:: 旅138日め : 世界旅32ヶ国め : 和人212ヶ国め : あづさ53ヶ国め ::
※この日はスペイン、フランス、モナコとまたがりますがカテゴリーは便宜上モナコとしました
■ポルトボウ→セルベル:4m
ポルトボウでの夜明かしは、もちろん寝不足ではあるけれど、仮眠程度の睡眠時間は確保できました。早朝の列車に乗って4分で国境を越え、フランス側セルベルCerbereに着きました。
■セルベル→ニーム:3h9m
セルベルからは、フランスの地中海沿いを走ります。南仏プロバンスの雰囲気でいっぱいの車窓は、空気が熱く見えて青空がとっても似合っています。空気の乾き加減が目に見えるようです。また、その熱さを裏打ちするかのような魅力的な造りの(少し沖縄を感じさせるような)家々が見えると、改めてここが異国の地であることを実感します。
■ニーム→アレス:35m
ニームNimesから、ちょっと枝毛のようにルートを変えてアレスAlesへ行きました。ここでは少し駅前を歩いて、骨董品だらけのアンティークカフェで朝食を摂りました。
■アレス→ニーム:35m
再びニームに戻ったら、ニーム観光をしましょう。
ここは円形劇場など、ローマ遺跡が見ごたえあるところです。かつては闘牛も行われていた円形劇場を見て、街並みを散策したあと、プロバンス料理の代表格であるブイヤベースももちろん外さずにいただきました(*^-^*)
■ニーム→マルセイユ:1h45m
今日の目的地モナコ公国へ向けて、東へ移動します。
■マルセイユ→ニース:2h36m
さらに東へ・・・。
■ニース→モナコ:22m
急いでモナコに来たけれど、もう夕方です。スペインやフランスは広いんですね。
モナコはバチカンに次いで世界で2番目に小さな国です。モナコについたらまずは日が暮れる前にと大公宮殿Palais Princierへ行きました。建物もすばらしいけれど、大公宮殿があるアルム広場Pl. d'Armesは西の海に面していて、ここから見る夕陽がとってもきれい。そして、夕陽に照らされるモナコの街も必見の価値ありです。
モナコを歩いていて思ったのは、3方が山に囲まれ、1方が海に面する・・・そう、どことなく鎌倉幕府を連想してしまうこと。3方の山の斜面にはきれいな家が建ち並ぶ様子が海際からも見られました。
その後私たちは岬をぐるりと歩いて中心地へ戻り、途中、モナコ大聖堂も観光しました。
お目当てのグランカジノへ向けて、高台の上まで歩きました。グランカジノは、とってもとってもすごいところでした。上流階級の人々。女性はドレッシーな装いで、男性は余裕すら見えるラフな格好で、次々と内部へ入場してきます。私たちは襟付きのジャケットを持っているので、これを着て中に入りました。
カジノ内部は、ここはロシアのエルミタージュかパリのベルサイユかと思わせるほどの、豪華で優雅な装飾の嵐でした。もと宮殿だった建物なので、その美術を見るだけでも、入場料を払う価値が十分にあります。
私たちはカジノといえばラスベガスのオープンなカジノを見たことがありますが、このモナコのグランカジノはその印象とはまったく異なりました。清楚でエレガント、優雅で堂々としている。荒れた様子はまったくなく、明るく豪華な美術的なルームでのカジノは、これぞ上流階級社会! を彷彿とさせてくれます。
カジノはプレイのすぐ近くから見学でき、本当に自分が賭けに参加している気分になれるようでした。でも、500ユーロ札(約8万円)とか1000ユーロチップ(約16万円)が束になってぼんぼんと飛んでいくプレイは、とてもじゃないけど真似できないにゃあ(^^ゞ
このまま深夜2時ごろまでカジノ内で楽しく過ごしました。そして2時ごろ、ゲームが終了し、もう中には入れなくなりました。列車もないし、カジノ周りは警備員もいて安心かと思い、今日は駅ではなく公園のベンチでライトアップグランカジノの膝元でお泊りです。
旅の中で様々なものに出会いたいと思っている私には、世界旅を始めて138日めにして初めて、カジノという煌びやかな文化に出会いました。上流階級の人々の本物の佇まいや、ときに笑顔やときに真剣な顔を見られ、きっと世界で一番素敵なカジノの中で長い夜を過ごせたことは、この上ない旅の喜びの1つだったと思います。
本日の旅
行動 :ユーレイルパス旅14日め、ニーム・アレス・モナコ観光
朝食 :クロックムッシュ、ハムサンドイッチ、レタスとトマトのサラダ、カフェノワール、カフェオレ/アレスのアンティークなカフェ
昼食 :Bouillabaisse(ブイヤベース、大きなタラとネギ青ジャガイモにんじんトマトゆで卵の薄塩仕立ての煮込み、アイオリソース乗せ)、パン、Cassoletle Pouler(キャソレットポワレ、鶏胸肉マッシュルームピーマンのソテーに肉汁とろみづけ)、Artichauks(アーティチョーク、アーティチョークの輪切りをネギ青セロリと共に味付けなしでソテーしたもの)、Oeuf aux lentilles(ウフオーレンティーユ、ゆでレンズ豆に生クリームをかけて卵を落としたココットのパセリちらし)、レンズ豆のサラダ、キャベツの芯ジャガイモトマトのクミン風味炊き込みライス、白ワイン、パン/ニームのレストラン
夕食 :アサリ玉ねぎピーマンピクルスブロッコリーの芯の酢漬けマリネ、ホットケーキパン、クスクスタブーリ/グランカジノ前の庭園
宿泊 :グランカジノ前の公園
旅情報
1ユーロ=170円
*グランカジノ
入場1人10ユーロ、カード払い不可。パスポートの提示が必要(入場チケットに氏名を印字するため)。中がモスクワのエルミタージュばりの美しい内装で、芸術鑑賞も出来るわけだから入場料はそれほど高くないのでは?
中ではカジノを嗜む(たしなむ)人々の様子が間近(本当に近い!)で見学できる。ルーレット、ブラックジャック、バンコアンドプント(Banco & Punto)(正確な名称は分からない・・・)あたりのルールを事前に知っておくと、見学は大いに楽しめる。中にレストランとカフェバーあり。
もちろん夜は盛況となるが、「何時にここ閉まりますか?」の問い合わせに、スタッフの答えは「Depend on game!」(ゲーム次第さ)。
http://www.casino-monte-carlo.com