:: 旅1434日め : 世界旅222ヶ国め : 和人245ヶ国め : あづさ228ヶ国め ::
■船で香港へ
マカオ及び香港は、中華人民共和国の「一国二制度」において高度な自治を認められた地域です。位置は日本に比較的近く、日本人にも親近感のあるところかもしれません。マカオと香港は極めて近い位置にあり、もともとはどちらも今でいう広東省の地域。しかしマカオはポルトガル主権に、香港は英国に借用された後、中国への返還後は、それぞれの持つ自治政府によって、中国国内でありながら高度な独自の統治がなされています。マカオもポルトガルも、国区分を規定する国際標準機構「ISO 3166-1」での国コードを今も保有しています。
そういうわけで! 2人の世界旅は、訪問第222ヵ国目となる香港に到達します!
ぞろ目、気持ちいい~(*^-^*) 「2・2・2」
マカオと香港は、広東省にポチポチッと付着した島みたいなもので、その島間は約70kmですって。中国大陸に戻らなくても、直接フェリーであっという間に移動することができます。私たちは香港の九龍(カウルーン)地区に宿泊する予定でいたので、九龍へ直接行く船に目星をつけて乗り込みました。
九龍で、歩くそばから、「これここが香港だ~!」と、ビルが密集する風景に、わくわくしてきました。
ビルが密集するだけでは香港ではない。この、大きな看板が「横に長く伸びる」という点に、これまでテレビや写真で見てきた香港のイメージが重なるのだと思います。
香港は貿易港としての経済発展を続けています。手元に各国情報の載った小さな冊子(外務省発行)があるのですが、その、対日本貿易額を見ると、輸出入共に驚異的な数字! その巨額さに驚きます。
世界的貿易港として、世界各国の人が集まる香港。宿も多く、労働者や旅行者に人気の手ごろ価格の宿は「重慶マンション」に多く集まっています。「チュンキンマンション」と読みます。私たちもそこへ赴き、ビルの上層階から1つ1つ下って、宿を手当たり次第訪ねるも、どこも満室とのこと。でも、とある宿のオーナーのフィリピン人おばさんが、「あなたたち、日本人?」と確認して、友人経営の違う階の宿に連れて行ってくれたのです。看板もない闇宿ですが、中はリフォーム仕立てで綺麗ですし、安くしてくれたので、問題ありません。何でも、今日予約が入っていたけれど、ドタキャンにより急遽空室となった部屋なのだそうです。
良い部屋が見つかった後は、ATMでキャッシングをしに行きました。中華人民共和国内であっても、高度の自治を持つ香港では、マカオ同様に独自の通貨を持っているのです。
夕食はもちろん美味しい香港料理! 宿を出て、とりあえず気が向く方向に歩いてみたら、「男人街」または「テンプルストリート」と呼ばれるところに出ました。外国人がたくさん食事に来ており、路上にもテーブルや椅子が置かれ、賑わっています。そう、何気なく歩いたつもりが、的確に旅行者に人気のフードスポットに到達しちゃったのです(^_^)V その地区は佐敦(ジョーダン)地区と言うところです。
幸先の良い、香港の旅が、始まりました。
ぞろ目の「2・2・2」も然り。良い旅ができそうで、嬉しいな。
本日の旅
行動 :タイパから九龍へ移動、マカオ出国、香港入国
朝食 :蠔仔粗麵(ハオサイツンミェン、小粒牡蠣たっぷり乗ったラーメン)、豬粉腸粗麵(チューフンチャンツンミェン、豚の腸ぶつ切りたっぷり乗ったラーメン)/タイパの食堂
昼食 :なし(朝昼合同)
夕食 :雲呑麵(ワンタンメン、エビたっぷり入りワンタンの乗ったラーメン)、三寶湯(サンポウタン、招牌雲呑(チューハイワンタン(エビたっぷり入りワンタン)、鮮牛肉(シンアウロー、柔らか牛肉スライス)、鮮陵魚球(シンレンユーカオ、フィッシュボール)の入ったスープ/九龍の食堂、豆豉蒸魚(タイシーチェングユー、白身魚開きに豆豉と唐辛子を乗せて蒸したもの)、排骨煲孔飯(パイクワポーツァイファン、豚の肉つきあばら骨ぶつ切りの醤油煮を土鍋ごはんに乗せて炊き上げたもの)、啤酒(ピーチャオ、ビール)/九龍の食堂
宿泊 :ルームフォーレントRoom for Rent
旅情報
1マカオパタカ=12.3円
1香港ドル=11.3円
*香港ビザ
日本人は90日間までビザなしで香港に滞在できる。
*高層ビル群、香港での階の数え方
中国は、日本と同じで、日本の1階(地上階)が1楼、2階が2楼・・・となるが、香港は英国式。つまり1階が"ground floor"、2階が"first floor"である。ちなみに「エレベーター」は米語であり、香港では通じない(or通じにくい)。エレベーターを探すときは「リフト」と言おう。