2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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イタリア>2007年09月26日(Wed)
モナコ→カンヌ→モナコ→ヴァンティミル→ミラノ→ドモドッソラ→ストレーザ→ドモドッソラ→ジュネーブ
:: 旅139日め : 世界旅33ヶ国め : 和人212ヶ国め : あづさ54ヶ国め ::

※この日はモナコ、フランス、イタリア、スイスとまたがりますがカテゴリーは便宜上イタリアとしました
■モナコ→カンヌ:58m
ちょっと、フランスに行って時刻表を確認しようかなと。

■カンヌ→モナコ:56m
モナコに戻ってきましたよ。

■モナコ→ヴァンティミル(仏名):30m
今日はイタリア方面へ行きますが、ローマRomaではなく行き先をミラノMilanoにしました。イタリア内の小国サンマリノやバチカンの訪問を残しているので、イタリアにはいずれ必ず来ると思うのですが、イタリア北部観光をそのときにできるかどうかがわからないから、イタリア北部観光を優先させたかったのです。

まずはフランスとイタリアの国境のイタリア側の街にやってきました。フランス語ではヴァンティミルVintimille、イタリア語ではベンティミリアVentimigliaといいます。ここでイタリアに来たからにはと早速カプチーノCappucinoで朝食です♪

■ヴェンティミリア(伊名)→ミラノ:4h8m
そして午前中はこの車内でよく寝ました。昨日はモナコの公園泊だったので、あづさは仮眠程度、和人は寝ずに起きていたからです。

ミラノについたらまず向かったのがドゥオーモDuomo、イタリアを代表する大聖堂の1つですね。

ミラノのドゥオーモ

内部のステンドグラスも素敵でした。イタリアは、たとえばベネツィアングラスで有名なこともあり、ガラス細工の技術点が高いという印象をもちました。そしてガレリアGalleria(古代から続くアーケード)を通り、スカラ座Teatro alla Scalaへ。

狭い範囲での観光でしたが、ミラノは見所が近距離内に集まっているので、小雨が降る中でも観光しやすく、有難かったです。

■ミラノ→ドモドッソラ:2h41m
イタリア観光が終わったら、ジュネーブの友人宅へ戻りましょう。そう、今日は、ユーレイルパス最終日なんです。

ミラノから北上して、イタリアンアルプスのお膝元、ドモドッソラDomodossolaへ。
ここで、今晩のワインとそのお供を買っておきましょうか。

ドモドッソラはとっても寒い。アルプス山脈の中に入ってきており、標高が高いのですね。

■ドモドッソラ→ストレーザ:17m
ストレーザStresaもイタリアンアルプスの中にある駅です。

■ストレーザ→ドモドッソラ:27m
さあいよいよジュネーブへ向けて、もう一度ドモドッソラへ。

私たちはドモドッソラ-ストレーザ間の車窓風景が大好きです。マッジョーレ湖という美しい湖に浮かぶ島には、目を見張る美しい教会があり、何度見ても、見飽きません。

■ドモドッソラ→ジュネーブ:2h23m
私たちは、あっという間の15日間の列車旅を終え、無事に、事故も怪我も事件もなく、ジュネーブに戻ることができました。

友人のちーちゃん(仮称)は豚汁とひじきを作って待っていてくれました。私たちが買っていったハム(イタリアだからやっぱりパルマハム!)やそのほかのおつまみでワインも進み、昔話に長く花が咲きました。

■ユーレイルパス15日間の旅を終えて
長期旅行の中で「いろいろなスタイルの旅をしたい」というあづさの希望の一端を叶えるために、和人が踏み切ってくれたのが、15日間の列車乗り倒しの旅でした。15日間の間、私たちはこれを「修行旅」と呼んでいました。

前向きでない理由も、実は、ありました。

どちらかというと(というか明らかに)秘境好みのあづさにとって、もともと湧き上がる探究心や冒険心が少ないヨーロッパの旅が長く続くことは、感動が長続きしません。最初のうちは大聖堂や大きな教会を見て「わーっ」と感激しても、どの都市にいっても大聖堂、どの都市に行っても教会、の連続では、やっぱり感動の大きさはどんどん収束してしまいます。

