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■アンティルのパリ
美しい見出しから始まる今日の日記です。ハイチ北部海岸沿いにあるカパイシェンCap Haitienの街は、フランス植民地時代は、裕福で洗練されていたため「アンティルのパリ」と呼ばれていました。当時の写真を見たことがあるのですが、波の立たない水面が鏡のようにぴかぴか輝いた川、その沿いには、小さくても整然とした家屋がきれいに並んでいる・・・。
今日は、そのカパイシェンへ向かいます。
私たちは朝6時台にバスターミナルに着いていましたが、バスは出たのは8時すぎでした。バスの出発待ちの間、路上ごはん屋でいただいた朝食が、シエラレオネのプラサスやギニアのボラカイ(イモの葉をみじん切りにしてどろどろに煮たもの)にあまりに似ていて、懐かしさを覚えました。
出発から9時間経ち、カパイシェンに到着。
バスを降りたところ目の前にある宿に荷物を置き、簡単ですが、カパイシェンの町を歩きました。
ううう。。。
ゴミだらけ。風景が黒ずんでいる。
「アンティルのパリ」とまで呼ばれたこの町は、もう、そう謳われることはないでしょう。美しい水面を誇っていたあの川は、静かに静かに、大量のゴミが流れていました。何かの大きな死体がスゥーっと流れていくのを見たときは、マジで鳥肌経ちました。不気味だったので。
いるだけで何かに感染しそうな、黒ずんだカパイシェンの町。
国の手入れがない町の悲惨さと、それでもそこで生きている人々の姿は、写真館で是非ご覧下さい。
本日の旅
行動 :ペチョンビルからカパイシェンへ移動
朝食 :dili(ジュリ、白いごはん)、ラロ(芋の葉のみじん切りをどろどろに煮たもの)/ポルトープランスのバスターミナル
昼食 :ジュリ、レギュム(キャベツ玉ねぎナスなどの野菜をみじん切りにしてトマトでどろどろに煮たもの)/パストレユの路上ごはん屋
夕食 :bouyon(ブヨン、カニすいとん肉タロ芋マニオク香草にんじんバナナ色々入ったごった煮)/宿
宿泊 :オテルシューシューHOTEL CHOU CHOU
旅情報
1グールド(グー)=2.4円
*ポルトープランスからカパイシェンへの移動
ポルトープランスの「エスタシオン」と呼ばれるバスターミナルより、1日数本のバスが出ている。とはいえ所要9時間かかるので、朝移動を開始するしかない。料金は1人500グールド。地元の信頼できる人に聞いても12US$(500グールドくらい)と言っていたし、他の人もその価格を支払っていたのですが、距離に比して値段高すぎ。もっと安いバスもあるかもしれません。カパイシェンは通称オカプOkapとも言います。