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ブータンからネパールへの道

移動|18Dec2010|URL
 陸路はインド経由となるので、直接行く方法は空路のみ。ブータンの空を永らく独占していたドルックエアーに加え、最近ネパールのブッダエアーがパロ・カトマンズ間を飛び始めた。現在のところ両者同一運賃であるが、そのうち価格競争が始まるのかもしれない。

腸閉塞5退院

雑事|17Dec2010|URL
 朝、再び排便にトライ。やはり出たのはガスのみだが、ついに固形物が詰まってきた場所を越え、直腸まで降りてきた感触もあり、期待が少し膨らんできた。
 とはいえ、明日がフライトの日、何としてでも今日中に退院したいが、回診時間までに便は出るのか・・・。
 今朝もソナムさんが手作りの弁当を持ってきてくれた。あづさの朝食が終わってものんびり一緒に居てくれありがたかったが、心配になって聞いたところ、今日はナショナルデーで祭日だからオフィスは休みだとか。彼の本職は旅行会社に勤めるガイド、オフィスが休みなら時間は自由だろうが、兼業でタクシー運転手でもあるんだから、仕事を休んでもらっては申し訳ない。でも今日は病院で休日を過ごすんだといってもらってしまっては、ありがとうとしか返す言葉はなかった。
 緊急の手術が入り、午前の回診は中止。便も出ないまま午前中を悶々と過ごす。午後になって脳を手術されていた患者が病室に戻ってきた。しばらくして、疲れた様子を見せつつもドクター登場。触診で、即座に退院許可が出た。今日は固形物を避けたほうが良いが、明日からは何を食べても良いとのこと。触っただけでもう便が出るのは分かったのだろう。万歳!!!
 回診終わり、医師が書類にサインするまではダメだと点滴はこのあとも1時間近く付けていた。そして外す前に便意を催し、点滴をしたままトイレに。そしてついに出た!!! 出ないままの退院ならまだ帰国がありえると思っていたが、これでもう大丈夫。旅が続けられるのだ!!!
 退院時にレントゲン、その他色々書類をもらった。転院するなら必要だが、まあ私には良く分からないものばかり。それでも眺めていて腸閉塞の文字発見。やっぱり病名は当初の予想通りでした。
 ドクターや看護士の皆様、本当にありがとうございました。そして、何度も病院に足を運んで色々助けてくれ、退院の瞬間まで居てくれたソナムさん、ずっと付き添っていてくれたあづさ、本当に本当にありがとう。

腸閉塞4正式入院

雑事|16Dec2010|URL
 手術が必要とならない程度の腸閉塞の場合、治療方法は、点滴で体を維持しつつ、絶食絶飲で胃腸を休ませるのが一番らしい。そういえば病名はまだ聞いていないが、やはり腸閉塞の治療そのものを受けている。胃腸が回復すれば腸の詰まりは自然解消され、治癒する。その目安は、おならが出て、便が出ること。昨日からおならは出始め、腹部の張りは治まりつつある。しかし、まだ便が出ていないのが、治っていない証か。
 朝の回診時、触診しながら「大分良くなったでしょ」と医師から言ってはもらえたが、便が出ていないのならもう一晩様子を見ましょうということで、もう一日の入院が朝の段階で決定。
 血液検査もすることになり、採血をされたあと、今日もレントゲン。昨日は点滴を一時休止、車椅子でレントゲン室に向かったが、本日はベッドに乗せられたまま、点滴をしつつレントゲン室へ。何だが寝たきりの重病人気分である。レントゲンの後、今度は腹部をエコーで見ることに。エコー室で待っている時にまたソナムさんが来てくれた。あづさのために朝食を持って!
 エコーが終わり、元の救急病棟に戻り、あづさが朝飯を済ませ、ソナムさんが帰った後で、本日も座薬注入。この日も結果はガスの出がさらに良くなっただけ。
 ベッドが空いたからと一般病棟に移動することになった。移動の後、初めて入院必要な書類を色々書かされた。ばかげた規則が色々書いてある紙にサインさせられることに。ばかげた規則の一例、『入院患者1人に付き、3枚のカードがあり、1枚が付き添い用、残り2枚が見舞い客用。見舞い客はカードを事前に本人から受け取った上で、毎日3回x2時間の面会時間のみ見舞いができる。』。この時は面会時間外だったが、どの患者の周りにも数人の見舞い客がいた。つまりは、規則はあってもみんな守っていない・・・これがブータンなのだ。病気で文句を言う気力などなく、サインはしました。
 書類上はこの時からが正式な入院。すでに来院し24時間以上経っていたが、昨夜は救急病棟滞在で入院ではなかったようだ。

