旅人の目
世界の国を全部訪問した旅人が書き綴る
クマ
半月ほど前、異常に暖かで強風が吹いた後のこと。柿の枝がバキバキに折れ、残っていた柿の実が完全に無くなっていた。ここ数年剪定もせずに放置してたから枝が弱くなってたのかと思って剪定を始めたが、どうもおかしい。枯れてもいない太い枝が、自然とは思えない場所で、何本も折れている。よく見ると太い幹には無数の新しい爪痕。熊・・・。ネットで調べてみるとまず間違いなさそう。裏山で冬眠してる? 大量の柿の実が一晩で落ちたなら、地上に柿がゴロゴロしているはずなのに一つもない時点で、疑うべきだった。
そういえば、昨秋からこの柿の木には大きな動物が夜中に来ていた。イノシシだと思っていたが、イノシシにしては地面があまり掘られていないし、家から声を出してもすぐに逃げなかった。何よりもトタンの波板の音がイノシシは嫌いなはずなのに、何度も大きな音をたてられ、ついには倒されている。それでも熊だとは思っていなかった。
昔はこの辺りでもクマが良く出たそうで、クマ除けのトタン板を巻いている柿木もある。5キロ以上離れた公民館近くでクマが出たという話も数年前に聞いてたが、まさか寝室のすぐそばに来ていたとは。そういえば小熊のような動物が寝室の網戸に飛びついて網戸を壊したことが昨秋にあった。もしかしたら、あれは本当に熊?