2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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フランス>2007年09月04日(Tue)
★モンサンミッシェル→カーン→トゥージュビル→ルアーブル→リヴァロ→ヴィムティエ→カマンベール→シャルトル→ボンビル
:: 旅117日め : 世界旅20ヶ国め : 和人212ヶ国め : あづさ41ヶ国め ::

■モンサンミッシェル(08:38)→ルアーブル(13:15):232km、4h5m
朝もや、朝焼け、黄金色のモンサンミッシェル。

この美しさを見るためにモンサンミッシェル駐車場泊にした甲斐がありました。車内にはたくさん結露が出ていたのできっと外は寒かったのでしょう。でも私たちはシュラフを使って寝たので、寒さは感じませんでした。

美しい朝焼けのモンサンミッシェルをしっかりと目に焼きつけたら、今日はフランスチーズめぐりの旅をテーマにして、レンタカー旅を楽しみます♪ まだ朝8時すぎですが、今日は丸一日車を運転できる日なので、めいっぱい走ろうと早めに出発しました。

カーンCaenなど、見所があるところを通ったときに写真を撮りに立ち寄れるのもレンタカーの良いところです。目指したのは世界遺産ルアーブルLe Havre。107mの高さの教会という、聞いたこともないすごいものがあります。外から見るとスクエア調のモダンな建造物なのですが、中に入って見上げたとき、107mまでずっと続くステンドグラスについ凝視してしまうほど、すごいところでした。

ルアーブルは、第二次世界大戦で破壊されたあと、オーギュスト・ペレによる都市再建が評価され、世界遺産に登録されているところです。だから、是非その街を自らの足で歩きたいと思っていました。でも実際はそうきれいにはいかないものですね。再建されきったあとでは、街を歩いていてもそこはただモダンな近代都市なのだから、再建のすごさや偉大さ、当時の苦労のことなどはあまりわからないんです。だから、感覚ではなく理屈と頭脳で、「この建物を建てるのは大変だったんだろうか」とか「このあたりの路地は計画的に作られたのだろうか」等、考察と共に歩き見入っていました。

■ルアーブル(14:52)→リヴァロ(16:25):90km、1h33m
とてもモダンで青空に白く輝きあがる橋、ノルマンディー橋を通り、フランスの内陸部へ向けて移動します。

一気にリヴァロLivarotsの町までたどりつきました。リヴァロといえば、世界に名立たるチーズの産地として有名ですね(日本でならば漫画“美味しんぼ”でくさやと対決したあの臭いチーズです、笑)。

リヴァロの町に着いてまず向かったのはツーリストインフォメーションです。リヴァロチーズが手に入るショップを教えてもらおうと思ってのことだったのですが、チーズ博物館が近くにあることと、レンタカーであれば無理なく行けること、そして今からならまだ開場時間に間に合うことなどを教えてもらえ、私たちはリヴァロのチーズ博物館へと向かいました。

ここは本当に良いところでした。チーズができるまでの工程や、かつてのチーズ作りの展示物を見て、現在のチーズ作りをガラス越しに見ることができるのです。そして最後は待望の試食♪ 販売所を兼ねたところですが、試食チーズは、「これが試食でいいの!?(嬉)」というほどの厚切りチーズが数種類置いてあり、美味しい美味しいリヴァロチーズや、近郊の村の名前が由来となったカマンベールチーズも美味しくいただけました。そうそう、日本の漫画で紹介されていたのとはうってかわって、リヴァロで食べるリヴァロチーズは、食べやすく香りも控えめでしたよ。

これだけ楽しめて、すべてが無料というのが素晴らしい。私たちは英国でスコッチウィスキー蒸留所を見学したとき、結構お高めの入場料を払っているので、これだけのサービスが無料であることに殊に感動してしまいました。

■リヴァロ(17:10)→ヴィムティエ(18:06):9km、56m
楽しかったリヴァロを出たら、次に目指すはカマンベールCamembert村です! 実はカマンベール村は便利な交通機関がなく、ここに行きたいことがレンタカーを借りた決定打の1つなのです。ヴィムティエの町が最寄りになるので、いったんヴィムティエの教会や町並みを観光して、カマンベール村へと車を走らせました。

