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■憧れのバオバブ街道へ
昨日の日記にも書きましたが、今日は、是非とも憧れのバオバブ街道へ行き、野宿をしようと思います。体調は相変わらずですが、咳も痰も熱も、我慢できる程度のものでした。
バオバブ街道はムルンダバの町から離れており、通常はツアーの車やタクシーチャーターで訪問するところです。町には、「アレドバオバブ!」(バオバブ街道のフランス語)と声を高くする客待ちタクシー運転手がいっぱいいます。
でも私たちは、そんなもったいないお金は出しませんよ。食事を摂ったら、最寄りまで行く乗り合いバスについて人々に聞き回り、乗り場を見つけました。あまりに早く行っても暑いだけという和人の意見と、どのくらい時間がかかるか分からないから早めに出たいというあづさの気持ちとありましたが、一応は和人の意見に沿うことにしました。
バオバブ街道へ自力で行く方法については、下欄をご覧ください。要は、14km先のクロワスマンベルーCroismant Beluというところまでミニバスで行き、下車したら、分岐の道(未舗装)6kmを自力で歩くのです。
思ったよりもミニバスの乗客が集まらず、出発が予想以上に遅れてしまいました。しかもミニバスがこれまた乗降客の関係で進みが遅く、14kmを1時間かけて進むのです。遅い!! こんなんでは日没に間に合わないかもと、分岐からの道を急いで歩いていると、やがてそれをずっと見ていた牛車の少年が私たちを拾ってくれ、日没前には無事にバオバブ群生地に到着することができました。
ここは、マダガスカルの絵葉書やパンフレット等に登場する、マダガスカルの代名詞とも言えるところ。
美しいバオバブの群れがオレンジに染まりきった・・・ああ、憧れていた場所に、来たんだなぁって、すごく嬉しかった。
実は、ここに来てしまったら、食べ物も飲み物も得られないだろうと、私たちはある程度の水や食べ物を買ってきたのですが、行ってみたらビールを売る少女がいました。冷蔵庫などない地域なのでぬるいけれど。で、もちろん、サンセットのビールを飲みながら乾杯♪
サンセットタイムを満喫したあとは、すぐ近くの空き地、バオバブの木の下にテントを張る場所を見つけ、バオバブの群生に入り口を向け張りました。
本当に、本当に、大満足な1日です。気づいてみたら、あんなにひどかった鼻水も痰も、かなり治まっていました。世界で一番バオバブが美しいところに立ち、美しくオレンジに輝く光景を見ることができ、それを見ながらビールなど飲み干し、バオバブに囲まれて寝るのです。
サンセットを見に来たはずなのに、実は、もう1つ美しいものを見てしまいました。
夜中、土壌が熱くてテントの中も暑く、寝ぐるしかったとき、バオバブ街道を通るトラックを何台も見かけました。そのトラックのヘッドライトが照らすバオバブの群れは、夜の闇に浮かぶ美しいライトアップのバオバブだったのです。
寝苦しさが幸いし、私たちは何度も何度も、美しいライトアップを見ました。
静寂の、幸せな、マダガスカルの夜。
これでマダガスカルでの目的は、完璧に果たせました!
本日の旅
行動 :ムルンダバからバオバブ街道へ移動、バオバブ街道サンセット鑑賞
朝食 :パパイヤにんじん玉ねぎのサラダ、にんじんピーマン玉ねぎのサラダ、マンゴーピーマン玉ねぎサラダ、トマトと青ネギのかきあげ、トマトと卵のかきあげ、揚げ肉団子、タマレ(タマリンドのジュース)/ムルンダバの路上ごはん屋
昼食 :Ravitoto(ラビトゥトゥ、豚肉のマニオクの葉みじん切り絡め)、Kisoa Petit Pois(キスープチポワ、豚角切り肉のトマトグリーンピース煮)、コンコンブル(きゅうり小ネギ玉ねぎのサラダ)、Vary(ファーリ、ごはん)、Rano vola(ラヌフラ、おこげ茶)、ルマザーバ(野菜が少しだけ入った苦茶、ごはんをゆるめるためのもの)/ムルンダバの食堂
夕食 :バナナ、パン、ビスケット、ビール/バオバブ街道
宿泊 :バオバブ街道のバオバブの木の下
旅情報
1アリアリ=0.056円
*自力で行くバオバブ街道
日記本編にも書きましたが、バオバブ街道のバオバブ群生地はムルンダバの町から20km離れているので、通常はツアーの車かタクシーチャーターで訪れることになります。タクシーチャーターは、交渉内容にもよりますが、40000アリアリや50000アリアリ程度です。
自力で行くならば、
バオバブ街道(群生地)
↑6km
(西)ムルンダバ-------クロワスマンベルー------(東)
14km
ムルンダバからクロワスマンベルーまで乗り合いバス1時間1500アリアリ。そこからは砂地を徒歩1時間以上。牛車ヒッチも可能。
朝7時前にムルンダバを出られるならば、バオバブ街道のずっと先(90kmほど先)にあるベルーツィリビヒーナという町までの乗り合いバスがこの道を通るので、直接バオバブ群生地で降ろしてもらうことも可能。その場合は5000アリアリが相場らしい。ただ、朝8時すぎにバオバブ街道に着いても、サンライズは終わっているし、暑いし、サンセットまではものすごく時間があるしと、時間の遣い方が難しいかもしれない。
食べ物や飲み物は、クロワスマンベルーに食堂や商店が並んでいるので、問題なく手に入る。