2人の世界旅 日々の記録

■今日もダッカ歩き
「バングラデシュ、めちゃ面白い！！」
ちょっと歩いてちょっと疲れたらちょっとチャー（ミルクティー）でも飲めばいい、１杯４タカ（５円）だよ。



おじさんたちがこうしてチャーを飲む光景なんて、めっちゃ雰囲気あるじゃないですか！
「海外旅行してる～」気分がマックス高まってしまうでしょ！
そうしてこういう魅力にはまってどんどん人の森に入っていって、バングラデシュの喧騒を歩いて感じたらいい。

・・・と、昨日のダッカDhaka観光ですっかり「混沌」を見て歩く楽しさを得ました。迷路のようなダッカオールドタウンは地図なしでスイスイ歩くのは至難の業。だから今日は、宿でよりしっかりと地図を頭に入れてから散策を開始しました。


オールドタウンでは面白いことがありました。朝食の時間帯では路上で卵焼きを焼いたりポロタ（油焼きチャパティー）を売る人がいて、そこで何か買おうかと思っていたら、そのお向かいに住む主人が家に招いてくれるのです。私たちがその軽食を買ったら食べる場所が必要だろうと、親切に声をかけてくれた模様です。美味しいチャ（ミルクティー）をごちそうしてくれました。おじさんは彫刻家で、様々な手作品を見せてくれました。「またここを歩いたら立ち寄ってよ」と言ってくれました。楽しいひとときに感謝します。


今日の目的地は「ガット」です。バングラデシュの地図を見てみると、国土はひたすら河川の網目。ヒマラヤから流れる数々の河川が、ここバングラデシュから海へつながります。大河の河川がデルタを複雑に形成しているゆえ、バングラデシュでは度重なる洪水被害を受け、また今もその網目の河川と共に人々の暮らしが成り立っています。だから今日はガット散策をすることにしました。ガットとは、単語だけを日本語にすると「岸」という意味だと思うのですが、バングラデシュやインドでは船着き場という意味で使われていると思います。

ショドルガットに入り、船乗り場で人々の行き交いを眺めていると、港代を徴収するおじさんたちが私たちに長いすを持ってきてくれました。本当は私たちも港に立ち入っているので港代（日本の鉄道で言えばホーム入場料みたいなもの）を徴収されてもおかしくないのですが、むしろその逆、座って大河を眺める私たちにチャー（ミルクティー）を持ってきてくれるんです。優しいな、おじさんありがとう！

先述のように河川が網の目のように入り組んでいるので、河渡しが発達してきました。舟がたくさんあり、人々のたくさん往来し、人が１０人も乗れば１隻の小船が対岸へ向けて出航していきます。ムスリムの可愛い女性たちが、「一緒に乗りましょー！」ですって^^　誘われたけれども、ダッカでやることも残っているので、バイバイの手で彼女たちをお見送りしました。


一応ダッカの観光名所とされている「ピンクパレス」を見て、再び路地に彷徨いこんでいく。人々の動く速度に体をゆだね、人々のざわめきや笑い声、祈りの声に耳を傾ける。久しぶりに頭の中には久保田早紀の「異邦人」の２番が聞こえてきた。ああ、こんな感覚は久しぶりだ・・・。そしてその歌が目で見ている光景とぴたりとはまる（ひずめの音は聞こえなかったが）。「旅してる」感覚になれる。

そういう旅もありだと思いませんか？
「旅してる」感覚が得られることって、旅の幸せだと思いませんか？


バングラデシュを旅した人と話をすると、時折「汚い・疲れる・二度と行かねー（激怒）」等々耳にしますけれど、私はとりあえず、ダッカ歩きが楽しいです。旅に「きれい」を求めているわけではないので、求めたものと違う反駁との葛藤もありません。

あ、でも、昼時の食堂街では其処彼処で唐辛子を油で炒めているからだと思うんですけど、昼時に歩いていると街の空気が目にしみる～（>＿<）　空中浮遊唐辛子エキス攻撃だけは勘弁してね！（笑）