2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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ネパール>2010年12月31日(Fri)
★ルンビニ
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■仏教の聖地、仏陀生誕の地にて
寺の鐘の音で起きる朝。
今日は日本では大晦日。

今いるところは、仏教の聖地ルンビニLumbini。


「ゴータマ・シッダールタ」は、紀元前5世紀頃(諸説あり)、王族の息子として生まれました。例えばキリスト教の開祖であるイエスは「実在したかどうか」のレベルから議論が分かれていますが、後に仏陀となるゴータマ・シッダールタ、いわゆる釈迦は、本人の記録も家族皆の記録も残っており、実在していたことには異論がありません(のはずです)。

「仏教」とは日本人もよく使う言葉ですね。でもその意味や教えをちゃんと知っている者は少ないと思う(私もちゃんとは知らない)。仏教とは「人間が仏になる」ための教えです。お葬式に付き物の「御仏前」という習慣も「人間が仏になる」教えを如実に表しています。その教えの祖となったのが、ここネパール南部で生まれたゴータマ・シッダールタ(釈迦)。彼は生きている間に悟りを開き、仏陀、すなわち「真実を悟った者」となり、その教えを広めていきました。

仏教は、アジアを中心に広く広がり、諸派を設けて根付いていきました。良い宗教じゃないと広まらない。だから広域に広まった仏教は良い宗教なんだと思えます。なお彼にまつわる仏教の聖地は、ゴータマ・シッダールタ(釈迦)の生誕の地ルンビニ、入滅(死)の地、教えを説いた地など、ネパールからインドにかけても幾つか点在しています。


さてさて、今日はそんなルンビニに来ています。もちろん観光のメインは、ゴータマ・シッダールタが生まれた跡を見て歩くことに他なりません。遺跡を見たり、沐浴の池を見たり。

ネパール

また、ゴータマ・シッダールタ生誕の位置を示すマークストーンは行列が出来る観光の山場です。

驚くのは、観光客の数に比して、教徒・巡礼者の数がものすごく多いこと。1つ1つの釈迦にまつわる遺構に手を合わせ頭を下げ、膝を地面につけて屈みこむ・・・、計り知れない信仰の深さを感じます。

ルンビニは、見るものは少ないけれども、仏教国日本の国民がそこを訪れることは素晴らしいことだと思います。日本人で仏事に関わってきながらも仏教のことをあまり知らずに生きてきた人は多いんじゃないかしら(私もそう)。でも、仏教はね、人々を善へ導く教えを作り、つまりは生活の道徳を作ってきた。「嘘をつかない、盗まない、努力をする」や「生まれたら必ず死ぬこと」などなど、日本人には当たり前と思えるこれら思想は仏教の教えの一部です。これが「当たり前」になる、つまり、日本を良い国にしてくれたのは仏教の力が大きいと思う。罪を犯したって「信ずるものは救われる」→つまり「悪いことしたって後で祈れば大丈夫」というキリスト教とは違うよね(だから南米やヨーロッパは治安が悪いんだよ、ちっ)。

さてさて、少し旅人たる愚痴が入り話が反れてすみません・・・。

偉大な人が生きた道を、自らが悟りを開く気持ちをもって歩き、目を閉じて108の煩悩(人生の迷いの根源)を取り払う時間を過ごしてみたりもしました。今日の観光は学びが多く、また、今後もっと仏教のことを知っていこうと思えるようになった。だから、今日の観光があったことにより、今後の人生が良い方向に向かうような気がしました。
本日の旅
行動 :ルンビニ観光
朝食 :白米、玄米、カリフラワーなどの野菜の炒め物、わかめじゃがいもスープ、お茶、野菜トルカリ(野菜カレー)、カクテキ(大ぶりに切った野菜のキムチ)、バナナ、ダル(豆スープ)、ヨーグルト/宿
昼食 :白米、青菜のごまナムル、カリフラワーなどの野菜の炒め物とごまの混ぜごはん、野菜トルカリ、カクテキ、わかめじゃがいもスープ、ダル、ゆでスナップエンドウ、バナナ、リンゴ/宿
夕食 :白米、玄米、野菜トルカリ、ダル、大根スープ、ゆでスナップエンドウ、お茶、カクテキ、トマト野菜煮、カリフラワーなどの野菜の炒め物、ベズモモ(野菜の蒸し餃子)、スイトンチリスープ/宿
宿泊 :韓国寺Korean Temple
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旅情報
1ルピー=1.22円

*ルンビニ聖園地区の入場料
マーヤー聖堂や沐浴の池などがある地域への入場料は1人200ルピー。少し前まで50ルピー+カメラ代別途だったが、猛烈に値上げした理由はカメラを持っていてもいなくても、一律カメラ代を含めた入場料としたため。