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■チムー帝国の首都チャンチャン
今日はチャンチャンChan Chanの古代都市の跡をめぐる旅をしたいと思います。チャンチャンは紀元前1300年ごろより形成されたそうですが、チムー帝国が勃興したのは9世紀より。繁栄したのは紀元11世紀から250年間で、このチャンチャンがチムー帝国の首都でした。当時は南米最大の都市で、1460年ごろインカ帝国に征服されるまで、長く繁栄しました。
遺跡はアドベと呼ばれる日干し煉瓦で造られています。土から作られたからこそレリーフが彫りやすかったのでしょうか、魚のレリーフ、海鳥のレリーフ、格子模様などなど、その連続的な模様が見ていて楽しくなってくるほど可愛いです。日干し煉瓦で造られた遺跡は雨に弱いものですが、砂漠の中だからこそ残ることができたのですね。また、多くの箇所では現在も発掘作業が続けられています。
何しろ広大な遺跡なので、砂漠の中歩いて見て回るのは大変です。でも遺跡三昧ペルーの旅では最初となる遺跡訪問なだけに、「やっぱり遺跡めぐりは楽しい~♪」と楽しく観光を進めることができました。
チャンチャンが都であった当時、面積は32平方キロメートル、人口は40万人であったと推定されています。同じ時代のヨーロッパにはこれに匹敵する都市は1つもありません。パリParisの面積は3万平方キロメートルですし、ローマRomaの人口はたった5万人だからです。
入場時に買ったチケットは周遊チケットで、チャンチャン遺跡のほか、チャンチャン博物館、ワカエスメラルダ(エメラルドの神殿)、ワカアルコイリス(虹の神殿)の入場券がついています。徒歩やミニバスを使って、今日はこれらを全部見てまわることができました! 頑張った!
今日見たもののうち、特に印象的で、好きだと思ったのが、チャンチャン遺跡の動物たちのレリーフと、ワカアルコイリスの巨大レリーフです。
「アルコイリス」はスペイン語で「虹」のこと。
大きなレリーフ(ロープの高さからレリーフの大きさが分かると思います)には、大きな虹が掘られているようにも見えます。
ペルーと言えばインカ帝国、を連想する人は少なくないと思います。でも、インカ帝国は1532年までわずか3世紀程度の短い、かつ、新しい時代の文明です。ペルーには興味深いインカの遺跡がたくさんあり、時代が新しい分、造りが精巧であったりもします。よく聞く「かみそり一枚入らない石組み」なんていう言葉は、インカ遺跡に言われる名言ですしね。
でも、古い遺跡は、造りが素朴であっても心をひきつける魅力がある。チャンチャン遺跡は行って本当に良かったところです。
正直なことを言うと、砂漠の中の炎天下でのチャンチャン遺跡歩きで疲れてしまい、次に行ったチャンチャン博物館での出土品展示物をじっくり見られなかったのが心残りです。
本日の旅
行動 :チャンチャン関連遺跡群日帰り観光、ワラス行き夜行バスに乗る
朝食 :pescado frito(ペスカドフリット、塩サバ焼き)、yuca(ユカ、ゆでキャッサバ)、玉ねぎスライス、jugo(フゴ、グアナバナのジュース)、Lomo Saltado(ロモサルタード、フライドポテト玉ねぎトマト牛肉炒め)/トルヒーヨの食堂
昼食 :インカコーラアイス/チャンチャン遺跡博物館
夕食 :pollo asado(ポジョアサード、チキン炙り焼き)、アボカドトマト紫キャベツレタスのサラダ、papa frito(パパフリット、フライドポテト)、コーラ/トルヒーヨのカフェレストラン
宿泊 :ワラス行き夜行バス
旅情報
1ソル=32.8円
*トルヒーヨからチャンチャン遺跡へ
トルヒーヨの町のスタジアム前から「B」と掲げられたミニバスに乗る。「H」でも行くことができる。チャンチャン遺跡に行くことをドライバーに伝えると遺跡前で降ろしてくれる。下車地点から遺跡チケット売り場まで歩いて30分くらいかかるが、下車地点に待機しているタクシーを利用することもできる。私たちはチャンチャン遺跡で周遊チケットを買い、チャンチャン遺跡からチャンチャン博物館までは徒歩、そこからエスメラルダ神殿までミニバス(トルヒーヨに戻るミニバスに乗って途中下車)、アルコイリス神殿へは地元の人に尋ねてバスに乗って行った。