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:: 旅868日め : 世界旅143ヶ国め : 和人223ヶ国め : あづさ159ヶ国め ::
■ボネールの見所周遊
今日は、レンタカーを借りてボネールを周遊することにしました。この国は公共トランスポートが皆無に近く、その上、見所である地域には民家がないことが多いことから流しのタクシーなども皆無です。だから、この島を動くための、最も現実的なプランがレンタカーだったというわけです。
借りた車? トラックだよ(^^ゞ
いや笑い事じゃないのです。実はね、ここボネールは世界的に有名なダイバーの聖地で、海に潜れば稀なる規模での珊瑚が見られるのだそうです。ダイバーがダイビング用品を運ぶには、濡れてもいいトラック荷台つきの車が最適なのです。レンタカーもトラック型なら国民の自家用車もトラック型が如何に多いことか。なおボネールのレンタカーは大変に安く、保険をつけても1日40US$くらいで借りられました。以前フランスで2日間借りて230ユーロ(だったかな)ってのはナンだったんだ!ってくらいに!
それじゃあ、折角レンタカー借りたことだし、今日はめいっぱいすみずみまで行ってみましょう♪
ブルーパンBlue pan(ソルトパンSalt pan)
ああ、いきなり素敵な場所に来てしまった・・・、てか、ここすごいっ! 塩の大地に、塩のピラミッド(かなりでかい、本物のピラミッドみたい)がそそり立っています。ボリビアのウユニ塩湖にも塩の山がありますけど、あれは高さ数十センチ。そんなもの比較にならない大規模さ。しかも、周辺は、セネガルのラックローズを思い出すような(≫
こちら)、薔薇色の海が広がっています。塩を吹いた大地に立って、塩の巨大なピラミッドを見つめていると、まるで地球じゃないどこかの惑星に来たような感覚に陥ります。ボネールじゃないと見られない、この美しさは必見です。
写真だと塩の山が小さめに見えますが、実物はかなり壮大なのですよ。
写真にちっちゃく写っている黒い粒が工業用クレーン車ですから。
オレンジパンOrange pan
昔からボネールは製塩が主産業だったようで、その労働力にはアフリカから輸送されてきた黒人が遣われたそうです。オレンジ色の塔は、まるで、碑。そして小さな多数の小屋は、その奴隷の就寝する場だったのだそう。まるで、犬が犬小屋に入るかのような、寝ること以外何もできない小さな小さな石造りの小屋が密集しているのを間近で見たときは、あまりに切なくなり言葉が出なくなってしまいました。
フラミンゴサンクチュアリ。
フラミンゴはボネールの象徴です。国土の至る所にフラミンゴ生息地があります。また、ボネールのフラミンゴはピンク色が大変濃いんです。先ほどの薔薇色の海は、日本で見られる赤潮同様、富栄養化によるプランクトン発生の色だと思われるのですが、そのプランクトンとフラミンゴは(例えばフラミンゴがそのプランクトンを摂取しているなど)、何か関係があるのでしょうか。
ソロボンSorobon
ちょっときれいな海が見えるところに寄りました。
カイCai
ここもきれいな海が広がっています。和人がちょいと泳ぎに行ってみたところ、潜ってみるとあまり良い所ではなかったとのことで(サンゴとかきれいな魚に乏しい)、陸から眺めるだけにとどめたほうが良いところみたいです。ただここで印象的だったのは、白い大きな巻き貝の殻が積まれた山でした。その貝殻は、あの美味なる貝“コンク貝”(≫
こちら)の山。今では採集禁止となってしまったそうですが、そうなる前は、ここにはコンク貝料理が食べられるレストランがありました。
インディアン壁画。
インディアーン、面白そうだねっ(*^o^*) 私たちは是非ともこれを見てみたいと、島の東部海岸沿いをオフロード走行、インディアン壁画を探しました。手持ちの観光案内地図には、島東部に4箇所のインディアン壁画がある印があったので、最初は海際の岩場、次に断崖沿いに車を走らせて、頑張って壁画探しをしていました。頑張って探したのに何も見つかりませんでしたが、まるでアドベンチャーロードを運転するかのような体験がすっごく楽しくて、なかなか諦めきれずに壁画探しを続けていました。実際に見つけた場所は、もっと西に行ってから。古代の遺物が好きな私たちにはとっても楽しい時間でしたよ。
リンコンRincon。
ボネール第二の町リンコンへ。きれいな教会など。私たちは食べていませんが(行ったら営業時間外だった)、この町にあるローカルレストランではイグアナ料理を食べさせてくれるそうです。
ゴトメールGotomeer。
ゴトメール湖にはこれまたピンク色の濃い素敵なフラミンゴが生息しています。
サンタバーバラSanta barbara
ゴトメールからは山間道路を通って首都クラレンダイクへ向かいますが、その途中で、シュノーケルに適しているという表示のある海へ行きました。これは実に素晴らしいところで、海に入って10mもすると見事な珊瑚の連続にドロップオフ! ドロップオフとは、海底にある崖のようなところ、泳いでいると突然深くなる場所を言います。こういうところは、崖の上と崖側面、崖の下に、見事に珊瑚が広がり、また魚の良い生息地になることから、ダイバーなど海に潜る人には絶好の“潜り場”となるのです。あまりに見事な場所で、魚の群れに混じって泳ぐこともできたので、長い時間、シュノーケルを堪能してしまいました。
そして、首都クラレンダイクKralendijkで少々の食べるものを買い、泊まっている宿に戻って、今日も事故なく無事に運転を終えました。
ボネールは、「ダイバーパラダイス」たる珊瑚と魚が美しい海があり、遺跡あり塩のピラミッドありフラミンゴあり壁画ありと、小さい島ながら素晴らしい観光要素を持っている国だと思いました。正直、観光客人気と言われるアルバ(ボネールの前に訪問していた国)よりも格段に気に入りました。
日本からちょっと遠いけど、でも南米に行くより近いでしょ?
海が好きで、でも海だけじゃなくていろいろな楽しみをしたいという人には良いところだと思います。
明日から、蘭領アンティルの中心国、キュラソーへ飛びます。
「キュラソー国」なんて聞いて「どこそれ」って思う日本人は多いと思う。では、「オレンジキュラソーの発祥地」と言ったらどうかしら? ちょっと、楽しそうなイメージが沸くでしょうか? 美味しいリキュールとの出会いにかなり期待しているあづさです(*^-^*)
本日の旅
行動 :ボネール島一周観光
朝食 :チーズ、ターキーハム、パン、コーヒー/アンドレとニコラの家
昼食 :パン、チーズ/フラミンゴサンクチュアリ
夕食 :パン、ココア、ハム、カスタードクリーム、チリソース、ラムレモンロック/アンドレとニコラの家
宿泊 :アンドレとニコラの家
旅情報
1ギルダー=52円
*ボネールのレンタカー
日本の運転免許証だけで借りられます。私たちはバジェットレンタカーBadget rent-a-catのサイトから予約し、街中オフィスで手続きをしました。蘭領アンティルは石油精製業でも発展している上、給油はディーゼルオイルでよいので、ガソリン代はかなり安いと思いました。何よりボネールはツアーかタクシーチャーター(どっちも高そう)かレンタカーでないと動けないのです。