体験
トンガに到着するずっと前から、Juncoさんは「トンガの日曜日」を体験することを私たちに勧めてくれていました。その理由は、トンガで実際に日曜日を体験して、よく理解できました。
トンガの典型的な日曜日とは、
1)早朝からウム料理(地中料理)を仕込む
2)午前中に教会に参列する
3)教会から帰ったらウム料理を食べる
4)午後は昼寝をする
というものです。
敬虔なるキリスト教徒が多いトンガでは、日曜日は教会を中心とした行動をするのです。また、一切の労働がタブーとされ、車の運転も家の掃除までも、日曜日には行ってはならないことになっています。
Juncoさんはプライベートの用事で忙しくしていますが、事前より大家さん(トンガ人)に、私たちに「トンガの日曜日」の体験をさせてくれるように話をしてくれていました。
朝、大家さんのおばあちゃんが、バナナの葉を火で炙って柔らかくし、フェケ(タコ)調理の下ごしらえを手伝わせてくれました。大家のおじさんのお兄さんの家に連れて行ってくれ、ウム(地中料理)の準備などについて説明をしてくれました。ココナッツミルクをしぼり、マニオケ(キャッサバ芋)とクマラ(スウィートポテト)をウムに仕込むための皮洗浄、ルー(タロイモの葉を重ねて中に具とココナッツミルクを入れてくるむもの)を何十個も作っています。きっと毎週日曜日の、慣れた作業なのでしょうが、何しろ大人数分を作るので数が多い分手間がかかっているなと思いました。
教会の参列は1時間です。大人も子供もおしゃれをしています。トンガなので大人は黒い服を着ている人が多いようです。きれいなハーモニーで歌を歌い、祈りを捧げていました。
教会が終わって家に戻りました。庭には焚き火の跡に毛布を何枚も何枚もかけてありました。焚き火で熱された木や石や鉄廃材の上に先ほど調理準備をしていたものを乗せて、保温のために毛布を何枚もかけていたのです。毛布を1枚1枚はぎ、中から出てきたホクホクのルーやマニオケが美味しそう!!!
ガスや電子レンジとはぜんぜん違う、自然に最も近い形の熱をじっくりと加えられた食材は本当に美味しかったです。すぐおなかがいっぱいになってしまって、思ったより食べられなくて残念ですが、でもせっかくの伝統文化との邂逅ですから、トンガ人に負けないように、たっぷり伝統料理を食べました。
午後は、トンガ人と同じく、部屋に帰って昼寝をしました。
今日は、別に観光地に行った訳でもないけれど、非常に大きな旅の体験を得た1日だったと思います。トンガの人々が最も大事にする日曜日を、トンガ人と共に過ごせて幸せです。
この日記を見て、これからトンガへ向かう人がいるでしょうか。もしいたら、是非日曜日にトンガで滞在できる日程を組んでもらえたら嬉しいです。この日曜日体験があるとないとでは、トンガへの理解度がきっと断然変わると思えるからです。
本日の旅
行動 :トンガの日曜日体験
朝食 :マニオケ(ゆでキャッサバ芋)、ココナッツミルク/Juncoさんの大家さんのお兄さんの家
昼食 :マニオケ、クマラ(スウィートポテト)、ルーシピ(タロイモの葉でヒツジ肉玉ねぎココナッツミルクを包んで蒸し焼きにしたもの)、ルーフェケ(タロイモの葉でタコとココナッツミルクを包んで蒸し焼きにしたもの)、オタイ(スイカココナッツミルクパイナップルのジュース)/Juncoさんの大家さんのお兄さんの家
夕食 :白身魚の鯛めし風、タロイモ大根油揚げのお味噌汁、生姜入り鶏のつくね焼き、レタス/Juncoさんの家
宿泊 :Juncoさんの家
旅情報
1ドル=49円
*トンガの日曜日の移動
日曜日は公共バスは運行しません。飛行機も全面ストップしています。タクシーも土曜日のうちに予約を入れない限り動きません。ついでですが、もし日曜日にビーチに行ったとしても、日曜日の遊泳は原則禁止されています。