2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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フィジー>2010年06月24日(Thu)
ビセイセイ→ラウトカ→ビセイセイ
:: 旅1141日め : 世界旅192ヶ国め : 和人241ヶ国め : あづさ204ヶ国め ::

■フィジアンビレッジ2日目
昨夜は、今いる家のご主人であるアピおじさんがフィジー伝統のお披露目ということで「カバパーティー」を開いてくれました。参加したのは、和人、あづさ、ドイツ人ねーちゃん、フランス人(というよりはバスク人と言ったほうが良いだろう)のにーちゃん。

カバはトンガやサモアでも飲んできた、向精神薬的作用を持つ、南の島の伝統飲料です。文字でその効果を伝えるのなら、「起きているのに思考が落ちる」、「脳がしびれる」みたいな感じでしょうか。実際口の中がしびれて感覚がなくなってきます。味は苦く、泥の風味がして美味しくないのですが、嗜好品として、主に男性にたしなまれています。

あまりにカバを飲む時間が長すぎて、昨夜は寝たのが夜2時でした。これでも「あーもう嫌!早く寝たい!」と、桶いっぱいに作られたカバを早くなくしたくて、夜12時を回ることから気張っていっぱい飲んでしまったあづさは、今日は朝から熱が出ています。絶対カバの大量摂取による有害作用に違いない。

ちなみにカバは、医薬品原料としてアメリカやドイツへ輸出されているそうで、その諸国ではやはり向精神薬(抗不安薬みたいなもの)として使われています。ただし肝障害が問題になるため、日本を始め、医薬品としての使用が認められていない国もあります。

あづさはアフリカで肝炎(A型)にも罹っていて、そんな肝臓にタップリのカバというのがまずかったのでしょうか?


それでも今日は、近郊のラウトカLautokaという町に行きました。夕食の材料も買わないといけないしね。夕食は、魚を買ってきたらアピおじさんがフィジーの魚料理を作ってくれるということになっているので、大きな魚を1匹買いました。

ラウトカのマーケット(市場)で印象的だったのが、カババー(カバを飲ませる場所)がかなり広いことです。テーブルが幾つもあって、何人もの人がカバの行商をしているのです。どの机に座っている人も、みんな、カバ!カバ!カバ! カバばかり飲んでいるのです。この光景はすごいなー。

フィジー

歩いていると、みんなが「おすそわけ」をくれるのです。1口いただいたら、昨夜のカバとは味が違う。きっとカバ(コショウ科植物の木の根)の質や作る人によって味が違うのでしょうね、日本の緑茶みたいなもんでしょうか。

市場にある野菜を見ても、嬉しくなりました。生きのいい、力強ささえ感じる野菜がずらり並べられているからです。キャベツ(日本人はどうしても青梗菜と言いたくなるような青菜)、にんじん、なす、インゲン、オクラ、生姜、唐辛子。珍しいところだとジャックフルーツ(果物に見えても中は甘くなく、ほぐしてカレーの具に使う)。そしてダロ(タロイモ)やタビオカ(キャッサバ)などのイモ類。

市場の一角にある、スパイスやダール(豆)のコーナーも素敵です。インド系住民が多数住むフィジーでは、日本人がカレーと呼ぶような、スパイスを使った料理が一般的に食べられているから。この5日間は「フィジアンビレッジ体験」、つまりメラネシアン文化を学ぶことと決めているので、インド人にスパイスを学ぶのは別の機会(昨日書いた3)にしましょ。

インターネットもこの国は安い。サモアで1時間500円していたのが馬鹿馬鹿しい。ここでは1時間50円からあるからです。おかげで用事も少し片付けることができ、私たちは魚やイモと共にビセイセイViseiseiへと帰りました。


分けてもらって飲んだカバのせいか、今も体調が悪いです。背中中に蕁麻疹が出来たかのように背中が真っ赤です。

明日は「超大事な用事」があるので、家にいる日としています。
これに便乗して明日は体を休めようと思います。
本日の旅
行動 :ラウトカ日帰り観光
朝食 :パン、バター、ミルクティー、ポポ(パパイヤ)/フィーおばさんち
昼食 :なし(観光していた)
夕食 :Ika Vaka Miti(イカバカミティ、魚を生姜と共にゆでてミティ(ココナッツクリームレモン玉ねぎチリ(唐辛子)ミックス)をソースにして食べる)、tavioka(タビオカ、ゆでたキャッサバいも)、kumala(クマラ、ゆでたスウィートポテト)/フィーおばさんち
宿泊 :フィーおばさんち
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旅情報
1ドル=48円

*ラウトカへの行きかた
フィジー本島の島一周道路上にあるので、どこからバスに乗ってもラウトカへはたどり着ける。ナンディからは直行バスも多数出ている。私たちが滞在したビセイセイ村からは、所要30分、1.6ドル。