2人の世界旅 日々の記録

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タンザニア>2008年07月05日(Sat)
★キルワマソコ→キルワキシワニ→キルワマソコ
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■世界遺産キルワキシワニへ
今日はタンザニア南部の島にあるスワヒリ遺跡、キルワキシワニKilwa Kisiwaniへ行きましょう!

ここは近海の島にある遺跡なので、まずはボートチャーターの手配から始めなければなりません。通りがかりの車に乗せてもらって、その窓口の1つ「Kilwa Ruins Lodge」まで連れて行ってもらえ、思ったよりも簡単に船とガイド、入場料等の手続きを完了することができました。

アフリカで見所・観光名所とされるところは幾つもあっても、そのアフリカで「遺跡建造物」を見る機会って本当に少ないんです。だから、久々に“遺跡観光”ができるなんて、今までのアフリカ旅とはちょっと違う体験となるわけですから、遺跡好きとしては嬉しいのです。

昨日、今朝と、美味しい食事を楽しめた食堂(スワヒリ文化の食事が美味しい!)に行き、美味しかったピラウ(スパイスが利いた肉ピラフ)やサンブーサ(いわゆるサモサ)、ムチーチャ(スワヒリ食によく添えられるイモの葉のようなもののソテー)などをタッパに入れてもらったら、遺跡で食べるランチボックスの完成です♪(*^-^*)

キルワマソコKilwa Masocoから出るボートには、操縦士とガイドと私たち2人だけ。正真正銘のチャーターとなりました。ボートに乗っている時間は短く、青い海を楽しんでいるとあっという間に、キルワキシワニの島の遺跡群が目に入ってきました。

ガイドの説明は英語です。聞けばここは、東は中国から西はグレートジンバブエ遺跡まで、中間には、オマーン、イラク、ソマリア、ケニア、モザンビーク、そしてここタンザニアなどなど数々の交易地をつなぐ中世の巨大ネットワークの、主要な「トレーディング(取引)」の地だったそうです。象牙、香辛料、金、鉄、宝石・・・様々なものが、アラブ商人たちにより運ばれていました。

その主要交易地であったキルワキシワニは、かつては東アフリカ沿岸部最大の都市。そして今は廃墟となった遺跡が数多く残されています。
(注:この旅をした時点のWikipediaの記述には「現在は木々に埋もれて廃墟と化した遺跡が残るのみである」と書いてありますが、実際は木々には埋もれておらず、説明文章のある碑と共にきれいに保存されています。しかしまだまだ土中には未発掘の遺跡も残されているとのことです。)

広大な宮殿の跡、大モスク、王の家、フォート、墓地など、小さな島内では2時間ほどのツアーです。

モスクに入ると、目の前に浮かぶのは、当時のアラブ人たちの大勢の姿。・・・祈りの声や歌うようなざわめきが聞こえてきそうなほど。モスクの保存状態は事前情報ほど悪くないと思いました。

キルワキシワニの大モスク

実際はもちろん隻影を認めないその場所でも、布をまとったアラブの人々がたくさん見えてくる空間は、素敵です。

良いガイドにあたったこともあり、キルワキシワニ遺跡の中世の旅は、大いに楽しめました。そうそう、広大なパレス(宮殿)跡で遺跡を見ながらいただくランチボックスも、もちろん美味しかったです。

キルワキシワニ、日本での知名度は低いのですが、もし、タンザニア南部へ行く機会があれば、訪れてほしい場所の1つです。
本日の旅
行動 :世界遺産キルワキシワニ観光
朝食 :ルイボスティー/宿、Chai Ya Rangi(チャイヤランジ、甘いスパイスティー)、Chapati(チャパティ、薄焼きアラブパン)、Andazi(アンダジ、丸ドーナツ)、Sambusa(サンブーサ、羊肉玉ねぎとろんとろんサモサ)、Sopa ya Samaki(ソパヤサマキ、白身魚切り身の潮汁)/キルワマソコの食堂
昼食 :フライドポテト、サンブーサ、ピラウ、ムチーチャ(イモの葉と豆のつくだ煮風)、紅茶/キルワキシワニ遺跡の中
夕食 :Ugali(ウガリ、とうもろこし粉を炊いたもの)、Samaki(サマキ、魚のスープ)、Maharage(マハラギ、豆の味付けのない煮込み、ひたすら小豆の味がする)/キルワマソコの食堂
宿泊 :Mjaka enterprise guesthouse & hotelムジャカエンタープライズゲストハウスアンドホテリ

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旅情報
1タンザニアシリング=0.093円
1USドル=111円

*キルワキシワニへの行き方
キルワ・キシワニ観光の拠点となるのはキルワ・マソコ。ここからはホテルに頼んで船とガイドをアレンジしてもらうしかない。私たちは「Kilwa Ruins Lodge」のデスクで手続きをし、入場料、ガイド代、船代込みで、1人25USドル(実際の支払いは2人で58200シリングで支払った)。キルワ・キシワニへ行く地元住民用の船にまぎれることはできない。