:: 旅162日め : 世界旅37ヶ国め : 和人213ヶ国め : あづさ58ヶ国め ::
■ホリブガ出発
モハメッドおじさんちを出発するのは、午前3時半。
なのに、3時すぎ、私たちも眠い目をこする中、ちびちゃん2人を除く家族みんなが起きていました。
本当はみんな寝ているほうが、お別れが辛くないのにな。。。
でもファトナママが用意してくれた朝食を摂り、みんなとお別れをして、ダウド氏、モハメッドおじさんと4人で大好きな町ホリブガを出ました。2人はこれから仕事でモーリタニア国境へと向かうのです。
■赤い町マラケシュ
「マラケシュを見ておきたい」というあづさの希望通り、午前中の早い時間に、マラケシュMarrakeshに到着し、4人で町歩きをすることができました。マラケシュは赤い町。赤い色の建物が連なるので、ファンタスティックな印象を受けながらも、古きエキゾティックな良さがいっぱい感じられます。モスクを見たりメディナを歩いたりと、短い時間だけれども、マラケシュ観光をすることができて良かった。
■青い町ティズニット
私たちはシシャウワChichouaで朝食を摂り、ティズニットTiznitへと南下しました。ティズニットに入ると、車の走る幹線道路からは土造りの素晴らしい城壁が見えます。城壁の中に車を停めて町を歩くと、マラケシュとはうってかわって、砂色の建物のあちこちに青い色が施され、町のどこを歩いても、青い印象を受けるのです。この町で昼食を摂ったのですが、モロッコでどうしても食べておきたかった「サラダマロケン(モロッコ式サラダ)」にようやく出会え、胃袋も感激(*^-^*)
ティズニットを出たあと、グリミムGuelmimで夕食、そして本日終着地タンタンTan Tan。ダウド氏の車は、キッチンやシャワー部分を取り払ったキャンピングカーなので4人で寝るにも十分な広さがあり、ダウド氏とモハメドおじさんがソファで、私たちが板張りの床にテントを敷いてシュラフで寝ることになりました。
この日の移動距離、ざっと見ても700km。運転を知っている人なら、これがどれだけ驚異的な数字なのかが分かってもらえるでしょう。
ちなみに、私たちをラバトRabatから国境へと運ぶ料金として、1人25ユーロで交渉成立。約2000kmの移動、カサブランカの民家でお茶をもてなされ、ホリブガの2泊の家庭滞在付きで、これは、あまりに安すぎる・・・
「Let you have great memory, I like you.」(大好きな君たちにいっぱい思い出を作ってほしいんだ)と言うダウド氏の、優しさいっぱいの価格、そのものです。
■月
タンタン到着したときは夜も遅く、夜空には明るい月が出ていました。
月の公転周期、今の月齢、今日の日付から、「この月なら、満月は10月26日」と分かりました。
だからモーリタニアの砂漠交易都市シンゲッティ到着を、10月26日と、明確に意識することができました。
モロッコの後、西サハラを抜けて、公共の移動手段がない国境を越え、移動手段の不安定なモーリタニア・・・
でも、私たちは、満月のシンゲッティに、どうしても逢いたい。
ここ以降の旅は、「10月26日にシンゲッティ」を意識して動いていくことになります。
本日の旅
行動 :モロッコを南下、マラケシュ観光、ティズニット観光
朝食 :ブリブーラ(雑穀)のおかゆ、ホブス、カフェオレ/シシャウワのレストラン
昼食 :Couscous aux legumes(クスクスオーレギュム、野菜のクスクス、にんじんカボチャ玉ねぎグリーンピース)、Salad Marocaine(サラダマロケン、緑ピーマントマト紫玉ねぎの角切りを黄色く炊いたターメリックライスに乗せオリーブトッピング、味なしで食べるモロッコ式サラダ)、シャーイシーバ/ティズニットのレストラン
夕食 :ハレーラ、イワシのサンドイッチ、オリーブ、パイ、シャーイシーバ/グリミムのレストラン
宿泊 :タンタンで車中泊
旅情報
1ディルハム=15円
*アラビア語を読めるようになろう
私たち日本人にとって、難解な言語の1つ、アラビア語。でもその文字は、右から左に、アルファベットのような1つ1つの文字が並んでいるだけ(ただし母音を正確に読むのは難しいとモロッコ人も言う)。「△っぽい」のが「m」とか、「ωっぽい」のが「sh」とか、「ナベブタの下にチョンチョン」が「ee」とか、発音との対応を自分で見つけていくのも楽しい。地名のような固有名詞なら、アラビア文字と発音が照合しやすいし、私たちは発音つきアラビア文字つきの会話集(Lonely Planet Phrasebooks Africa)を使ったりもした。
アラビア語が読めるようになると、アラビア文字しかないバスターミナル料金表で目的地を探したりもできる。ハナから諦めるのももったいないから、是非トライしてみて!