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■ドゴントレッキング、2日目
テリTeli村を過ぎ、ほぼワリアWalia村の手前あたりでテントを張って寝た朝です。朝6時に起床し、ささっと準備を済ませ、10分後にはトレッキングを開始しましょう。朝の冷えた時間帯のほうが歩きやすいからね。そうそう、ドゴンの地、バンディアガラの断崖に当たる朝陽が美しかったから、ドゴンで早起きは必須です。
そそり立つ崖の中腹に、人間がとても登れないような場所にあるテレムの住居跡が素敵に見えるところに座って、朝ごはんを食べました。
■ワリア→エンデ
エンデEndeの村には深い井戸があり、おばさんが井戸の水を汲んでいます。私たちにその水を分けてくれたりなど、おばさん、優しかったな。
■エンデ→バグル
バグルは小さな村。メインロードを見ると、ガイドつきで歩いている人はこの村に寄らずに直進しています。私たちは、小さな村こそ是非訪れておきたいと思っていたので、この村に寄る事にしました。もう結構歩いているので暑くて、丸太の上に座っていたらおばさんが「おいでおいで」をしてくれます。そうしたら自宅に招いてくれ、ドゴンの地では伝統的な発酵飲料「プヌン」(雑穀をついて水で溶いて発酵させたもの)をごちそうしてくれたんです。嬉しいな。また元気が出ちゃいました。
また、木彫りのおじいさんのところにチョコンと座って、おじいさんが作ったドゴンの笛や、その笛作りの様子をしばらく眺めさせてもらえました。
バグルの村は人が優しくて、昨日のテリ村の悪印象の後だから余計に、観光客が来ないところは良いなあと実感します。
■バグル→ヤバタリ
ヤバタリYaba-taluの村は、崖の斜面に家が並んでいて、高いところにある家や男たちの集会所などを見ました。
■ヤバタリ→ドゥジュル
ドゥジュルDoundouruの村の小さな集落に着いたのは12時すぎ。炎天下だし、これからが最も暑い時間になるので、ここで3時頃まで休息しましょう「Chez Abel」(シェアベル、アベルの家)という看板にRestaurantの文字が書いてあるので、ここなら昼食も食べられそうです。
ここも小さな村。見どころのようなものは特になく、観光客が来る様な雰囲気も特になく、のんびりとしたところです。おじさんがマットを2枚重ねにして敷いてくれたので、和人もあづさも早速ごろん♪
特筆すべきは、バオバブの木の皮を使った料理でした。和人も「バオバブを食べる人々を見るのは初めて」というくらい、バオバブ自体はいろいろなところに生えていますが、それを食べる文化をもつ土地は多くはないのでしょうね。空炒りしたバオバブの木の皮は、ローストした玉ねぎのような甘みがあって美味しかった。これを粉にして煮込みに使ったお昼ごはんをいただきました。
食後、おじさんは、ドゴン族の伝統料理をサービスしてくれました。ミル(麦(ひえかも?)の粉にお湯を加えてそばがきのようにしたもの)に、オロニゲ(バオバブの葉をすったとろろのようなもの)をつけて食べるのです。
ドゴンの村のレストランはどこも観光客用レストランで、地元の人が食べに来る様な場所ではありません。クスクス、スパゲティ、マカロニといった料理・・・それはドゴンの人々が食さない料理がメニューに並びます。おじさんが私たちに最初に作ってくれたのはマカロニでした。でも、仲良くなったことで、それらよりも(私たちにとって)遥かに価値のある、ドゴン族のざっかけない食事が供されたことは、素晴らしいドゴン文化との出会いと思いました。
■ドゥジュル→ギミニ
さて、このドゥジュルの村あたりからは、崖の上に登る道があります。多くの観光客は、ベニマトBegnimatoという有名村へ行くため崖を登っていくのですが、私たちは崖の下を歩いていくことにしました。やっぱりバンディアガラの断崖見ながら歩きたいし(*^-^*)
そうして訪れたギミニGuiminiの村ですが、この村、ドゴンの集落群など、すごくかっこよい!
ギミニの村に着くともう夕刻です。ここに宿もあるのですが、「もうちょっと歩こ」というあづさの提案で、砂漠のような砂地を歩き、砂丘を登りました。
今日は砂丘の上で心地よいテント泊です。
本日の旅
行動 :ドゴントレッキング2日目
朝食 :ガトー(マリのマドレーヌ風焼き菓子)/道中
昼食 :マカロニに鶏肉とバオバブ煮込みソースをかけたもの、ミル(麦(ひえかも?)の粉にお湯を加えてそばがきのようにしたもの)のオロニゲ(バオバブの葉をすったとろろのようなもの)つけ、お茶/ドゥジュルの村のレストラン
夕食 :オイルサーディン、チョコビスケット、ジュース/テントの中
宿泊 :ギミニ村の集落間でテント
旅情報
1セーファーフラン=0.25円
*ドゴントレッキングと入村料
ドゴントレッキングではときに入村料(ビレッジタックス)が必要になる。トレッキング中に出会った日本人旅行者は「どの村でも1人1000フランらしいですね」と言っていたが、それはその旅行者についたガイドの説明なのだろう。私たちは、仮に20の村に行きすべてで写真を撮り入村料を払ったとしても20×1000×2=40000フランという最大予算は頭に入れていた。でもこれは、4日間ガイドをつけて、ガイド料15000フラン×2人×4日=120000フランとなるよりはだいぶ安価という試算だった。しかし・・・。
実際にドゴンの村を歩いてみると、写真を撮ったりしても入村料を要求されるところはほとんどなかった。もっとずけずけと撮っていたり、神聖な場所に立ち入ったりしたら要求されたのかもしれない。でも、「払わないぞ」というケチな気持ちではなく、「何か言われたら払いましょう」という気持ちで村に入り、すがすがしく村の人と接し、人の様子(受け入れてくれているのか機嫌を損ねてしまったかなど)を見て、あまりずうずうしいことをしなければ、普通に村の観光ができるのです。
私たちが入村料を支払った場所は、断崖倉庫群などが見ごたえあるテリ村(1人1000フラン)と、テレムの住居跡が見ごたえあるノンボリ村(1人500フラン)。テリ村は事後請求で、ノンボリ村は観光前に少年と交渉し、少年のガイドを含めた支払いとなった。