「見慣れてくるのは仕方ない、誰にだって当たり前だよ」という意見もあるでしょうか。
それとも「そんな感動の磨耗は不謹慎だよ」という意見もあるでしょうか。
でも、あづさは、やっぱり、度重なる似たようなものの連続では前者だったのです、・・・少なくともヨーロッパの中では。

「感動が薄くなるなら、行かなければいいじゃない」とは分かりやすいことだとは思うけれど、でも、行っていない国があれば行ってみたい。有名な観光地は、良いものがあるからこそ有名になるのだから、「良いものは良い」という気持ちで、いろいろなところに訪れてみたいという気持ちもまた、旅の根幹にあるのです。

今回の旅では、15日間で15ヶ国と、ものすごい速さでさまざまなものを見ることができました。西はリスボンから東はウィーンまで、バルセロナやウィーンのような世界的観光地から、観光客があまり訪れない地元民だけの町で良い思い出を作れたりと、本当、嘘偽りなく大満足なのです。そしてこの旅は、感動が薄れる暇もないほど時間があっという間に過ぎて行きました。当たり前ですよね、「今日はオランダ明日はルクセン、明後日はベルギーその次はアンドラ」と、次々に違う世界が目に入ってくるのだから。

もしこの15ヶ国をノーマルに訪れたらどうなるかな。まずかかるのは日数、そしてその日数に伴う宿泊費や食費、移動費の正規料金(これが高い!)と、間違いなく百万円単位もの支出になるでしょうね。今回15ヶ国を15日間で訪れ、夜行列車7泊を取り入れたことは、出費のストレスもなく、ふっと心がほどけた感覚もありました。

内輪の話で、読んでくださる方には何の益もない話でごめんなさい。

今回の旅で、夜行列車を組み込みながらも夜行のない観光地にも訪れる、大都市もめぐり名も知られない小さな町も訪れる、そんな完璧に近いルートを全面的に作ったのは和人です。駅に訪れるたびに時刻表を見て幾百もの行き先からすぐに次の列車を確定し、いつもいつも、流動的な要素が強いにも関わらず、完璧な判断をしてくれました。修行のような旅になってしまい、申し訳なく思いつつも、心から感謝しています。ありがとう、本当にありがとう。

いずれ、というか、もうアフリカの旅は目前ね。
今度は私が頑張る番だね。
ちからいっぱいがんばってみようと、心意気は今でもいっぱいいっぱいあるから。
きっと厳しい旅になるけれど、これからもちからいっぱい一緒に旅していこうね。




最後になりますが、ジュネーブのちーちゃん(仮称)、デュッセルドルフのけんさん(仮称)。貴方達が私たちの旅を変えてくれ、旅を続ける元気と力を与えてくれたことは決して忘れません。この場で、深く感謝致します。

*ユーレイルパスの旅、全ルートや総括などは、≫こちら
本日の旅
行動 :ユーレイルパス旅15日め(最終日)、ミラノ観光、スイスへ移動
朝食 :Focaccia Riviera(フォカッチャリビエラ、刻み黒オリーブを練りこんだフォカッチャ生地にトマトハムオリーブオイルをサンド)、Cotoletta di pollo(コトレッタディポロ、ハーブとともに叩いた鶏肉で薄めのチキンカツを作りレタストマトとともに薄パンでサンドにしたもの)、Cappucino(カプチーノ)/ヴェンティミリア駅のカフェ
昼食 :ピザパン2種(トマト&ズッキーニ、ほうれんそうソテー)、イタリアワイン、ホットケーキパン/ミラノからドモドッサラに向かう列車の中
夕食 :パルマハム2種(生ハム、寄せハム)、イタリアビール/ジュネーブへ向かう列車の中、オリーブとカラフルピーマンのにんにくオイルマリネ、トマトにんじんレタスのサラダ、ラッキョ、砂肝と大量にんにくの塩炒め、豚汁、ひじき煮、ごはん、ごはんですよ、ビール数種/ちーちゃんち
宿泊 :ちーちゃんち

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旅情報
1ユーロ=170円
1スイスフラン=100円

*ミラノではメトロ(地下鉄)市バス、トラムのチケットが共通している。シングルチケット1枚1ユーロ。75分以内なら乗換えができる(地下鉄は1回)。メトロではキオスクで売っている。

*「ひったくりのスペイン、スリのイタリア」という言葉がある。イタリアでは気づかずにやられていた・・・ということになりかねないので、荷物の持ち方にも十分注意が必要。