2006/02/18

007 ダス・デス・デム・ダス

18 février 2006

フランス文法の入門≫こちら

CD会話を聞きながら、毎日を過ごしている。1日5時間、多い日は10時間は聞いている。重要かつ基礎的な語句やフレーズ、文法などは、会話CD本1冊でもかなり紹介されている。でもそれを聞いているにもかかわらず、なんか虚しい。

そして、大学1年生のときのドイツ語の授業が、とても懐かしくなっていた。

「ダス・デス・デム・ダス、デヤ・デス・デム・デン、ディー・デヤ・デヤ・ディー・・・」

きゃー懐かしい♪
これはドイツ語の定冠詞の格変化。名詞が変わると定冠詞(英語のthe)が変化するんですよね。4性×4格で16個の変化があるわけで。これはこれでドイツ語の大変さと楽しさの土台だった気がします。大学1年生のときは、こういう、文法の土台から、優しく鍛え上げられていた。・・・中1の英語が、アイ・マイ・ミー・マインから始まったように。

私は、そういう言葉の学び方が嫌じゃない。むしろ、そうやって常に全土台と全体像を見ながらポイントを見ていくほうが好き。

言葉から学ぶ語学は、ポイントポイントから広げてやがて全体を知っていくのだろうけれど、それは私にはどこか合わなくて。

よし。私は、文法を学び、全体像を把握しながら点を把握していかなければいけない。私には、家を建てる基礎工事が必要なんだ。そう思った私は、それからの数日間は、中学1年生がが中1英語を学ぶような、そんなフランス語の勉強を、のどから手がでるほど欲していた。

あ~~~もう私のやることは決まった。フランス語でも同じように、あの、「ダス・デス・デム・ダス」のようにしっかりと土台を踏み、基礎をつけてみよう。がんばってみよう。

そして私は、本屋で1時間も文法書選びをしていました。フランス語の本は山ほどあります。私は、「分かりやすい○○」「すぐできるようになる○○」といった売り文句が素敵な本、開いたときにぱっと分かりやすい本を一切無視。わざと、むしろその対極にある本を探しました。内容にお遊びのない、しっかりとした実直な本を選びました。だって、実直で真面目な本ほど、結局は一番分かりやすい本なのですから。

後日、私にチョイフツ(ちょっとしたフランス語)を教えてくれる友人に、この買った本を見せて報告しました。

「ほんと、いい本買ったと、思う」

そう言ってもらえたことが嬉しくて。

この本は、私のフランス語の核を作る文法書として、ごく表面的な部分を担う会話CD本とセットになったとき絶大な威力を発揮し、本当に買って良かった本となっています。