2006/01/13

002 ニューカレドニア回想

13 janvier 2006
001に書いたように、旅を続けながらもフランス語圏には行かないと決めていた私ですが、世界で稀有の活火山&先住の人々との暮らしに触れ合いたいと思い、私は、南の島バヌアツに行きました。そしてその行き帰り、トランジットで計4日ほどニューカレドニアに滞在しました。

それは、当時私が懸念していた、人生初めてのフランス語圏だったんですよね。

バヌアツからの帰路、トントゥータ国際空港に着いた私は、バスが出るまでの間、バス会社職員に、超基本英単語を書いた紙を見せ、それをフランス語でなんと発音するのかを教えてもらいました。
スペルはいりません。書くことはないから。だからおにーさんがしゃべる発音を、一生懸命メモしていました。そして、good byeが「おぼば」、beerが「びえよ」、というように教えてもらえたのは、英語が通じにくいニューカレでは大変重宝しました。(フランス語では「おぼわ」が近いのですが、ニューカレなまりなのでしょうか、「おぼばー」というような読み方をしていました)

何より嬉しかったのは、日本人でも誰もが知っているフレーズ「ぼんじゅーる」(こんにちは)です。フランス語を話す人の「ぼんじゅーる」の発音を聞いたとき、その抑揚、そのやさしさ、そのあたたかさ・・・ああやっぱり語学は、言葉を耳で聞くのが楽しいなって、最も身近なフランス語を聞いて、そう思ったのでした。

このニューカレの旅で、ビーチや街、あらゆるところですれちがう人びとから「ぼんじゅーる」を言ってもらえる心地よさがあったからこそ、001のように大事な友人にフランス語を学ぶきっかけをいただいたとき、迷わず、私はフランス語を勉強していきたいと、願いがもてたのだと思います。