 この日はおならも普通に出るようになってきて、腹部の張りも無くなってきた。痛みがなくなり、後は便を待つだけ。あづさに腹部のマッサージなどをしてもらったが、結局便は出ず。
 夜になってまたソナムさんがあづさに手作り弁当を持ってきてくれた。本当に美味そうー。優しいソナムさんに感謝の気持ちで一杯だ。
 痛みが治まってきたためか、この夜は久しぶりに熟睡。

腸閉塞3入院

雑事|15Dec2010|URL
 明け方から少し痛みが引き、少しだけ眠ることができた。入院の覚悟ができ、病院に向かう前に少し荷物整理。
 トンサまでの2泊3日間一緒だったタクシー運転手のソナムさんが迎えに来てくれ、病院へ。気を利かせてくれたソナムさんが急患用の場所へ案内してくれたのでほとんど待つことなく診察してもらうことができた。救急担当の医師は触診と問診のみ、レントゲンを撮った後に担当医の診断を受けることになった。
 レントゲンを撮る前に点滴を開始。レントゲン室へ行く時には点滴を中断し、車椅子に乗せられレントゲン撮影。また救急病棟に戻り、点滴再開。以降、退院まで休みなしの点滴!
 しばらくして、私服の医師が登場。脳外科のスペシャリストというこの先生が以降担当となる。触診し、レントゲンを見た後、今後の予定を聞かれた。本来は明日からパロに行くはずだったが、当然これは無理。問題は3日後に迫った出国日までに治るかどうだ。医師はビザ延長や飛行機変更を考える必要はないと断言、しかし、同時に一晩入院の宣告を受けた。
 入院は個室を勧められたが、1泊1500ニュルタム(約3000円)かかるので相部屋となる一般病棟を希望。この時、不安に思っていた治療費を確認。無料との回答に一安心する。ありがたい国だ。この日は空きベッドがなく、臨時で救急病棟に泊まることになった。
 排便促進の座薬(いわゆる浣腸?)を入れた。結果的には便は出なかったが、おかげで久しぶりに大量のおならが出て、腹部の張りが若干治まった。あづさは付き添いで病院に泊まることになり、この後荷物を取りに友人宅に一度戻った。その折に、ビザ延長の規則を確認してもらったところ、延長の場合は一般ツアーと同様で1日当たり200ドルが必要だという。2人で毎日400ドル。いくら医療無料の国でも、これでは帰国して入院した方が良い。何としてでも予定の便で出国できるよう退院せねば! 日本を出て3年半、ついに帰国かとこの時は真剣に考えたのだった。
 夜になって、ソナムさんが弁当を作って来てくれた。あづさが病院に戻る時に店に立ち寄って夕食用のカップ麺を買ったことは知っていたはずだが、それでは可哀想と思ってくれたのだろう。絶食、絶飲で点滴で生かされている私には目の毒となるほど美味そうなブータン飯。米は現地で西岡ライスとして知られる日本米! うらやましい。
 ソナムさんはマットや毛布、寝袋なども持ってきてくれ、付き添いのあづさもこれでゆっくり休めることに。

腸閉塞2ティンプーへ

雑事|14Dec2010|URL
 朝になっても症状は全く改善せず。朝食は抜く。24時間ほとんど何も食べていないが空腹感はない。
 この日は今回のブータン旅行のハイライトであるトンサツェチュの日。部屋で休んでいようと思ったが、会場で座っていれば良いと励まされ会場へ。いやー楽しかった! 最初は座り込んで見ていたが、途中からは痛みがましになった気がし、場所を変え、写真や動画を取り、全く普通に観光できた。
 午後1時にタクシーで出発。痛みは酷い。便が出る気配は全くなく、ゲップが良く出る。腸が詰まっている感じで、腸閉塞という病名が思い浮かぶ。痛みは酷いが、何も食べなければさらに酷くはならず、何とか8時間の移動に耐え、首都ティンプーに帰着。
 夜インターネットで検索。症状に完全合致するのはやはり腸閉塞。明日病院に行ったら即入院となるのだと覚悟を決める。
 腸閉塞だと一切何も食べてはいけないのに、実はティンプーに着いてすぐ、検索よりも前にお粥を食べてしまった。しばらくして気持ち悪くなり吐いたが、時すでに遅し。痛みは増して、発病以来最高の痛みとなり、明け方まで眠ることはできなかった。

腸閉塞1発病

雑事|13Dec2010|URL
 朝から体調も良く、美味しい朝ごはんを腹いっぱい食べた。快便。観光している間も何の問題もなく元気だった。
 しかし、移動中のタクシー車内で突然の腹痛。普通の下痢にしてはあまりに急な腹痛で、食中毒だとこの時は思った。ベルトを緩めてもズボンの締め付けが苦しく、パンツのゴムでさえ痛くてたまらない。完全にチャックを開けてズボンもパンツもずらし、上着で下半身を隠しタクシーに乗り続けた。
 峠で車は一休み。便は出そうにないと思ったが、突然来る感じもあったので、用足しに。時間をかけると便が出たが、依然下痢ではない。
 目的地がもうすぐという展望台で、昼食タイムとなる。一応ここまでは腹痛を隠していたが、ここで他のメンバーに腹痛を伝え食べられないことを告げる。普段なら少々の下痢でも食事をするが、この時は全く入らない感じだったのだ。他のメンバーも朝食をとり過ぎたためか、今日の昼食はなくて良いということになり、この休憩はお茶タイムに変わる。私は長時間トイレにいくも出たのはゲップと小便のみ。
 ここから2時間のトレッキングをすることになった。キャンセルして車で行っても良かったが、便さえ出れば痛みが治まると考えた私はいつでも用便ができそうな森のトレッキングに参加することに。苦しかったー。歩くことが好きな私があづさのペースに付いていけないなんて経験は初めて。
 宿に着いてから長時間トイレで粘ったが、やはり出るのはゲップと小便のみ。腹部はものすごく張っており、ズボンが履けなくなってきたほど。ベッドで苦しみながら、小便が普通に出る=水分の吸収はうまく行っている、つまりは酷い下痢ではないことをふと悟った。何かまずい病気・・・。夕食は、あづさが部屋に持って帰ってくれた夕食のデザートだったバナナケーキを一口かじっただけ。そしてしばらくしてそれも吐いてしまった。
 この夜は痛みで一晩朦朧としていた。

ブータンでの両替

情報|13Dec2010|URL
 ブータンの通貨ニュルタムはインドルピーと同価値に固定されており、インドルピーをそのまま使うこともできる。近隣諸国を先に訪れるのならインドルピーを用意しておくのも一案。ただし、インドでニュルタムを使うことはできないので要注意。
 到着旅客に合わせ空港の銀行が開くので、事前に用意できなくても両替は可能。基本的には全部込みのツアーで訪問することになると思うので、特に空港で両替する必要はないだろう。空港の銀行は、日本円等の両替も出来てレートも悪くない。日本から直接行くなら日本円の現金をそのまま持って行くのが良いだろう。トラベラーズチェックは米ドルのみ空港の銀行で可能、日本円はレート表示があるのに、パロかティンプーの銀行に行って欲しいと断られた。
 出国時、空港の銀行は開いていなかった。開いていても再両替は両替レシートの30%分しかできない。免税店はドル表示だが、ニュルタムでも銀行レート換算で支払える。

Now in ティンプー、ブータン

現在地|12Dec2010|URL
 ブータンの首都ティンプーにいます。
 ブータンに着いてまだ1日半、なのにもうずっといるように気分になってしまっており、先ほど夕食をご馳走になったブータン人の家庭で、「ブータンにいつ来たの?」と聞かれ、私もあづさもとっさに「昨日」と出てこなかった。それほど素晴らしい体験をさせてもらってます。
 明日からはタクシーを3日間借り切っての国内小旅行に行きます。こんな贅沢な時間を過ごすことは滅多にないので今からワクワク♪