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■蘭領アンティルの解体
「蘭領アンティル」という区分の国があります。カリブ海に浮かぶオランダ王国に属する小島。
現在蘭領アンティルの構成要素は5島あり、
1)キュラソー
2)ボネール
3)シントマールテン
4)シントユースタティウス
5)サバ
そして私たちは、グアテマラにいるときに、蘭領アンティルが2010年に分裂することが決まっていることを知りました。おおっとおお、今2009年9月なのでホント目と鼻の先じゃないですか。現時点で言われている分裂様式は、キュラソーとシントマールテンがアルバと同格(オランダ王国を構成する自治国)になり、残り3者がもう少し自治度が低く(オランダ本土の海外県に相当)なるということです。
現状はというと、それぞれが既に政府をもっていますし、今やもう別の国って感じも受けます。各行政を独自に司り、入国審査なども独立して行われていること、カリブ海の中では同一国ではなく別国(別地域)として扱われ、そして諸外国発行のガイドブックも別扱い。
私たちは、今回の旅ですべての構成要素を訪問してみることにしました。
ちなみに今日まで3日間滞在したアルバは、かなり前に(1986年)蘭領アンティルから脱離した国です。
確かにABC(アルバ・ボネール・キュラソー)は近いところにあって、3S(シントマールテン・シントユースタティウス・サバ)も近いところにあるんだけど、ABCと3Sは恐ろしいほど遠いところにあるので、同じ国としてやっていくには、いろいろな点で限界があったのでしょうね。
■ボネールへ移動
今日は移動日です。朝、ホームステイさせていただいたナビン兄さんが空港へ送ってくれ、いったんフライトでキュラソーへ移動。この飛行機、3×6列しかなくて、ちっちゃい(*^.^*)
キュラソーの空港内で4時間の長いトランジット待ち。無線ランが入るのでネットとメールやりとりができ、用事を済ませられました。
次にボネールへフライト。なんと今度は2×4列、たった8人乗りの飛行機です。ちっちゃすぎー(*^.^*)
ボネールの空港へは、ナビンの古い友人であるアンドレが迎えに来てくれました。実はね、アルバにいるとき、ボネールでは特に泊まるところを決めていないと言うと、「大学も一緒だった僕の友人が住んでいるから紹介するよ」と、今日出会ったアンドレと連絡をとってくれたんです。2人ともスリナム人(スリナムとは南米の北部にある国)なんですよ。
アンドレは首都クラレンダイクKralendijkの中心へ私たちを連れて行ってくれました。まだ昼過ぎの時間なので、アンドレは職場へ戻り、私たちは車内に荷物を置かせてもらって身軽に観光できるのです。
観光国アルバからやってくると、ボネールは、田舎、田舎、田舎(^^ゞ
首都の中心部でさえたいしたビルなどありません。いいねー、こののどかさ♪
でも、黄色いペイントがなされたカラフルな建物が多く、教会も、お役所も、港も、可愛い。郵便局だってこんな具合です。
さらに、こじんまりとした観光案内所で、おじいさん職員にローカルフードが美味しいお店を教えてもらいました。そしてそのお店で美味しいクレオール料理をいただいたあと、厨房も覗かせてもらって作り方を教わったりもしました。
夕方再びアンドレの車に乗って、家へ向かうと、同じくスリナム人の奥さんニコラも私たちを歓迎してくれました。ローカルフードのお店で「その土地の食」を買ってくれたり、夜景がきれいな公園に連れて行ってくれたり、ああ、なんてスリナム人って優しいんだろう! いずれ訪れるだろうスリナムの旅が、なんだか楽しみにさえなってきます。
ボネールの観光は明日が本番となります。公共バスが皆無に近いこの国では、幸いレンタカーが安いので、明日はレンタカーで島すみずみを観光したいなと思います。
本日の旅
行動 :ノールトからクラレンダイクへ移動、アルバ出国、ボネール入国
朝食 :昨日の夜と同じもの/ナビン兄さんち
昼食 :Galina stoba(ガリーナストーバ、チキンのローカルボネールシチュー)、Kabritu stoba(カブリツストーバ、ヤギのローカルボネールシチュー)、Arroz morro(赤豆トマトスパイスたきこみごはん)、Fried yucca(フライドユカ、キャッサバイモの素揚げ)、Plantain(プランテーン、揚げバナナ)、Salad(レタスきゅうりトマトのサラダ)/クラレンダイクのレストラン
夕食 :チキン(鶏の炙り焼き)、リブ(豚のアバラの炙り焼き)、ポークチョップ(豚肉ステーキ)、ステーク(牛肉ステーキ)、ポテトサラダ/アンドレとニコラの家
宿泊 :アンドレとニコラの家