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■南米の、旅の始まり!
あづさは旅の間、A7の紙(A4用紙を3回切ったもの)を束ねたものを常に持っていて、旅のデータ、考えたこと、食べたものなどをとにかく書き込んでいます。今日のその紙には、大きな文字で「南米スタート!」って嬉しそうに書いてあります。
和人には、「スリナムにいたときから南米だよ」って言われます。ハイごもっともです。
でも、あづさにとっては、それでも今日が待望の南米の旅のスタートなのです。グアテマラのスペイン語学校でスペイン語を猛勉強してきて、あれから4ヶ月ずっと復習していて、時間が経ったからこそ脳の定着も多くなって、ホント、スペイン語圏の旅の始まりを心待ちにしていたのです。
南米大陸の旅はもう5ヶ国目。スリナム、仏領ギアナ、ガイアナ、ブラジル、そしてベネズエラ。先4ヶ国は皆異なる言葉が公用語になっていて、スリナムはオランダ語、仏領ギアナはフランス語、ガイアナは英語、ブラジルはポルトガル語でしたから、どことなく、スペイン語の言葉の響き美しい南米のイメージがなく、寂しかったんですよね。そしてここから先訪れる南米の国は、フォークランド諸島を除いて、全部全部ぜーーーんぶスペイン語圏なんです♪ その嬉しさのスタートとなる今日が、あづさの中で、本当に待ちわびていた南米の旅のスタートとなるのでした。
パカライマから乗り合いタクシーに乗って国境を越え、サンタエレナデウアイレンSanta Elena de Uairen(通称サンタエレナ)へ行きました。そこから次のバスに乗れば、エンジェルフォール(世界一の落差がある滝)ツアーの拠点となるシウダードボリーバルCiudad Bolivalに到着します。今日は日曜日というのも、計画どおり! バッチリ! 夜行バスに乗って明日の朝に着けば、月曜の朝イチから旅行会社めぐり開始という完璧なタイミングなのですよ。
さて、問題は、夜行バスで行くか、昼間のバスで行くか、です。夜行バスに乗れば宿代を浮かせることができるけれど・・・、2人で悩んで相談した結果、私たちは、敢えて昼間のバスに乗ることにしました。何故ならばここはロライマの地。地球で稀なる壮大なテプイ(テーブル状大地)が連なるロライマなので、昼間のバスに乗って、風景を見たいと思ったのが決定打です。
曇っていたし、時々雨も降りましたけど、時々雲が途切れるところもあり、風景を楽しめました。2階建てバスの2階最前席に座っていたから、眺めの良さがとても楽しかった!
ちょっと困ったのが、意外にベネズエラの物価が高いと感じたことでした。産油国なので物価が高いのは止むを得ないにしても、昼食にごはんとチキンとちょっと食べて30ボリーバルは、高い。他の客も30ボリーバル払っているのが、すごい。
ベネズエラは、「闇両替」が存在することで知られています。正規レートが1US$=2.1ボリーバルのところ、闇両替では1US$=およそ5ボリーバルで両替できます。その、ごはんとチキンで30ボリーバルというのは、旅行者が闇両替で現金を入手できたとしても600円・・・例えばエクアドルなど他の南米の国だったら100円そこらで食べられるものに、です。これをもし、誤ってATMキャッシングで得たお金(公定レート計算)で食べたら、・・・キャー1500円もしてしまうのですよ! ともあれ、シウダードボリーバルに着いたら、闇で両替できるところを探すことが、大事なノルマの1つですね。
シウダードボリーバル到着は、予定よりも遥かに遅れて夜12時近くでした。こんな時間に宿探しをするほうが危ないだろうと、私たちはバスターミナルの中にテントを張って就寝しました。
本日の旅
行動 :パカライマからシウダードボリーバルへ移動。ブラジル出国、ベネズエラ入国
朝食 :なし(移動していた)
昼食 :arroz con pollo(パロピケと呼ばれる豆入り赤ごはん、鶏にんじんじゃが煮)、トストン(バナナを揚げてつぶして揚げたもの)/ミナの食堂
夕食 :なし(移動していた)
宿泊 :バスターミナルのプラットホーム
旅情報
1ブラジルレアル=53.1円
1ベネズエラボリーバル=17.8円(闇レート両替時)
*ベネズエラの闇両替
私たちの滞在時、公定レート1US$=2.1ボリーバルのところ、闇両替では1US$=5弱~5.5ボリーバルで換金できた。ATMでキャッシングしたりクレジットカード払いをすると公定レートで換算されるのでひどい目に遭う。もともと物価が高い国である上、エンジェルフォールツアーなどで現金が大量に必要になるだろうから(※ツアー支払いは米ドル現金でできます)、十分な量の米ドル紙幣を持っていこう。私たちの場合、シウダードボリーバルの町では闇両替を見かけることがなかったので、闇でのボリーバル入手にはちょっと苦労しました。