2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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モンゴル>2011年05月14日(Sat)
★ウランバートル
:: 旅1463日め : 世界旅224ヶ国め : 和人245ヶ国め : あづさ229ヶ国め ::

■ハッピーモンゴリアンファミリー・2
今日は土曜日。そういえばウランバートルに到着した日が最高気温マイナス5度(!)という極寒の吹雪だったにも関わらず、それ以降少しずつ暖かくなり、今日は、学校のない子供たちは元気よくゲルの周りで遊んでいます。今泊まっている家は牛舎も持っており、ママは朝から牛の世話に勤しんでいます。暖炉兼キッチンを稼動させる燃料は、牛糞です。牛糞はよく燃えるのと、彼らは「牛糞を燃やしたときに出るガスは呼吸器系(喉や肺など)に良い」と信じており、家にフンを持ち込むことには全く抵抗がありません。むしろ健康と燃料の命綱のようです。

朝から子供達とよく遊びました(遊ばれました、苦笑)。
しかし日本とよく似た遊びが根付いているものですね。「かもめかもめ」、「だるまさんが転んだ」、「鬼ごっこ」、「縄飛び」などなど。

今日の一番の体験は、代表的なモンゴル料理の「ホーショール」を一緒に作らせてもらったこと!! 簡単に言うと「大きくて扁平な揚げ餃子」です。羊肉のドーンとした塊に包丁を何度も何度も入れてミンチを作り、全粒粉をこねて一から餃子の皮を作る。もともと、食文化の乏しいモンゴルなので、調味料だとか、そういう秘密は一切ありません。極論を言えば、基本的に羊と小麦粉があれば、たいていのモンゴル料理は成立してしまうのですよ。

モンゴル

ソヨンボママ「このくらいの量をこの位置に置いて・・・」
子供も熱心に見つめています。

手間がかかることを鬱陶しく思わず、家族のためにその手間があっても笑顔で調理をするママは、あづさには本当に美しい姿に見えました。日本では最近「時短」なんていう言葉もできてしまった。「楽に調理する」代償に美味しさを損なう風潮のできてしまった日本の現代の料理は、美しくないのでは?

もう1つ、このモンゴルの家には、狭さならではの最大の利点があります。家の中心が暖炉兼キッチンなので、家にいる人がどこにいても、「ママが料理をする姿」が目に入る。だから、母の調理を真似して、覚え、誰に強制されなくても「子供がお手伝いができる」のです。6歳のガードマ(写真に写っている子)は餃子の皮を作り、揚げ物を手伝う。5歳のムングルンは包丁を不器用に持って、ままごとをやるようににんじんをみじん切りにしているんです。とってもいい子です。

あづさは、「食育」の基本は、母の姿を見て、子供が母の手伝いをして、そこに教育やしつけ、教えがあることを確信したわけです。

さて、手間のかかる料理は、午後2時に作り始めても、食べ終わったら午後5時!! 家庭で一から作るホーショールは本当に美味しかったです。


子供たちと遊び、ママと料理をし、パパ(家族で一番英語が上手)からモンゴル文化を教わる。長男トドは伝統楽器「モリンホール」(日本語で馬頭琴、弦楽器の1つ)の演奏に長けていて、素晴らしい音色をゲルに響き渡らせてくれます。


モンゴルの旅の全てが、この家でいい。
幸せで、楽しくて、有意義で、様々な学びがある。
今心から幸せだと思っているとき、これ以上のモンゴルの旅が、どこにある。
本日の旅
行動 :モンゴル人ゲル泊2日目
朝食 :цайны боов(ツァイニーボーブ、ビスケット)、цай(ツァイ、緑茶)、талх(タルハ、パン)/モンゴル伝統住居ゲル
昼食 :хуушуур(ホーショール、扁平でか揚げ餃子)/モンゴル伝統住居ゲル
夕食 :тараг(タラグ、ヨーグルト)/モンゴル伝統住居ゲル
宿泊 :モンゴル伝統住居ゲル
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旅情報
1トゥグルグ=0.066円

*モンゴル語の数字
0:テグ、1:ネグ、2:ホヨル、3:ゴラウ、4:ドゥルウ、5:タウ、6:ゾルガー、7:ドロー、8:ナエム、9:ユス
10:アラウ、20:ホリ、30:ゴチ、40:ドゥチ、50:タウィ、60:ジャル、70:ダル、80:ナイ、90:ユル、100:ゾー

2桁の数字は「10の位の数字+ン+1の位」の発音変形。
 →例)13:アルワンゴラウ、65:ジャランタウ
3桁の数字は「100の位+ン+ゾー+2桁の数字」の発音変形。
 →例)810:ナインゾーアラウ