2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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ブータン>2010年12月11日(Sat)
★ティンプー
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■ティンプー観光
今日は青田さんと3人で、ティンプー観光へ。素晴らしい案内をしてくださる方と一緒ですもの、いいことがたくさんある予感♪ まずはタクシーに乗って「BBSタワー」のある丘へ行きました。ティンプー市街を見渡せる丘には、青空の下、無数のダルシンやルンタ(旗)がはためいています。

ブータン

青い空は世界共通のものであっても、そこにひらめく、チベット仏教を礎にする5色の旗が視界に入ると途端に「今私はヒマラヤの麓にいるのだ」と、ブータンの旅気分が全開になります。同時にブータンの人々の仏教への信仰心を感じ、神妙な気持ちも湧き上がってくる・・・。


次は「ターキンズー」つまり「ターキン」の動物園へ。ターキンとは高地でしか生息していない、中国では珍獣扱いをされている動物です。一時、殺生を忌み嫌う仏教の教えに鑑みブータン国王が動物園の存在に論を投じて閉鎖の動きもあったそうですが、現実今も動物園は継続中。さてターキンは確かにユニークな面立ちをした動物で、顔がおおきーーーーい! と驚きます。日本には5000m級の高地などありませんから、こういう動物は見たことがありませんでした。ここターキンズーには、ターキンのほか鹿もいて、つい夢中になってそれらの可愛い姿の写真を撮っていました。

そしてブータン料理を食べ、ティンプー繁華街を歩いてブータン唯一の信号(なんと人が手で方向を指して車を誘導する!)を見たりして、チャンガンカラカンへ。「ラカン」は日本語では普通に「お寺」と言えば良いでしょうか。でも日本のお寺にはない「マニコロ」が幾つも幾つも並んでいます。マニコロにはお経文章が掘られており、人々はそれを右回りに一回転させるとそのお経を読んだことにしてもらえ、願いが叶うなどのご利益があるのだとか。ずらりと並んだマニコロを、コロコロと一気に回していく人々の姿は面白くもあり、微笑ましくもあり、同時に、ここが敬虔なる仏教国であることを切実に感じるほどの信仰心が伝わってきます。私たちはそれほど仏教に忠実な者ではないけれども、日本人ですし、仏教寺で仏教の慣わしに従うのは良いことであろうと、寺にあるマニコロを全て回してきました。お願い事を心に秘めて念じながら、ね!(^_^)V


夕方はしばらく青田さんの家で休ませてもらって(まだ高地順応できていないので体が少々きつい)、そして、そして! 夜はお楽しみの、「大家さんによるブータン家庭料理のおもてなし」です♪ 約束の時間よりも少し早くお邪魔したところ、快く迎え入れてもらえ、そして、ブータン料理の作り方も実際に物を見ながら詳しく教えてもらうことができました。そうそう、ブータンで最も多く話される言葉はゾンカ語ですが、英語教育が浸透している等の理由により、多くの人に英語が通じます。これが大家さんファミリーとの交流の接点を大きくしてくれ、有り難いです。

おもてなしにはシップ(押し米)とガジャ(ミルクティー)、主食はトまたはレッドライスと呼ばれる赤米を炊いたごはん、おかずはエマダツィ(唐辛子のチーズ煮込み)はじめその他いろいろ。しかも、全部、美味しい! エマダツィは昨日も食堂でいただきましたが、大家さんのエマダツィのほうが素晴らしく美味しくて、唐辛子ばかりが具になっているのに(しかもインド産青唐辛子なので辛味が強い)、勧められるままにおかわりをたくさんしてしまいました。

お客にお替わりを勧めるのがブータン式のおもてなし。お陰で昨日も今日も本当に食べすぎ! 胃腸がびっくりするんじゃないかと思うほど。
本日の旅
行動 :ティンプー観光
朝食 :昨日のごった煮、昨日の炊き込みご飯でおむすび/青田御殿
昼食 :チーズモモ(白チーズ入り蒸し餃子)、ポークバトゥー(干し豚肉入り手延べ麺)、ビーフバトゥー(干し牛肉入り手延べ麺)/ティンプーの食堂
夕食 :レッドライス(赤米ごはん)、エマダツィ(唐辛子チーズ煮)、パッシャスィッカム(豚肉の脂身の天日干しのスライスを大根やトマトと煮込んだもの)、カックル(カボチャと骨付き牛肉の唐辛子パウダー煮)、ガジャ(ミルクティー)、シップ(干し米)/青田御殿の大家さんの家
宿泊 :青田御殿
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旅情報
1ニュルタム=2円

*ブータンでの食事のお替わりについて
日記本文にもあるように、ブータンでは客に(民家でも食堂でも)お替わりを勧めるのがもてなしのマナー。客側は、皿の中の料理を少し残せば「お替わりを持って来てくれ」の合図であり、全部きれいに食べれば「もう要らない」のサインとなる。もし店/ホスト側がおかわりをよそってくれようとした場合には「片手で口をふさぐ」仕草をすると「お替わり要りません」のサインとなる。