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■ペトラ遺跡とベドウィンと
今日は宿に荷物を預かってもらって、ペトラへ1泊2日がかりで観光へ行こうと思います。
<ペトラに持って行ったもの>
シュラフ、シーツ、タオル、ガイドブックコピー、トイレットペーパー、最低限のお化粧、水、紅茶、カメラ、貴重品、衣類、食糧(ホブズや缶詰、ドライフルーツなど)、スプーン、LEDライト、ビニール袋、帽子、方位磁針、アーミーナイフ・・・。
「山登りすんの?」って言われそうな荷物ですね。
実はですね、ペトラ遺跡かその近くで野宿でもできたらいいなと、この装備に踏み切りました。マダガスカルのバオバブ街道で野宿したことも然り、あづさは結構「秘境野宿好き」です(^^ゞ
ペトラ遺跡の拠点の町は、ワディムーサWadi Musaといいます。アンマンからはバスで3時間ほどで到着します。ワディムーサで夕食を食べたら、ペトラ遺跡の夜景を見に行きました。でもちょっと高い丘のようなところからも、遺跡は何も見えません(^^;; 遺跡本体は崖という崖に囲まれたところにあるため、「ひょっとしたら遺跡も見えるかも」なんていう期待はあっさり裏切られたわけです。
また、ペトラ遺跡への侵入者を見つけるためと思われる警備員の配置の多さにも驚きました。「しゃーない、今日は冷え込むし今から宿探しでもしようかねー」と相談していた頃、私たちがいた10mくらい先で集っていた男性が、「こっちさ来ーい」と私たちを呼ぶんですね。
私たちを呼んだ人たちは、決して警備員ではなく、地元ベドウィンの男性達でした。道端の岩の上にじゅうたんを敷いて、今日はものすごく冷え込む日でもあるのに、屋外で酒盛りしているんです。
私たちにも酒を用意してくれたこと、結構皆いい人だったこと、もらった酒(ヨルダンの地酒アラック)が妙に美味しすぎたこと、まだ宿探しもしていなかったこと、ともあれいろいろなことが重なり、極寒の中での酒盛りはわいわいと進んで行きます。
「じゃあ次」と私たちを誘ってくれたのは、その中ではボス的存在のベドウィンのおじさんでした。男性3人が3台の車で、私たちはそのうちボスおじさんの車に乗せてもらってたどりついたのが・・・
「ペトラの洞窟」!!
話しを聞くと、2000年以上前に祖先ベドウィンが、巨岩をくりぬいて住居としたところなのだそう。洞窟の中では、おじさんたちはお酒だけでなく食糧も分けてくれ、時にベドウィンに伝わるという笛を演奏してくれたりしました。
午前2時になり、おじさんたちは自宅へ戻っていく準備を始めました。でも私たちは明日は朝イチからペトラ遺跡を観光したかったので、「この洞窟に、寝てもいいですか」とお願いをしました。
ベドウィンにいざなわれてたどりついた洞窟・・・漆黒の闇を車で進んできたので、今どこにいるかは分かりません。
しかし、今日のベドウィンとの出会いは、明日、劇的な展開をもたらします。
明日の日記に続く。
本日の旅
行動 :アンマンからペトラへ移動、ベドウィンと酒盛り
朝食 :ホブス(アラブの薄パン)、にんじん玉ねぎ青とうがらしネギ炒め、紅茶/宿
昼食 :ホブス、ホンモス(ヒヨコマメとタヒーニ(ゴマペースト)にレモンやにんにくを混ぜたペースト)、フール(茶色い豆を味付けなしで煮たものににんにくピーマンみじん切りとオリーブオイルを乗せたもの)/アンマンの食堂
夕食 :サフランライス、鶏のトマト煮、コフタ(ミートボールピーマントマト煮)、ホブズ、揚げじゃが、ムタバル(焼きなすの皮を剥いだものににんにくレモンなどを加えてピューレにしたもの)、きゅうりトマト角切りサラダ、タヒーニのイタリアンパセリ混ぜ、ヌードルチキンスープ、じゃがいもミックスベジタブルスープ/ワディムーサの食堂
宿泊 :ペトラの洞窟
旅情報
1ディナール=143.5円
*アンマンからワディムーサへの移動
アンマンのムジャンマワヘダットというバスターミナルからワディムーサ方面バスに乗る。所要3時間、2.5ディナール。なお最初は5ディナールと言われるため、定価を知っていないと値切れない。最新情報を得てからバスターミナルへ行こう。また、ワディムーサからペトラ遺跡へは徒歩20分くらい離れている。なおアンマンから1日1本ペトラ直行ジェットバスが出ているがツーリストプライスなので高い。