2人の世界旅 日々の記録

■ブータンの地方へ向けてツアー開始
さて、今日までは主に首都ティンプーThimphuを観光しましたので、今日からはタクシーをチャーターして地方へ行きます♪　流石にティンプーは首都で、民族衣装であるゴやキラを着用しない人もよく見かけていましたが、地方へ赴けばきっと一層民族衣装度が高まり、伝統文化が高度に保有されているのではないかと思うと、本当に楽しみです。

青田さんが信頼できるからと事前に予約をしていてくれたタクシーのドライバーさんは、「ソナムさん」という男性の方です。本職はツアーガイドで、ブータンのことをよく知っており、何を聞いても何でも教えてくれる心強い方です。ティンプーが国の西部にあり、今回訪問するのは中部のトンサTrongsaまで。でもソナムさんの故郷はそれよりも一層遠いブータン東部だそうで、話を伺っていると、一層首都から離れた土地の、観光客に手付かずの魅力が豊富で、すごく興味が沸きます！

朝８：３０、ティンプー出発。

９：２０、ドチュラDochula着。
「ラ」は峠を意味するゾンカ語です。だからドチュラは「ドチュ峠」のこと。１０８塔のチョルテン（仏塔）が密集するチョルテン群は今まで見たことのない仏教建築です。１０８という数字はもちろん「煩悩」を表すのだそうです。ドチュラからのヒマラヤの眺望が素晴らしいと聞いていましたが、あたり一面真っ白で何も見えません。

１１：２０、ロベサLobesa村。
高いところからから見下ろす段々畑の広大な景色。

１１：４０、クルタン村。
寺に目のあるネパール式寺院。

１１：５０、プナカ。



プナカには大変に絵になる「プナカゾン」があります。「ゾン」とは要塞とも訳される巨大な仏教建造物のことですが、行政区域ごとに１つ設置されているので県庁つまりは政治を司る寺と機能してします。大きな大きなゾンを観光しました。チベット仏教に源をもつ壁画などはタクシードライバーのソナムさんがその意味を丁寧に教えてくれます。

１３：５０　ウォンディWangdue
少し高地にある、伝統を残した素朴も素朴な町！　あづさが「わ～」と、少数民族村の昔話に出てくるような家の並びを見て感激していると、ソナムさんが「あと１ヶ月でこの村はなくなるんだ」と言いました。驚きました。店もたくさんあって、賑やかで活気のある商店街には多くの人が買い物をしていて、まったくもってここが消滅するだなんて理解できませんでした。なんでも近くにニュータウンが建設されたそうで、そちらへの移転が決まっているとのこと。人々の暮らしが便利になっていくのは時代の流れの常なのに、その一方で良いものが失われていく寂しさもあり、複雑な気持ちでした。ウォンディでは１０分くらい停車してもらって、あづさも和人もいっぱい写真を撮りました。ゴやキラを着る人が多く、素朴で良い田舎に来れたことが嬉しかったからです。

１５：３０　ドゥンドゥンイサDung Dung Yesha
遅い昼ごはんは山道の途中にポツンとある食堂にて。今日は期待していた「ヤク肉」の料理がある！！！　ヤッター！　これぞブータン料理の重要な一面だと思っている食材だったので、あづさは実に大喜び♪　ヤクとは高地（標高４０００ｍなど）にしか生息できない、大きな牛のような獰猛な動物です。冬になると少し高度を下げて生息します。チベットやブータンなど、高地の国の高地の人々にとっては、ヤクは重要な食糧源。大根や唐辛子と一緒に圧力鍋（標高が高いので圧力鍋必須）で煮て煮汁を飛ばした料理は、肉の噛み応えも十分にあり、美味しかったです。

１７：５０　ポブジカPhobjika
ここポブジカが今日の終着地です。ここに来る途中は高地にしか生息しない「ヤク」をたくさん見ることができて楽しかったです。ヤクを見てから標高はどんどん下がり、今いるポブジカはブータンの中では低地で暖かさも感じます。鶴が多数生息している「鶴の里」として知られるところです。

１日盛りだくさんの観光ができました。ソナムさんも始終安全運転をありがとうございました。この旅のプランを立ててくれた青田さんも本当にありがとうございます！！　今いる宿は造りがブータン様式で、部屋の中にもダイニングにも伝統暖炉「ブハリ」があって、その暖炉にあたりながらブータンの伝統飲料を飲み、ダイニングではブータン伝統料理をいただき・・・、移動が終わってからもめっちゃ完璧に引き続きブータン観光ができています。今日は本当に充実しています。