2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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パキスタン>2011年07月17日(Sun)
★カリマバード
:: 旅1527日め : 世界旅229ヶ国め : 和人245ヶ国め : あづさ234ヶ国め ::

■フンザの谷で
1974年まで、パキスタン北部には「フンザ王国」がありました。フンザの王の所有地だった地域を総じてフンザと呼びますが、狭く「フンザ」と言った場合は、その中心の町であるカリマバードを指します。人の良さ、風景の良さ・・・、旅人の心を癒す「何か」が、そこにはある。「フンザ」は世界中の旅人を魅了する、バックパッカーの憧れの地の代表格でもあるのです。フンザの谷にはアンズの木が茂っており、風景はオレンジ色。今はまさに美味しいアンズが採っても採りきれないほど実をつけています。

雨天の中長い移動をした昨日よりは天気は良くなっており、青空も少し雲から見えています。朝散策を開始したときは小雨でしたが、眺めの良いところから見える「雨の谷」もなかなかオツ、水墨画の世界が素敵でした。しばらく町を散策していると、中国から行程を共にしている哲ちゃんとばったり遭遇。一緒に丘の上を目指して、斜面に広がる民家街を歩くことにしました。

家に招いてくれたおじさんの居間でおしゃべりをし、。
めっちゃキュートな高齢のおばあちゃんは、「ジブリ映画」から飛び出してきたみたいよ!

パキスタン

うしろに見えるオレンジ色は、この土地の観光に次ぐであろう主要産業である、ドライアンズを作っている様子です。

ジブリおばあちゃんは、少しほつれた哲ちゃんのリュックを、慣れた手つきで縫い合わせてくれました。

民家街は、谷の斜面に連なって建てられており、それゆえ、家の前には別の家の屋根があります。今はアンズ収穫のシーズンで、屋根の上ではザルに並べられた干しアンズでいっぱいです。同様に、甘くて美味しい桑の実も、ドライフルーツになっていました。

もっともっと丘を登るように民家街を歩いていくと、手にヘンナで染め模様を入れた少女たちにも出会い、そして、丘のてっぺん近くの家にたどり着くと、その家から見えるフンザの谷の絶景が目に飛び込んでくるのです。バルティットフォートという、フンザの王が、領土を見下ろすように建てた城よりも高い位置から眺める谷の風景は最高です。

しばらく・・・1時間くらいかな? その家の前から、3人で素晴らしい谷の光景を眺めていました。風も気持ち良いし、家のおばちゃんが、「シャルバット」と呼ぶ麦の山羊乳煮を食べさせてくれる。


今日は、人の住む地域をずっと歩き、様々な出会いを体験しました。美しい光景を何度も目にし、カリマバード、フンザの良さを、めいっぱい体感できたような気がします。あまりに楽しくて、夜暗くなるまで歩いてしまいました。そうしたら、山には点々と、火が灯されている。話を聞くと、今日はムハンマド(イスラム教における預言者の1人)が預言者になった日、ムスリムの祭日なのだそう。

盛りだくさんの一日でした。色々な人と出会えました。
明日からも、このフンザの谷で、ゆっくりしようと思います。
本日の旅
行動 :カリマバード観光
朝食 :パラーター(揚げ焼きチャパティー、チャイ(ミルクティー)/カリマバードの食堂
昼食 :チキンビリヤニ(チキン入り炊き込みごはん)、チャイ、ビスケット/カリマバードの食堂
夕食 :チャワル(白ごはん)、ダル(豆カレー)、チョウメン(ケチャップ味焼きスパゲティー)/別の宿
宿泊 :ガーデンロッジGarden Lodge
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*フンザ-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/フンザ