■ヴィムティエ(17:18)→カマンベール(18:17):6km、59m
あ、思い出した! 「カマンベール村でカマンベールを食べたい」という希望をもっていたので、道中みかけたスーパーで忘れずにカマンベールチーズを購入しましたよ(^_^)V

ヴィムティエの町を離れると、本当にのどかそのものの光景が目に入ります。「ヨーロッパの田舎」がそのまま目に飛び込んでくるような感覚です。田舎道を運転しながらカマンベール村に到達し、さらに、夕刻に「メゾンドュカマンベールMaison du Camembert」に到着しました。ここはなんと、建物の形がカマンベールチーズの木製容器の形! とってもラブリーな建物に大感激です。

メゾンドカマンベール

お約束(!?)通り、先ほど買ってきたカマンベールチーズを、メゾンドュカマンベールのテーブルセットでいただきました。

■カマンベール(19:10)→ボンビル(22:22):157km、3h12m
もし、カマンベール村に到着した時間が夜ならば、ここで車中泊も良いかなと思っていました。でもまだまだ明るい時間なので、もう少しパリへ近づこうということになりました。しかしここからがかなり大変でした。安心して車中泊できるような場所になかなか出会えません。結局シャルトルChartlesまで出てみましたが、ここでも安全そうな場所が見当たりません。

車を走らせて走らせて、なんとかひそかに路駐できるところを探します。そして、シャルトルから少々離れたボンビルBon Villeというところで、幹線道路から畑に入る道で民家からも遠く周りに何もないところを見つけることができました。ライトアップされたシャルトルの大聖堂を遠目に眺めながら、本日、約11時間にも及ぶ大運転日も、事故なく無事に終了です。

朝焼けの輝く神秘的なモンサンミッシェル、リヴァロやカマンベールなどの美味しいチーズめぐり、ルアーブルを含めた世界遺産めぐりと、今日一日で得られた体験は、レンタカーならではの大きなものでした。

11時間の運転を頑張ったあづさ、その助手席でナビを含めて頑張った和人(助手席だって、意図しないアクセルワークに体を合わせるため疲労がたまりますよね)、でも、そんな疲れは微塵もなかった。

本当に楽しい一日だったね、ありがとう♪


・・・本日の総走行距離494km、走行時間10時間45分。
本日の旅
行動 :レンタカー旅2日め、世界遺産ルアーブル、チーズの町リヴァロ、チーズの村カマンベール、シャルトルの大聖堂などをめぐる。
朝食 :ブリーチーズ、オリーブ、バゲット、サラミ、ピクルス/車道脇の緑の上の屋外テーブルセットにて
昼食 :Baguette(バゲット、日本で見るフランスパンがもう少しスリムになったようなもの)、Ratatouille(ラタトゥイユ、赤ピーマントマト玉ねぎ小玉ねぎなすズッキーニオレガノの煮込み。ピクルスの漬け汁を利用したような酸味がある)、ピクルス/ルアーブルの海辺の駐車場
夕食 :パン、カマンベールチーズ、ピクルス、ラタトゥイユ、レモンジュース/メゾンドカマンベール内のテーブルスペース
宿泊 :ボンビル(シャルトル近郊)の畑の傍らで車中泊

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旅情報
1ユーロ=162円

*カマンベール村への行き方
最寄りの目安となる都市は、ヴィムティエVimoutiers。大都市カーンからシャルトルへ向かう途中にある。ヴィムティエのツーリストインフォメーションで場所を教えてもらえるし、ヴィムティエからカマンベール方面の看板も出ている。

カマンベールチーズの容器の形をした可愛い建物「メゾンドュカマンベールMaison du Camembert」(インフォメーション、ミュージアム、軽食あり)がある。
http://www.maisonducamembert.com/

*リヴァロチーズ公式サイト
http://www.livarot-aoc.org/