2人の世界旅 日々の記録

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ポルトガル>2007年09月21日(Fri)
リスボン行き夜行列車→リスボン→ベレン→リスボン→シントラ→リスボン→コインブラ
:: 旅134日め : 世界旅31ヶ国め : 和人212ヶ国め : あづさ52ヶ国め ::

■夜行列車でリスボン到着:9h25m
ポルトガルの首都リスボンLisboaに到着しました。

わーー。

今までのヨーロッパの国々と違って、なんだか、いい!

リスボンの街並み

近代化されすぎず、古い白い家並みと、どこまで言っても赤い屋根が連なる家には人々の生活が残り、ヤシの木が似合う熱い空気は乾いていて、いたるところにある石畳の道。本当南に来たんだなーと実感できるのです。のどかで素朴なポルトガルの良さが、駅を出て歩き始めた直後からいっぱい感じられます。南米を連想せずにはいられない風景が、今までのヨーロッパの旅と、決定的に異なる印象を与えてくれたのかもしれません。

リスボンは坂が多いけれど、がんばって歩きますよ。ガイドブックに載っていた市場が閉鎖されていたのは残念だったけれど、その近くにある食堂で朝ごはんを食べることにしました。

ポルトガルの朝食は、どこに行っても皆、甘いものを食べています。食堂のケースにも甘いものがずらり! ここではポルトガルでは有名なボロBoloを食べておくことにしました。ボロはカステラのようなカップケーキです。だってポルトガルと日本は鎖国以前からのお付き合い! カステラはポルトガルが日本に運んでくれたお菓子ですものね(*^-^*)

リスボンの町歩きでは、サンタエングラシア教会Inreja de Santa Engraciaやサンヴィセンテデフォーラ教会Inreja sao Vicente de Fora、サンジョルジェ城Castelo de Sao Jorge、フィゲイラ広場Praca da Figueira、国立劇場Theatre Nacionalなどを訪れました。

■リスボン→ベレン:10m
ベレン地区には、世界遺産に登録されているベレンの塔Torre de Belemやジェロニモス修道院Mosteiro dos Jeronimosがあります。リスボン中心部からも訪れやすいので、列車に乗って行きました。ベレン駅は海際にあり、海の風も気持ちよいんです。

まず訪れたジェロニモス修道院では、あのバスコダガマの石棺が印象的でした。広い修道院は庭園もきれいですが、庭園を囲む回廊の曲線を多用した独創的な建築様式に、つい心を奪われてしまいました。うずまき模様とか、大航海時代を思い出す船の紋様とか、見ていて楽しいのです。

ベレンの塔はジェロニモス修道院から少し歩いたところにありました。

■ベレン→リスボン:3m
ベレンからリスボンへ戻りましょう。

ところで今日のうちにスペインに戻る計画を立てているのですが、このままリスボン国際列車発着駅(サンタアポローニャ駅)に戻ってしまっていいのかなあと悩んでしまいます。ポルトガルがとても良く、気に入ってしまったので、もう少しいろいろと見ないともったいないかなーって。

そうそう、ドイツのデュッセルドルフでお世話になったけんさん(仮称)が、シントラSintraが良かったと言っていたこともあり、シントラに行ってみようということになりました。ベレンから行くには、リスボンアルカントラマール駅、リスボンアルカンタラ駅、リスボンサテリオス駅を経由してシントラへ行きます。

■リスボン→シントラ:23m
列車はリスボン郊外シントラへ向けて走ります。だんだんとどんどんとポルトガルらしさが増してきて、南国らしい車窓の眺めが気持ちよいです。

シントラはリスボン北西部にある古く美しい町。駅を出たら、ポルトガルごはんを食べたいなと思い、ローカルなレストランに入ってワインつきのランチセットをいただきました。

かつての王宮Palacio Realを見たあと、丘に登ってこの王宮と美しい町を見下ろそうと思い、歩いて丘を上っていきました。これが大正解で、王宮や町を見渡す時間は最高だし、何より良かったのは湧き出る泉の水汲み場に出会えたことでした。地元のおじさんおばさんが絶え間なく水を汲みに来ていました。私たちも美味しいお水でリフレッシュです。

