2人の世界旅 日々の記録

■火山とかつての首都
マルティニーク観光実質初日の今日は、マルティニーク島北西部にあるサンピエールSt.Pierreを訪問しようと思います。

ミニバスで首都フォールドフランスFort-de-Franceに出て、別のミニバスでサンピエールまで向かうのですが、何しろここは、周辺の国の何倍もバス代が高いので、びっくりします。でもカリブ海にはバスのような公共移動手段がない国もあるので、移動できるだけまだましかな。

サンピエールに到着しました。私たちは街に入る手前で車を下車し、少し遠めに、街を眺めました。

ここは、かつて火山の噴火で大打撃を受け、首都機能を失った街なのです。そんな旧首都の観光はなかなか興味深いものがあります。廃墟になりかけた家屋が今も使われていたり、廃墟の内側にモダンなビルディングが建てられていたり。

「テアトル」（劇場）と呼ばれる場所は完全に遺跡化していましたが、カリブ海で遺跡を見る機会は大変に少ないので、なんだか、遺跡観光が久しぶりで新鮮で良かったです。



テアトルの日陰が居心地良かったので、２人で座ってずっと眺めていたら、時折火山山頂が雲から顔を出すんですよね。「あの山がこの街を破壊したんだなぁ」って思ったら、ちょっとぐっとくるものがありました。

首都は噴火をきっかけに、フォールドフランスへ移されましたが、サンピエールの街は今も生き生きと残っています。ツーリストも多く、海も山も街歩きも楽しめる、今が明るい街で、なんだか良かったです。