:: 旅543日め : 世界旅82ヶ国め : 和人216ヶ国め : あづさ103ヶ国め ::
■バオバブの道を進む
朝、もうろうとなって起きました。バスの座席数席分にまたがって、横になって、砂ぼこりをいっぱいにかぶりながら寝ていました。・・・そういえば、昨日、意識がないほどの深夜遅く、前の席の背もたれにうつ伏せながら寝ているとき、何人もの人が降りていったような、薄い薄い記憶を思い出しました。
ここはマンジャManjaの町。目的地ムルンダバMorondavaに着く前に、少しドライバーも休息をとったのかしら? 車内にいる人に話を聞くと、マンジャには深夜3時に着いたというのですから、どうやら2時間は寝られたようです。深夜に下車した人々は、商店前のコンクリートの上で、皆足を伸ばして寝ていたそうです。
でもちょっと安心。地図を事前に詳しく見ていたので、マンジャと聞けばどの位置にいるのか、ムルンダバからどのくらい離れているかは想像できます。そうして、このペースならば、今日暗くなる前にムルンダバに着けそうだと分かりました。
写真は、マンジャの町。こういった伝統的な姿の人を見ると、嬉しくなるものです。
さあ、すっかり空が明るくなったら、再び皆がバスに乗って、再出発です! 今日は途中経由する村も少なく、昨日よりはバオバブも少ないのですが、渡河は何度かありました。
夕方の、陽の光が赤くなってきた頃に、ものすごく赤い土の上を通り始めたら、もうあっという間にムルンダバに到着です。マーケット近くのお手頃価格の宿を決め、荷物を置いたら、もう陽はすっかり沈んでいました。
■ムルンダバの目的
あづさは、もう何年も前から、「マダガスカルのバオバブ街道に行ったら、野宿する!」という、無謀なこと(笑)を心に決めていました。アホって言われてもいいのよ、夢なのだから。で、日本からマダガスカルへ国際電話をかけその可否を現地の人に尋ねたりもし、不可能ではないことは確信していました。治安面とか武器流通といった流動的な心配面もあるけれど、是非ともこの美しい大地で、美しい時間の始終を過ごしたいのです。・・・サンセットに染まるバオバブの群れを見て、バオバブの木の下で寝て、サンライズに浮かぶバオバブ・・・考えただけで、とっても素敵じゃない?
さて今日のあづさの体調。トゥリアラToliaraで倒れてしまうほど無理をした後遺症は未だたたり、熱は37ないし38℃くらいを推移しているものの、痰と鼻水が依然大量という状態です。こんな状態で、そんな冒険旅行のようなことが出来るのかは、今日のところは判断が出来ません。明日の体調を見て決めるしかできません。
夜はマーケット近くの食堂へ。メニュー表にはない、超美味しそうなカニいっぱいのカニ汁をごはんにかけて食べている人がいたので、私たちは大喜びで同じものを注文しました。
マダガスカルの田舎を旅していると、毎度、鶏のトマト煮か牛肉のトマト煮の“連続攻撃”に遭います。体調が悪いときに同じものばかり食べ続けていたので、体がちょっとそれらを避けたがっている体調のときに、大好きなカニ汁に出会ってしまった。その感激は、今思うと何であんなに感動していたんだろうと思うほどのもの。
鼻水が大量すぎて、すすれず、痰が多すぎて、咳き込みながら、息苦しいけれども、時に鼻水混じりとなるカニを無我夢中で食べたのでした。病弱さと感激の両方に涙を流しそうになりながら。
本日の旅
行動 :マンジャからムルンダバへ移動、マンジャ観光、ムルンダバ観光
朝食 :スポンジケーキ、カフェ(濃くて甘いコーヒー)/マンジャの路上ごはん屋、パスタサラダ、ゆでマニオク/マンジャの食堂
昼食 :Akoho(アクー、鶏のトマト煮込み)、イタチのトマト煮、Vary(ファーリ、ごはん)、Rano vola(ラヌフラ、おこげ茶)/ルワイエナの食堂
夕食 :クラブ(カニ汁)、Vary(ファーリ、ごはん)、フレッシュ(レモンビール)、ビール、Rano vola(ラヌフラ、おこげ茶)、ルマサーバ(野菜が少しだけ入った苦茶、ごはんをゆるめるためのもの)/ムルンダバの食堂
宿泊 :オテルメナベHotel Menabe
旅情報
1アリアリ=0.056円
*トゥリアラからムルンダバのもう一つの移動
私たちは、トゥリアラからムルンダバへはカール(マイクロバスに近いバス)で2日がかりで移動したが、トゥリアラでトランスポートを探している際、船での移動手段もあることを確認できた。視野に入れていないので、価格交渉もしていないが、相手の言い値は1人100000アリアリ、所要2、3日、食糧などは各自持参、ということである。飛行機も私たちは視野に入れていないので料金など不明だが、ムルンベ経由の国内線が飛んでいる。