■シントラ→リスボン:41m
さあ、リスボンに戻って、夜行でマドリッドへ行かなくちゃ。リスボンオリエント駅に戻って列車の予約をしなくてはなりませんが、駅の国際線予約窓口は食事クローズ、なんたることよ(^^;;

しゃーないなーと、列車で10分、リスボンサンタアポローニャ駅へ移動しました。なのにマドリッド行きは満席で予約が取れません。

こうなると、方法は2つ。
1)ポルトPortoから北の国境を抜ける
2)コインブラCoimbraから東の国境を抜ける

1のルートは大変に興味深いのですが、スペイン北部海岸沿いの列車スケジュールはまったく分からないので、不安もあります。有効期間15日間のユーレイルパスも今日が10日め。残り日数が少なくなるほど、不慮の事態で日程が遅れたときに、取り戻すのが困難になってくるから、あまりの冒険には踏み切れず・・・、私たちは2を選択しました。そしてコインブラへ移動するために、列車で10分、リスボンサンタアポローニャ駅へ移動しました。

■リスボン→コインブラ:2h5m
もう夜も遅く、コインブラに到着したら真っ暗です。コインブラB駅から更にシャトル列車に乗り換えて4分、コインブラA駅に着いたら、夜10時です。夜中に駅前を歩くのは怖いことですよね。私たちはあまり歩きたくなかったので、1軒めの宿で宿泊を決めてしまいました。

次の目標は、スペイン有数の観光都市バルセロナBarcelonaです。しかし、実はバルセロナは、ユーレイルパスを使い夜行泊を駆使した今回のような移動をすると、意外な陸の孤島(?)的存在で、上手く旅行程が合わないのです。

ここから先、パス残り日数も少なくなってきていますが、どうか無事に観光が続けられますように・・・。
本日の旅
行動 :ユーレイルパス旅10日め、リスボン・ベレン・シントラ観光
朝食 :merenda(ムーリアンダ、チーズとハムの入ったサクサクしていないクロワッサン生地サンド)、Bolo de arroz(ボロデアロース、お米の粉が入ったマドレーヌ生地で作ったカップケーキ)、galao(ガラン、コーヒーcafeに牛乳leiteライトが入っていてグラスで供されるもの)/リスボン市内のカフェ
昼食 :Tamaras com bacon(タマラシュコムベーコン、ナツメをベーコンでくるんで楊枝で留めた前菜)、Migas de farinheire(ミガスデフエリンヘール、ソーセージのみじん切りが入ったハーブや野菜のかき揚げ)、dourada(ドウラダという魚の炭火焼き)、じゃがいもをゆでて香菜と和えたもの、トマトを香菜と和えたもの、ビーフステーキ、ガーリックパスタ、ビール、白ワイン、コーヒー/シントラのレストラン
夕食 :Peixe Gspada Grellade(ペイシェイシュパダグレリャード、タラやタイの炭火焼グリルにオリーブオイルをまわしかけたもの)、丸ごとジャガバタ、にんじんのサラダ、Arroz de Parta a Antiga(アロースデパトゥアンアンティガ、スープ炊き長米。ローストチキンを裂いたもの、鶏の軟骨の角切り、にんじん、ベーコン、血のソーセージが具。更にベーコンとチーズが上に乗っている)、にんじんトマト玉ねぎレタスのサラダ、白ワイン/コインブラのレストラン
宿泊 :ペンサオンレストランテフロールデコインブラPensao-Restaurante Flor de Coimbra

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旅情報
1ユーロ=170円

*ポルトガルの列車は(ローカル線を除き)すべて予約必須。しかもその予約料が他のヨーロッパ諸国に比べて高い。その上、窓口は(おそらく職員の食時休憩のため)食時どきはクローズするので、予約を入れたくても入れられないこともある。かなり不便なので気をつけよう。