:: 旅311日め : 世界旅56ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ77ヶ国め ::
■マラリア治療を終えて
昨日で、マラリア治療スケジュールが無事に終わりました。おそらくは薬の副作用も出ていないので、本当、良かった。
さて、この薬は、1日2回服用するものです。薬が有効血中濃度を下回る頃に追加服用していると単純に考えると、最終服用から12時間は、まだ薬が有効血中濃度域にあり、おそらく薬が体から消失するまでには、丸1日は最低かかるのではないかと、単純に考えました(12時間で半減、24時間で3/4減)。薬が体に残っているということは、まだ殺原虫作用が発揮されているのだから、今日、明日はまだ静養をすべきでしょう。
でも、体力を失った体を、旅する体に戻そうと、昼間は久しぶりに宿を出て外を歩きました。ただ単に近くに食事を摂りにいくだけですけれど、それでも、なまった体には、そこに歩くだけでも良いリハビリです。
昼食は、大好きなンドレを中心に・・・♪
でも
歩いたせいか、午後はクランクランしてベッドに横たわってしまっていました。
本日の旅
行動 :マラリア治療、静養
朝食 :ふかしいも/宿
昼食 :ビューフル(牛肉のトマトソース煮込み、八角の香りが少し中華風)、ンドレ(ちょっとビターな葉のみじん切りいっぱいと生ピーナッツをミキサーにかけたようなものと牛肉でつくったどろどろ煮こみ)、マカボ(ふかしたサトイモのようなイモ)、グレープフルーツジュース、ビール/ンガウンデレの食堂
夕食 :肉の炭火焼き/宿
宿泊 :オテルビナパラースHotel Vina Palace
旅情報
1セーファーフラン=0.25円
*マラリアお勉強・3
ここに書くことがなくなってきたので、基本的なマラリアのお勉強~(^.^)
次に簡単に治療薬(予防も含め総じて治療薬とします)。
1)キニーネ:重症例ではキニーネ点滴が第一選択となる。
2)コアルテムCoartem:カメルーンでもガボンでも、日本大使館で推奨してもらった。今回あづさのマラリアもこれで治した。アフリカでは熱帯熱マラリアの比率が高く、そしてコアルテムは熱帯熱マラリア用の薬剤である。副作用が少なく、また薬剤耐性(古典的な薬が効かない)マラリアにも有効。1回治療(24錠)で約1000円(値段は薬局による)。
3)マラロンMalaron:予防薬としても使える。薬剤耐性熱帯熱マラリアにも有効。1回治療(12錠)で約7000~9000円は高いなぁ。
4)ビブラマイシン(ドキシサイクリン):肺炎などで日本でも使われる薬。副作用が少ないものの光線過敏症の発症には注意(特にアフリカはただでさえ日射がきついので)。予防可。マラロンとの併用不可。
5)ファンシダール(スルファドキシンピリメタミン合剤):熱帯熱マラリアではファンシダール耐性マラリアが増えているので、熱帯熱マラリアが多いアフリカでは好ましくない傾向にある。
薬のことなので、詳細まで書きたいのですが、ここでは割愛します。その他にも薬剤はありますが、その地域の特性に応じた選択が必要ということでしょう。大事なのは、「薬Aが効かないなら薬Bを使う」といったように、発症したときに複数の薬剤を持っていること。私たちは2、3、5を所持しています。なお、スタンバイ治療(緊急の医療機関訪問ができない場合に手持ちの薬で治療を開始すること)を前提に記載しています。