2人の世界旅 日々の記録

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モザンビーク>2008年06月25日(Wed)
ケリマネ行きバス→カイア
:: 旅412日め : 世界旅67ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ88ヶ国め ::

■辛いバス移動
朝起きたら、小さいのに人と荷物をたくさん乗せた(載せた)バスは、見知らぬ町を走っていました。夜の間も走行していたようです。

座席に十分もたれかかることのできないほど低い背もたれですから、寝るときは前の座席の背もたれにうつぶせになります。そうすると、腹部が圧迫されるし足への血流も悪くなるし、まさにエコノミー症候群の寸前と感じるほど、体調の悪さを感じます。

なのに、まだバスは走り続けます。

モザンビーク人って、すごいなぁ。

普通バス移動だと、3時間に1回くらいはトイレ休憩が入るものなのですが、昨日など10時間連続走行でも誰もトイレを訴えない。男性はちょっとしたストップのときに立ちションなどもできますが、女性は誰一人、トイレに行っていませんから。快適とはかけ離れたバスなのに、誰も気を立てずに、ぐっと静かに耐えているわけです。

もっとすごいのは運転手かも。昨日の朝に出発して、昼もノンストップ、そして夜も運転していて、大丈夫なのでしょうか。そしてそんな疲労のたまる運転手のバスに乗っていて、私たちの安全は大丈夫なのでしょうか。

このバスは食事休憩もとりません。時折集落のある村に差し掛かったとき、一瞬バスを止めるだけ。バナナや揚げイモなどを売りに来る村人がすぐさまバスに集まるので、乗客は、バスの窓越しにそれらの食糧を買い、めいめいに食べています。私たちも、揚げイモと焼いた鶏肉が入ったビニール袋を買いました。

写真は、サトウキビを売りに来た子供たち。

サトウキビを売る子供たち

そしてバスがきちんと停車したのは、なんと夜7時でした。運転手、すごすぎ。運転を始めてから35時間経っているんですよ、今。忍耐強いモザンビーク人も、流石にもうろうとしている様子です。歩くときには少々ふらつく様子も見られました。

ここはカイアCaiaという村です。ザンベジ河の川沿いにある、小さな村のようです。川べりに建てられた看板を見ると、この川を渡るためのボート(車ごと積むもの)は、朝7時から夕方5時までの運行とのことで、今はもう夜ですからここから先は進めなかったのですね。

首都マプトMaputoからの距離だけで言えば、もう今頃は目的地ケリマネQuelimaneに到着していても良い時間なのですから、予定よりも大分遅れているわけです。今日、このボートに乗れなかったのは、旅行程も予定から遅れてしまうことになるから、ちょっと痛いです。

ま、仕方ない。食堂に入って夕食を摂り、バス車内で寝ることにしました。大きなバックパックは屋根の上に乗せられてしまっているから、テントを出すこともできません。

車内は、もともと定員より多い人数が乗っているので、その全員が寝るとなると、人の上に人が重なるような大戦争となります。あづさは何故か空いている運転席のリクライニングを倒して最も良い席をゲットできました。和人は、和人とあづさの座っていた2席を使って寝ていましたが、酔っ払った他の客が幾度となく上からかぶさってきて、非常に辛い夜を過ごしていたとのことです。
本日の旅
行動 :マプトからケリマネへ移動2日目
朝食 :バナナクッキー、バナナ、ミントキャンディー/バス車内
昼食 :ガリーニャ(フライドチキン)、チップス(フライドポテト)、バナナクッキー/バス車内
夕食 :ガリーニャ(鶏のトマトオニオンチキンスープ煮)、シマ(とうもろこし粉を炊いたもの)/カイアの食堂
宿泊 :ケリマネ行きバス

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旅情報
1メティカル(メティカシュ)=4.6円

*カイアの村
ザンベジ河の河川沿いにある村。ザンベジ河を車両が通るには、ここのフェリーに乗らねばならない(※現在橋建設工事が行われてはいた)。フェリーは朝7時から夕方17時の運航なので、バスがここに夕方着かない限り、河沿いでの宿泊を余儀なくされる。私たちはバス車中で寝たが、周辺レストランはベッドもたいていもっているようだった。