2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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米領バージン>2009年10月19日(Mon)
トレリスベイ→ロードタウン→シャーロットアマリー→レッドウック→ウェストエンド→トレリスベイ
:: 旅893日め : 世界旅150ヶ国め : 和人227ヶ国め : あづさ166ヶ国め ::

■米領バージン日帰り訪問
英領バージンと米領バージンは、どちらも島の集合体の国です。両国は船でつながれており、移動時間もそんなにかかりません。

私たちが乗る船は午前中のもの。今滞在している場所が空港近くなので、公共交通機関のないこの国で、余裕をもって首都ロードタウンRoad townの港に着くまでには、夜明け一番からヒッチハイクを開始しなければなりません。

港に行ったら、米領バージンへ行く船が3社ありました。料金など就航の問い合わせをすると、ネットで確認していたのとは違うスケジュールが提示されました。なんだか楽しくありませんよ? 予定していた時刻に船はなく、朝一番の船はそれよりも早い時間に出ちゃっている。私たちは港で結構長いこと待たされるハメになりました。

最近、膝の靭帯を傷めてしまったあづさ。笑い事じゃないくらい、ひどいです。
あははぱんちぱんちぱーんち! e(^0^)9 ←無理に笑ってみる
 ・・・うーん虚しい ・・・それでも痛みごまかせない~

威張れることなど何もありませんが、私は中学のバスケの試合で内側靭帯を損傷して、その後整形外科にて手術しています。その手術部位の再損傷です。あーこんなの親が読んだらびっくりするだろうなぁ~(ーー;; 何しろ当時靭帯を移植しているので、再損傷となると、移植靭帯がどこまで自己回復するかったら・・・可能性低そうだ。

ともあれ、伸ばせない、曲げられない、の二重苦では、もはや左足は、足として機能しないわけですね。現在、膝の中に剣山が入ったような痛み(要はちょっと動かすと刺されるような激痛が走る)と張れ(中に水溜まってると思われる)と戦っております。歩き方やまるで障害者です。だから港まわりの首都観光も、和人が1人で行き、あづさは港のベンチで2人分の荷物を見つつ、待機していました。

船に乗って70分で、米領バージンの首都シャロットアマリーCharlotte Amelieに到着しました。米領バージンを構成する島のうち、セントトーマス島にある中心都市です。なんでも昔むかーしは、海賊の巣窟だったのだとか。

さて入国審査です。どきどき。で、和人のパスポートも無事に機械読み取り成功! 日帰り訪問だからでしょうか、イミグレーションはあっさり通過できました。一度米国入国に成功しているから、楽だったのかもしれません。

米領バージンは、とても明るくて素敵な街でした! ド田舎で何もなくて物資がなくて物価が高い英領バージンから来ると、その煌びやかさというか洗練さに、嬉しくなります。

米領バージン

1700年代より栄えた歴史ある街には、現在は狭い範囲に400以上のブティックが連ねる「お買い物地区」としても名を馳せています。だから繁華街にはツーリストがいっぱい。クルーズ船の寄港地としても、人気があるところです。

街を歩いていて、あづさが気に入ったのは扉です。洗練された都会風な街並みでも、ショップや家屋の扉はシックで歴史的な木製の大扉を使っているのです。「これがシャロットエミリーの象徴よ」という誇りの声が聞こえてきそう。とっても絵になります。

目抜き通りから離れた場所(西半球第二位となる長い歴史をもつシナゴーグ(ユダヤ教教会)などなど)の観光は和人が出かけましたが、目抜き通りの観光は2人で出来てよかった。あづさは、和人がいない間はツーリストインフォメーションで、カリブ海クッキングブックの立ち読みにいそしんでいました(笑) いやぁひとりになれて良かった時間かもねっ♪ カリブ海料理レシピ、いっぱい覚えたよ~(*^o^*)

帰りの船は、同じ場所から戻ることもできますが、まだ夕方まで時間があったので、島をバスで横断して、別の港から英領バージンに戻ることにしました。ここのバスは「TAXY」と表示されているんですよ。おもしろいですね! 1人2US$で乗れます。

着いたところはレッドフックRed Hookという港町です。島横断の車窓風景も楽しめたし、レッドフックの港風景もきれいだし、頑張って島を移動して良かったです。

ただ失敗したこと(?)が1つ。乗った船は、英領バージンのロードタウン行きではなく、今泊まっているところとは島の反対側にあるウェストエンドWest end行きだったんです。乗っちゃったものは仕方がないんですけどね(^^ゞ ちなみに、米領→英領と移動する船は、地元民が超大量の荷物を持っています。「物資がなく、物価が高い」とこの日記にも書いた通りの英領バージンに住む人は、船で米領バージンに行って日用品や食料品を超大量買いしているのだと分かりました。荷物はキッチンペーパーやマーガリン、子供のおもちゃや歯ブラシといった、生活に身近なものがいっぱいありました。「隣の芝生は青く見える」どころか、「どう見ても隣の芝生のほうが青い」ところに暮らしている人たちは、苦労して船代を捻出して、生活用品を隣国まで買いに行っているのです。人々は家族連れが多いです。子供も荷物運びに刈りだされているからです。今日はそんな英領バージンに暮らす人々の苦労を実感させられる日ともなりました。

そして私たちは、人と荷物とでごったがえす港を出て、ヒッチハイクをつないで無事に泊まっている宿に戻りました。

夜、泊まっている「海辺のレストラン」では、ドミニカ出身ミュージシャンの屋外ステージが出ていました。オーナーがファイヤーアートを炊いてもいいと言ってくれ、早速添加。素敵な歌声と、暑い日に冷たい1本のビールと、ファイヤーアートを見ながら、最近の「捨てる神」な出来事に疲れた心を、ゆぅっくり、2人で癒していました。

今夜のこの時間があったから、大丈夫、またすぐ元気になるって!
本日の旅
行動 :米領バージン日帰り訪問
朝食 :セロリ、パン、マヨネーズ、フルーツパンチ/サイバーカフェレストランの前
昼食 :Peas N-Rice(ピーズンライス、赤豆炊き込みご飯)、stew King Fish(ステューキングフィッシュ、ブリ輪切りのから揚げを玉ねぎトマトで煮る)、Fry-Plantain(フライプランテーン、揚げバナナ)、Vegetable(ベジタブル、キャベツブロッコリーにんじんカリフラワーのサラダ)/シャロットエミリーの路上ごはん屋
夕食 :セロリ、パン、マヨネーズ、フルーツパンチ/サイバーカフェレストランの前
宿泊 :サイバーカフェレストランの前
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旅情報
1USドル=98.9円

*英領バージンから米領バージンへの船
ロードタウンの港に3社チケット販売所が並んでいる。1社めは往復45US$、2社めと3社めは往復50US$。購入するときは、1)チケットの値段、2)港タックスが含まれているかどうか、3)どこに着くか(シャーロットアマリーかレッドフックか)、4)帰りはそのどちらから船が出るか、5)それぞれの出発時刻、を確認してから会社を選ぶと良いでしょう。