2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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マイヨット>2008年11月13日(Thu)
★ブアナツァ→ブエニ→ムツァムドゥ→サブルブラン→サジレ→ムツァムドゥ→ブエニ→ブアナツァ
:: 旅553日め : 世界旅83ヶ国め : 和人217ヶ国め : あづさ104ヶ国め ::

■白亜の天国の島
マイヨットでは、旅好きアウトドア好きのモルガンの家に泊まっています。優しくて面倒見も良く、しかも社会科教師で地理を教えていることから、和人との共通点も感じます。

マイヨットの地図を広げ、モルガンが提案してくれたのが、マイヨットのグランテール(大きい方の島)の南東沖3kmのところにある、サブルブランIlot de sable blancです。直訳すると「白い砂」。

今日はモルガンの仕事はお休みの日です。朝、モルガンの運転する車に乗って、友人ロイキが住むブエニBoueniへ。ロイキはシーカヤックを持っていて、それを借りるのです。そしてカヤックをモルガンの車のルーフにくくりつけて、ムツァムドゥM'tsamoudouの浜へ行きました。今は海は引いています。ここからカヤックで3km沖に向います。

マイヨットは島のまわりすべてがサンゴ礁。海水の透明度がものすごく高くて、深いところのサンゴも、濁らず、まるで1m下にあるかのように見えてしまう。時折海面から顔を出すウミガメも見られました。

今は海面が低い時間だからでしょう。海底が高くなっているところは潮の流れを受けて、海面がジャバジャバと波打ち、荒れています。カヤックを漕ぐのは和人とモルガンです。海が荒れているところは、オールを漕ぐ呼吸を揃えて、真剣に前進していました。

そこを越えたら、サブルブランは目の前! 水深が1mを下回ったところで、写真係あづさが降り、泳いで進むモルガンが降り、最後は和人がカヤックを漕いで上陸しました。

サブルブラン

それにしても、白亜の小島は、まるで天国に一番近い島のよう。バックパッカーしながらこんなところに訪れることができるなんて・・・! 海の透明度が高く、サンゴもよく見えているでしょう(*^-^*)

マイヨットは、島の周りを、世界第2位の規模をもつ壮大な環状サンゴ礁が囲っていて、その環状サンゴ礁が海面から顔を出している部分が、マイヨット小島のプチテールや今いるサブルブランなのです。

私たちは少し白亜の島を歩いたあと、シュノーケルセットをつけて、泳ぎに出ました。今まで、ザンジバルの海もセイシェルの海も見てきましたが、水の透明度が特に驚きで、マイヨットのサブルブランの海のきれいさは今まで見た中ではナンバーワンです。もちろん、海のきれいさとは、季節や気温、太陽の入射角によって異なるため、あづさは「○○の海が世界一」みたいな言及は好きではありません。それはともあれ、サンゴも豊富で水もきれいで熱帯魚もいっぱいいる海でのシュノーケルは楽しかったです。

カヤックでの帰りは、海面が上がってきたからか、先ほどのような海面の荒れはありません。モルガンはもとの浜に戻らず、サンガMtsangaという小さな浜に上陸し、手作りの混ぜごはんでランチタイムをとってくれました。そこから先は、あづさとモルガンがカヤックを漕ぎ、和人がバオバブの生える浜沿いを歩いて、元のムツァムドゥの浜へと戻りました。

カヤックを返しに、再びロイキの家へ。ロイキは私たちをビールやジュースでもてなしてくれました。そして会話にあがったのが「日本食」のこと。そしてそのうち、ロイキは棚から焼き海苔(未開封)、冷蔵庫からわさび(未開封、しかもS&B製!)、さらにガリ(未開封)を出してくるではありませんか! ロイキと奥さんはフランス人だし、ここはフランス海外準県のマイヨットだし、どうして寿司の材料が!? 何でも、友人がくれたけれども、食べ方が分からなくて未だに未開封とのことです。

で、今日の晩ごはんは急遽手巻き寿司に変更しました。せめてカニカマやアボカド、新鮮なマグロやイカでもあればそれらしくなるのですが、物資が手に入りにくくスーパーの品揃えも悪いマイヨットでは、理想の手巻き寿司は作れません。でも、ほんだしやかつおだしをマダガスカルでユージくん(仮称)がくれたので、だし巻き卵にナスのおかかもみが作れました。そして、牛肉の照り焼きにマグロの天ぷらを作り、長く海外にいる私たちにとってはとても美味しいと思える手巻き寿司を作りました。

手巻き寿司の作り方は、絵と英文で紙に書き残しました。いずれ私たちがここを離れても、彼らが手巻き寿司を楽しめればいいなと願いながら。
本日の旅
行動 :サブルブランへシーカヤックで往復
朝食 :シリアル、バゲット、ジャム、アールグレイティー、オレンジジュース/モルガン兄さんち
昼食 :コーンツナチーズ混ぜごはん、マスタードビネターがけ、バゲット/サンガの浜の上
夕食 :手巻き寿司(寿司飯、のり、ガリ、わさび、醤油、だしまき卵、牛肉てりやき、まぐろの天ぷら、ナスおかかもみ、まぐろとねぎのあら汁/モルガン兄さんち
宿泊 :モルガン兄さんち

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旅情報
1ユーロ=167円

*サブルブランへの行き方
マイヨットグランテール(大きい方の島)の南東部、ムツァムドゥの浜が最も近いが、通常の旅行でマイヨットを訪れる場合、泊まった宿に交渉してカヤックなどを借りられるか交渉すると良い。また、主要都市からはボートツアーが出ているので、それを利用するのも良いだろう。