2人の世界旅 日々の記録

■災難続きな日
カリブ海には、フランス領の国が幾つかあります。今日訪問するグアドループは、先日訪問した（あの、かつて海賊の巣窟とこの日記にも書いた）サンバルテルミーがもともと属していた国です。

今日は災難が多かった。でも終わってみると、優しい人に救われた、そんな１日だったと思います。

まず何があったかというと、旅にはときに致命傷となる、飛行機のロストバゲッジ。おおこりゃ災難だ災難。

私たちは飛行機に乗るときは２人それぞれの手荷物と（パソコンは手荷物に入れます）、バックパック１つを預け荷物にします。つまり２人分の荷物が１つのバックパックに詰まるので、それを失くされると、２人とも旅ができなくなるのですね。

空港職員には「午後１時には出てくるわよ」という訳わかんない答えをもらいました。なんだよそれ。

空港にいても何もすることがないので、ポアントアピートルPointe-a-pitreの街に出て船のチケットを買いに行きましょう・・・・しかし大雨。これまた災難。やる気なくすほどの大豪雨。

ヒッチハイクで港に行ったら、船のスケジュールが、突然変わっていた。これもまた災難。私たちの希望する日を含めた１週間程度、まったく船が出ないというのです。船の故障なのか、ドック入りするらしいです。１日くらいならこっちも日程なんとかずらせますけど、１週間ってひどくないか？　告知してよ！　こっちは昨日もネットでこの会社のサイトみて運行状況を確認しているのに・・・。んもう。

結局、今日チケットを買うのはやめました。大きく日程がずれるなら、即決ではなく、もう一度スケジュール全体を見直してからでないと、チケットは変えませんよね。

さて、お昼時です。ロストバゲッジの荷物が出てくる時間なので、街中ツーリストインフォメーションから電話をかけてもらいました。なーのーにー、「誰も出ないわよ」ですって。激怒通り越してショックです。空港バゲッジクレームの電話番号２回線教えてもらっているのにどっちも不在だなんて。おかしすぎる。とんずらか？

ちょうど、ツーリストインフォメーション職員が用事で空港に行っているらしく、その人に様子を見てもらうことができました。そうしたら「午後５時に荷物は出てくるよ」と言うのですが・・・もう、訳分からず１時が５時になるなんて、もう戯れ事は信じませんよ。

ちなみに、もし荷物が出てきた場合、航空会社料金もちで、荷物はタクシーにて届けられるそうです。

じゃあ、もう街にいても仕方ないから、今日からショートホームステイでお世話になる、ベレーヌおばさんちに、行こうかな。ここにいても気が重いだけだし。

・・・・ったら、もっと気が重い出来事が起こっちゃいましたよ。

ポアントアピートルからはデシェスDeshaies行きのバスに乗るのですが、途中のサンタロサSainte Roseの街で私たち以外の乗客が全員降りたので、バス運転手、仕事放棄ー。「じゃああんたたちも降りて」って、それ・・・。放置プレイじゃんか・・・。

「バスチケット見れば、デシェスまでの料金払ってることが分かるから、ミニバスが来たら乗せてくれるよ」なんて言いますが、夜遅くなので、乗り継ぎ、悪そう・・・。で、時間が遅くなっていくことに焦りながらバスを待っていましたが、やっぱりバスは来ません。誰かに何かを聞こうにも、フランス語圏は、ちぃと難しいものがあります。

でも、行動には、出てみる。

ちょうど交差点で信号待ちをしていた車チェック。おじさんおばさんが優しそうだったのと、後部座席が空いていたのが見えたので、何故か「この人たちなら助けてくれる」と思って状況を話しました。「バスの運転手にここで降ろされて困っている」と伝えました。

おじさんおばさんの助けで、結果的には、私たちの目的地であるベレーヌおばさんちまで送ってもらえ、災難ばかりの１日で沈んだ心を大きく救ってもらえたのでした。

夜も更けると、タクシー（ったってワゴン車）が、私たちの荷物をおばさんちに持ってきました。ああ・・・本当良かった・・・。ちなみに航空会社職員は乗っておらず、荷物１つがタクシー運転手に託された様子。コラ、タクシーがとんずらしたらどーすんねん？

ロストバゲッジのことは解決しましたが、船のドック入りの件は未解決です。でも、旅が終わるという最悪の事態は免れることができ、ほっとしました。


今日印象に残ってるのは、この写真かなぁ。



荷物がなくなったとき、カメラ電池のバッテリーのこと、心配しちゃったんですよね。もう充電できないとなると、今ある電池がきれたら、もう旅はおしまい（ニコンの専用バッテリーを島国で手に入れるのは困難そうなので）。

「電池は使いたくないけど写真は残したい」という葛藤の中撮った、街のきれいな教会です。