2人の世界旅 日々の記録

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ギニアビサウ>2007年12月10日(Mon)
★マンパタフォレア→クンタバニ
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■ギニアビサウの田舎で、移動方法を模索して
昨日、見知らぬ村に到着した私たち。

朝起きるとマンパタフォレアManpata Foreaの風景を初めて見ることができました。電気も水道も供給されていない、アフリカの片田舎のその村は、のどかで素朴で、でも、旅心を大いに満たしてくれるものがありました。

朝、泊めてくれた税関職員のおじさんと会話しました。
私たちは、ギニアの首都コナクリConakryまでの旅路を急いでいるので、車を見つけて今日移動することを伝えました。

さて、村の人数人に、ギニアへの抜け方を聞くと・・・

んもうみんな言うことがちがーう(>_<)

1)「カンダンベレに行くと国境を越えられるよ」
2)「ケボに戻ってバイタク(バイクタクシー)でマンゴイエに行けば車があるよ」
3)「サンコーニャからギニアに抜けられるよ」
4)「カシーニに行けば船があるよ」

・・・。

ガイドブックLonely Planetでは、カシーニからの船については記載されているので、4の情報は信頼できそうでした。

陸路でギニアに向かうには、コゴン河という大河を渡らねばならず、現在渡し舟が運行している場所がつかめないままだから、1~3には不安があったのです。

「突っ込むでしょ」・・・和人の言葉にあづさは二つ返事で「うん」。これは、ギニアビサウ→ギニアへ移動するメインルート上にあるガブGabuの町へは方向転換せず、あくまで目指してきた旅路を変えないで行くという、意志の確認でした。

朝7時から、村のカシーニCacine方面の分岐路に座りこみ、カシーニ行きの車を探します。しかしそちらに向かう車をうまく見つけることができません。何時間も待って、それでも村の人と情報集めの会話をしていると、どうやらカシーニ行きの船は今週日曜日発が出たばかりで、次の船は来週日曜日とのこと・・・。ガーン、今日、月曜日じゃん・・・、カシーニに到着しても丸1週間も足止めなんて、ダメだあ・・・。

村人のつてで、村のドクターを訪ねました。彼の話では、ここから少し離れたクンタバニCuntabaneの村からギニアのボケBoke行きの車があるらしく、出国スタンプも問題なくもらえ、コゴン河も問題なく渡れるそうです。私たちは、ドクターを信じ、クンタバニ行きの車を探すよう作戦を変更しました。そうして朝7時から待ち続けること11時間、ようやく夜になってクンタバニ行きの車を見つけられたのでした。

■ギニアビサウの田舎で、村人と触れ合う
さて、今日、車を探すこと11時間の間していたことは、路上脇に座って通りがかる車を待つことでした。

あづさの近くには、道端でバナナを売っている子供たちがいました。他の子が学校へ向かったあとだったので、何らかの事情で、彼女たちは学校に行けずにいるのだと思われます。特にあづさになついてくれたのは、サトちゃんやビンタちゃん。私たちに、時折手持ちのバナナを差し出してくれたり、道路の反対側に座っている和人にもパタパタ・・・と小走りでバナナを運んでいったり。かわゆいな(*^.^*)

サトちゃんとビンタちゃん

砂に絵を描いて遊んだり、頭にリボン結びごっこをしたり。そうそう、お昼時にはみんなで1本のパンを分け合って食べたね。あづさは、今日は村にいられる時間がとても長いからこそ、心から落ち着け、心地よいと感じる時間を過ごしていました。移動の時間を気にせず、念願だったギニアビサウの片田舎で、村の人との交流の時間は素晴らしい体験だからです。

お昼時に、近くの家のママが声をかけてくれました。なんと私たちのために、ざっかけないお昼ごはんと、ごちそう風お昼ごはんの2種類を用意してくれたのです。前者は他の家族みんなと同じ食事で、後者は私たち用に作ってくれたおかずいっぱいのごちそうです。

お昼のあとも、村人・・・特に、なついてくれた子供たちとの交流は尽きません。

「あづさ、車が来たぞ!」・・・和人が声をかけてくれたときが、突然やってきたお別れのとき。・・・最も長く一緒にいてくれたビンタちゃん(写真右、超可愛い!)とのお別れは、ちょっと辛かった。

夜、クンタバニの村に着き、ドクターの知人である村長さんを訪ねました。想像よりも遥かに若い村長さんに事情を説明したら、私たちを家に泊めてくださることになったんです。こうして電気も水道もないギニアビサウの田舎の村で、またまた思い出深い体験を得られることになりました。

“「突っ込むでしょ」”・・・これが、先ほども書いた、和人の言葉です。
明日、西アフリカの旅中盤戦、いよいよギニアへ向けて、道なき道を、突っ込みます!!
本日の旅
行動 :マンパタフォレア滞在、ギニアへ抜けるトランスポート探し、クンタバニへ移動
朝食 :バゲット、マンゴジュース/税関の職員用宿舎
昼食 :ビヤンド(ごはん)にマンカーラ(オクラでとろとろのピーナッツソース)をかけたもの、ビヤンドにカルネ(干した魚トマト玉ねぎを油で煮てレモン汁で酸味をつけたもの)をかけてライスサラダ風味にしたもの/マンパタフォレヤの民家の庭
夕食 :マヨネーズサンド、カフェオレ/クンタバニのレストラン
宿泊 :クンタバニの村長さんの家

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旅情報
1セーファーフラン=0.25円

*アフリカの冬
この日記は12月10日。赤道以北のギニアビサウは当然冬である。とはいってもアフリカなので、日中は日差しが強くて暑いが、夜はとても寒い。私たちはここのところ(ガンビア、ギニアビサウあたり)、連日シュラフを開いて掛け布団のようにして寝ているほどである。旅の参考になれば幸いである。

(なお、このあと訪問するギニアのコナクリは熱帯雨林気候なので、夜は一転して蒸し暑い)