2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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西サハラ>2007年10月21日(Sun)
ダクラ
:: 旅164日め : 世界旅38ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ59ヶ国め ::

■西サハラで家庭訪問
私たちはダウド氏とその仕事仲間のモハメッドおじさんと、4人でモーリタニア国境を目指しています。

車中で起床し、近くのカフェでお茶を飲んでいると、モハメッドおじさんの妹であるキュビエラおばさんが迎えに来てくれ、私たちを家へを招いてくれました。西サハラでも一般家庭にお邪魔することができて嬉しいな。西サハラ式でのお茶の淹れ方、見ていて楽しいし、飲んで美味しい(*^-^*) タジン(煮込み料理)やシャリーヤセファ(パスタを使った甘い主食)など、美味しいごはんをいただき、朝からお腹もいっぱいです。

あづさがキュビエラおばさんちで待っている間、和人と2人は、男同士、サウナへ行き、汗を流して体をきれいにしていました。いいなーハマーム(*^.^*)

ハマーム

今日は宿に泊まろうということになりました。私たちはダウド氏と共に宿探しをしますが、予算に合う宿はみんな満室とのことです。夕暮れ時になっても宿が決まらず困っていると、キュビエラおばさんのお友達の、マリカおばさんが家に招いてくれました。マリカおばさんが他所に泊まり、今日はおばさんの独り住まいの部屋を私たちに貸してくれるというのですから、信じられないほど有難いです。

6畳ほどの石床にマットを敷き、小さなキッチンとモロッコ式トイレがあるだけの、質素な家。マリカおばさんが、お湯を沸かしてくれ、まだシャワーを浴びていないあづさにバケツ1杯のぬるま湯を作ってくれました。これを、トイレでかぶってシャワーにするのです。

バケツ1杯しかなくても、そこがトイレであっても、本当に本当に嬉しかった。
お湯がどことなく茶色くても、嬉しい気持ちしか出てきません。

だっておばさんは、独りでいつもこうしてシャワーを浴びているのだものね。

西サハラの家庭で西サハラの人の優しさに触れられることは、旅人として最上級に嬉しい出来事なのです。

■いつ、モーリタニアに行くか
ダウド氏は、日中からときおり携帯電話で仕事の打ち合わせをしていました。それによると、モーリタニア国境へ向けて移動するのは、3日後の水曜日となってしまい、当初からずいぶんと日程が変わってきました。何もないダクラに3日滞在するのもナンだかなぁ・・・。それよりも、動きたい、旅を動かしたい・・・そう思う私たちは、次の大きな選択をしなければなりません。

1)水曜日まで待ってダウド氏の車に乗って移動する。移動の足はすでに確約済み。
2)明日月曜日に移動を開始する。公共移動方法がないエリアなだけに、どうやって移動するべきかを見つけなければならない。、安い移動手段は果たして見つかるのかすら分からない。

今日はマリカおばさんちに私たち2人が泊まり、ダウド氏とモハメッドおじさんは車中のソファで寝ます。

私たちは、選択の答えを、明日朝出さなければなりません。
本日の旅
行動 :ダクラ観光
朝食 :ホブス(センメンというサクサクした揚げパン風)、カフェオレ/カフェ
昼食 :タジン(バルコッコというナツメのような実と牛肉塊、ゴマの煮込み)、シャリーヤセファ(細く短いパスタを油で和えてカカオ粉砂糖シナモンをかけたもの)、お茶、フルーツ盛り合わせ、コーラ、ファンタオレンジ/キュビエラおばさんち
夕食 :お茶、カフェオレ、ザクロ/マリカおばさんち
宿泊 :マリカおばさんち

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旅情報
1ディルハム=15円

*ディルハムとリアル
ダクラでパンを4枚買った。「セコンビアン?カムシャアロ?(いくらですか?のフランス語とアラビア語)」と聞いたら、答えは「ミアシトゥンリア」。
160リア?何何?はて?これはなんだろう?

モロッコ人のダウド氏によると、モロッコでは、お金はディルハム単位だけでなく、時にリアル単位で表現されることもあるらしい。
「ミアシトゥンリア」は160リアル(フランス語でならソンソワソンリア)となる。
1ディルハム(DH)=20リアル(R)なので、160リアル=8ディルハムということだったのです。
アラビア語に不慣れだとお店の人に尋ねるのも困難なこともあるから、一応、知っておくと旅に役立つかも。