2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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パキスタン>2011年07月18日(Mon)
★カリマバード
:: 旅1528日め : 世界旅229ヶ国め : 和人245ヶ国め : あづさ234ヶ国め ::

■未来へ向けて
パキスタンは、「風の谷」と言われるフンザに来ています。
地理的に「カシミール」とも呼ぶことができます。

パキスタン

今フンザは、至る所に茂るアンズの木が、一斉にその果実を実らせています。泊まっている宿にもアンズの木があり、取り放題! 食べ放題! もぎたてのアンズはとっても美味しいんです。あづさは、てっきり、「完全に熟した色」のアンズの方が糖度も高くて美味しいに違いないと信じていましたが、同じ宿に長期滞在している韓国人おじさんがもいできた「まだ若いアンズの実」が絶品に美味しくて、びっくり! 完熟のアンズは甘いけれど、若いアンズは、まさに高級な桃の味と香りがするのです(*^.^*)

今7月下旬に差し掛かる頃で、来月上旬は帰国の途。

今まさに世界旅の最終ステージとなるパキスタン。
ここでは、あまり動かず、ゆっくりしようと思っています。

その理由は幾つかあります。
1)帰国してからの日本の暮らしのことを考えたい。住まいとか仕事とかだけでなく、銀行口座はどうするか、貯蓄はどう持つか、サイトはどう発展させるか、サーバー契約はどうするか、などなど、帰国して慌しくなるとゆっくり検討できないことがいっぱいあります。
2)帰国フライトは上海から日本。必ず中国へ戻らなければならない上、「中国八大料理」のうち四川料理と湖南料理を取り入れていく。四川省と湖南省に行きたいのなら、来た道を戻って中国に戻るのが良い。
3)ここに来るとき、トラックの荷台に押し合い圧し合いで地元民と混乗したら、おじさんの硬い靴に踏まれて、あづさは足を怪我してしまった。歩くと血と膿が出るので、歩かないほうがいいみたい。
4)忙しくしてきた旅の最後に、ゆっくりとする時間をとりたい。中国では15日間で入国から出国までこなさないといけないから、ゆっくりできない。パキスタンでしかゆっくりとした時間をとることができない。


朝、2人で散歩しました。昨日みたいな丘を登ることはせず、旅行者が歩きそうな中心地域からひたすら離れ、郊外へ向けてあるきました。お天気は晴れ、少し曇り。そして、郊外のチャイ(ミルクティー)屋から見る雪山の眺めが素晴らしかったので、チャイ屋の前に椅子を2脚置いてもらって、チャイをすすりながら、青空の下に輝く雪山を眺めていました。ついでに「定点観察」としての、行き交う人々の様子も、興味深くて面白かった。パキスタンはイスラム教徒が主体となる国で、町では女性の姿をあまり見かけにくいそうなのですが、ここフンザでは、女性も通りすがると挨拶をしてくれて、なんだか気持ちよいんです。


午後は部屋で過ごしました。電力事情の劣悪なパキスタンでは、フンザでも停電してばっかりです。私たちが来るまでは特にひどかったらしく、10日間電気が一度も来なかったと、他の宿の日本人が言っていたほど。私たちがフンザ入りしてからは、毎日数時間必ず電気は来ているので、有り難いと思わなくちゃ。


和人と、将来の話をするのが、楽しいです。
途上国を旅して出会う、笑顔が素敵で幸せそうな人々は、必ずしも裕福な人ではないですよね。むしろ、家に物があまりなく、裕福でない暮らしをしている人のほうが、初めて会う人にも優しくできる素敵な心を持っているような気がします。

あづさも、4年以上の旅のほとんどが途上国への渡航で(世の中先進国って少ないからね)、随分と、「幸せな暮らし」に対する見方が変わりました。人や家族に優しく、素敵な心を持って生きていくのなら、裕福でないほうがきっと良いんだろうなとも思うほどです。

今までの旅を思い出すほど、記憶はふつふつとしてきて、「あのとき仕事うってまでバス探しに付き合ってくれたおじさん!」、「夜更けに車を降りた私たちを家に泊めてくれたおじさん!」、「あのとき無言で私たちの食事代を先払いしてくれたおじさん!」、「乗り合いタクシーを降りるときに自分の指輪をプレゼントしてくれたおばさん!」、・・・思い出すと、恥ずかしいくらいに親切にされまくってきたのだなと、汗顔に至る感すらありますが、見ず知らずの私たちにそこまで親切にしてくれる人たちを見習って、私も、何の躊躇もなく、素直に人に親切になれる人になりたいとも思うのです。そしてそういう気持ちを持ち続けられたら、きっと、ものすごく幸せになっているんじゃないかなって。

また、旅のために用意してきた資金も、幸い随分余らせて帰国することになりますから、そのお金を置いておく場所も、賢く考えていきたいよね。

そして一緒に旅の経験を重ねられた和人と2人でなら、本当のシンプルライフと言うか、清貧と言うか、そういう幸せな暮らしが、無理なくできるんじゃないかなって、思うんです。

あとはあとは・・・、ともかく、いろいろ!!
いろんな未来の話をすることが、とても楽しいのです。

1日3食の食事の中ではパキスタン料理を学び、素敵な風景が広がるフンザの谷で、充実した時間を過ごせています。
本日の旅
行動 :カリマバード観光
朝食 :サモサ(じゃがいも入り三角揚げ)、チャイ(ミルクティー)/カリマバードの食堂
昼食 :ビーフビリヤニ(牛肉入り炊き込みご飯)、キーマ(牛ひき肉入りカレー)、チャパティー(薄焼きパン)/カリマバードの食堂
夕食 :スィクカバブ(牛肉串焼き)、チャパティ、プラオ(スパイシー度の低い炊き込みご飯)/カリマバードの食堂
宿泊 :ガーデンロッジGarden Lodge
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旅情報
1ルピー=1.04円

*在パキスタン日本国大使館
http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm