2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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タンザニア>2008年07月04日(Fri)
モシンボアダプライア→ナモト→ルブマ河→キランボ→ムトワラ→リンディ→キルワマソコ
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■モザンビークからタンザニアへ
今日は、移動、移動、移動で頑張った1日でした。・・・モザンビークにいる間、ずっとこんなことばかり書いていると指摘されそうですが、モザンビークの地べた移動はそれだけどこをとっても大変だったのです。

今日は朝3時起き。でももうこういう深夜起きも、モザンビーク最後だからもう当面ないはずだよと、自分に言い聞かせて頑張りました。昨日地元の人に確認した話では、北部国境行きの乗合の車は私たちが泊まっている宿の前も巡回して客探しをするということだったから、朝3時から宿の前で待ちました。まだ空は真っ暗、星がきれいな時間帯です。

でも1時間経ってしまい、不安になって町の中心へ向けて歩きました。そうして、人が荷台にギュウ詰めになっている国境行きの小さなトラックを見つけ、その荷台に更に割り込んでいったのが、朝4時過ぎ、まだ空は真っ暗です。

モシンボアダプライアMocimboa da Praiaからの移動は、激しかった・・・。トラック荷台から落ちそうなギリギリのフチに座らさせられた上、未舗装のガタガタ道をスピードを出して走るトラック。ガタンと車体がもちあがると体がバランスを失って放り出されそうです。まともなところに座っていないのでお尻や腰など車体と接する部分が激しく痛いし。

でも小さな軽トラックの荷台に20人以上(!)もの人が乗っているのですから、そんなところに後から割り込めたこと自体が、ラッキーだったわけです。

悲惨トラック荷台からやっと開放されたのが、朝7時前、出国イミグレーション手続き所です。2時間以上、夜明けの冷たい風と砂をかぶりながら、体中に激痛が走る移動が終わりました。トラック荷台では蹴飛ばされ踏まれの大惨事。“弁慶の泣きどころ”を硬いクツで平気で蹴る足投げ出しのオジサンと、あづさが抱えている大事なパソコン入りバッグを強奪して椅子代わりに座ろうとするオバサン(自分の衣類が入ったバッグは決してそんなことはしない)には、本当に何度キレたことか・・・。

おっと愚痴だらけになってしましまいたね。

さて、そんなモザンビークも、ここで出国手続きをしてしまえば、もうお別れになるわけです。更にトラックは数km進み、国境ルブマ河で終点です。ここから先はモーターボートで対岸タンザニアまで進みますが、得てしてこのテのボートは「ぼったくり」ですから、トラックから下車したらすぐに、他客を尾行(笑)して、地元民料金のやりとりを見なければね。

で、そんな下準備万端の私たちであっても、ボートにーちゃん達から見たら、お金持ちのカモネギ外国人。「1人10000シリングだ」と、地元民の倍価格を平気で言ってくるのです。私たちは、地元民が5000シリングで行ける船なら私たちもそれで船に乗りたいと思うので、常々こういった場面では、料金交渉の戦いとなります。しかも今回は2倍の金額を最初から言われたため、ちょっとそれは高すぎでしょ!? と、料金折り合いをつける気もなくし、ボートに押し込まれるように乗りました。最終的には、相手もウソついたぼったくりを認めたのか、1人100メティカル(5000シリングよりもやや安い料金)でOKとなりました。

対岸からタンザニア南部の都市ムトワラまでは乗り合いバスで1時間だったのですが、今朝は睡眠不足からスタートしているので、ついうとうとと寝ていました。ムトワラに着いたのが正午だったのに、着いたとき何故か夕方感覚だったほど、今日はここまででも移動時間が長かったのです。

そんなときはムトワラで1泊して、タンザニア最初の目的地キルワKilwaは明日目指しても良いのです。良いのです・・・が、ムトワラの人々(特に客引き)があまりにしつこくてうるさくて、なんだか好きな感じの場所ではなかったので、仕方ない、疲れているけれども、次へ移動することにしました。

午後3時半に到着したのはリンディLindiです。ここではATMマシンがあり、タンザニアシリングをキャッシングできて、手持ち現金にも一安心。町は素朴ですがここは交通の要所でもあり、また、人々のアラブ服などから、ぐっとスワヒリ文化(アラブ文化とアフリカの融合)が感じられます。

リンディの町

流石に移動開始から12時間経つと、もう今日はこれでおしまいと思いたくなるのですが、目的地キルワまではあともうひとふん張り。和人も「行くなら行ってもいいよ」と言ってくれたこともあり、「じゃあ行こう!」ということになりました。

乗り合いバスを乗り換えて、キルワマソコKilwa Masocoには夜7時半に到着しました。

キルワマソコは、楽しみにしている世界遺産キルワキシワニKilwa Kisiwani訪問の拠点となる町です。

今日キルワマソコまで来ることができたので、思っていたよりも早く、キルワキシワニとの出会いが早くなることになります。トラック荷台、河渡しボートから始まり、合計6つの移動を終え、今日はとても頑張れました。

キルワキシワニ遺跡は近海の小さな島にあるので、ボートをチャーターしないと訪問できません。明日はうまくボートが見つかるといいなと思いつつ、久々の暑い夜の中、ぐっすり就寝しました。
本日の旅
行動 :モシンボアダプライアからキルワマソコへ移動、モザンビーク出国、タンザニア入国
朝食 :フェイジャオン(味付けなしの豆スープ)、チャパティ(薄焼きアラブパン)/国境の食堂
昼食 :Wali(ワリ、白いご飯)、Nyama(ニャマ、肉トマトじゃがいもの少しピーナツ風味の薄味スープ、今日の肉はブジ(ヤギ))/ムトワラのバスターミナル内食堂
夕食 :Pilau(ピラウ、クローブなどのスパイスがほのかに効いた肉ピラフ)、トマトオニオン油煮ソース、オニオントマト酢漬け、Mchicha(ムチーチャ、豆の葉と豆の佃煮風煮物)/キルワマソコの食堂
宿泊 :Mjaka enterprise guesthouse & hotelムジャカエンタープライズゲストハウスアンドホテリ

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旅情報
1モザンビークメティカル(メティカシュ)=4.6円
1タンザニアシリング=0.093円

*モザンビークとタンザニアの時間
時差が1時間ある。モザンビークからタンザニアに入るときは時計を1時間進める。

*スワヒリ時間
タンザニアはスワヒリ文化が強く、「朝6時を0時」とするスワヒリ時間が通用している。時計がスワヒリ時間を指していることもある。したがって、出発時刻などを確認するときは、スワヒリ時間なのかどうかを必ずチェックする。