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コートジボワール>2008年01月03日(Thu)
★サニコレ→カンプレ→国境→ビヤトロ→ダナネ
:: 旅238日め : 世界旅48ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ69ヶ国め ::

■コートジボワールの今
内戦の始まりは2002年。政府反乱軍が戦火を上げた。

政府軍と反政府軍の戦闘、前大統領死亡、内相殺害、死傷者多数。

西部都市マン周辺でも別の反政府勢力が政府軍と交戦。2003年になり3つの反政府勢力は内戦終結の和平案に合意するが、この内戦の間に軍事力を伸ばした反乱軍「FN」(forces nouvelles)は、やがて北部の地域を占領する。政府は医師や教師などに対し北部地域からの退去を命じたため、北部では医療や教育が崩壊した。停戦後も政府とFNの対立は続き、南北完全分断により国民の移動すら禁じられたこともある。

やがて政府軍はFN占領地域を空爆する。誤爆されたフランス軍はアビジャンで政府軍の軍用機を破壊の報復に出た。この煽りで、アビジャン内各地では暴動、略奪、暴行、殺人、銃撃事件が多発する。

2005年、政府とFNら反政府グループの間で、停戦に向けての仲裁がなされるが、手続きは停滞。

その後も道路封鎖や発砲事件なども起こり、いつ再び戦火が上がるか分からない、そんな不穏な日々が続くコートジボワール。

私たちが日本を離れるときは、外務省海外安全性情報でも、FN支配地域や西部地域など、反政府勢力エリアが軒並み退避勧告地域とされていました。そのときは、リベリアから入国するならほぼ確実に空路(退避勧告地域である西部に立ち入らない)で入国することを検討していました。しかし、最新の安全性情報では、一気に退避勧告地域が減少し、国勢は改善されてきている推移が示唆されたことなどより、リベリア北部からの陸路入国に踏み切りました。

■リベリア出国まで
朝、リベリア北部の町サニコレSanniquellieで、コートジボワール国境行きの乗り合いタクシーを探しました。昨日教えてもらった場所とも違う、ガイドブックに載っている場所とも違う、なんとも奥まったところの乗り場でした。

朝は、リベリアでどうしても食べておきたいと思っていたGB(ジービー、ゆでたカッサバ芋で特大のニョッキのような団子を作り、それをちぎってオクラのとろみのあるソースにつけて食べる、メチャウマイ)を食べることができ、あづさは幸せです。途中降客したカンプレKahnpleの村で食べた甘酸っぱいバナナの揚げ物も、絶品の美味しさだった。

出国審査も問題なくOK。国境には国連リベリアミッションのスタッフも多く、その中の1人、白人お兄さんが、私たちのコートジボワールの旅を、心配になりながらも、応援してくれました。でもその応援の言葉の裏には、「今コートジボワールなんて行くの・・・?」という胸中がありありと表れていました。

でも私たちは、緊張感あるリベリアを、嬉しいことに自由に -国の名の通り、リバティに- 旅することができました。リベリアの旅の終わりは、国境の橋を歩いて渡ること。そして橋を渡り終えたらコートジボワール入国です。

■コートジボワール入国から
橋を渡ったところで、早速コートジボワール側のパスポートチェック・・・、まず、リベリア側国境と違うと思った点は、役人と地元民以外誰もいないことでした。リベリア側では国連派遣の駐在員が何人もいたのに・・・。

パスポートを見て、ノートに記すなり、いきなりの賄賂要求です。今までと同様なんとかこれを回避しようと頑張りますが、一切向こうも引きません。確かに英語ガイドブックには「Border fee」(国境料金)がかかることも記載されているし、地元民も皆1人2000フラン払っているけれども・・・。でも、私たちは事前にビザを取るときに、高いビザ代を払っているのです。ビザなしで入国する人はお金が必要でしょうけれど、ビザを持っているのに更に国境でお金が必要なことは、基本的にありえないのです。

ちなみに私たちが入国した場所は反政府軍エリア。国境ポストとはいえ、反政府軍の役人だと国からの給料が出ていない可能性があり、だからこそ執拗に金を欲しがるのかと、推測していました。

私たちは、「お金は持っていない」「朝から何も食べていない」「お金がないからダナネまで歩く」(30km先の町です)等を主張し、賄賂請求を拒みますが、いずれにしても答えは「ノン」(だめ)。フランス語になると微妙なニュアンスを使った会話ができず、何らかのチャンスが来るまで2時間も階段に座っていました。

途中荷物検査に呼ばれました。荷物を全部机の上に広げさせられるという、つぶさなチェックでした。唯一検査官が欲しがったのは、電化製品や日本製品のような金目のものではなく、セネガルで安く買ったインスタントコーヒー。・・・家族が喜ぶものが、欲しかったのでしょうか・・・(でもあげませんよ)。

やがて、リベリアから入ってきたおじさんに、助けを求めました。おじさんは英語とフランス語が堪能です。「私は今日リベリアから来ました。しかしこの人(入国審査官)がお金をくれとずっと言います。しかし、ビザを持つ人は大使館にすでに高額のお金を払っているので、国境ではお金を払う必要がないのです。これは国際的なルールなのです。この人はその点を理解していないのだと思います。そのことを、この人に伝えてください」

そうしておじさんが役人にそれを伝えてくれ、その結果・・・「小額でいいから置いておけばよいと言っている」。

ああここまでしても、まだ賄賂請求は続くのか・・・。でも、小額で良いと言ってくれるようになったのは、ホント助かりました。自作自演のために小額だけお財布に入れておいた585セーファーフランを、お財布をさかさまにして「いかにもこれが全財産」といった感じで机上に置きました。そうして、なんとか国境を通過させてもらえることになり、・・・ようやく安堵のひとときです。

ちなみに国境通行料は2人なら4000セーファーフラン(1000円)です。それが2人で100円ちょっとにまで下がることができ、・・・今日は2人で、頑張ったね。かなり硬い賄賂攻撃で、こちらが如何に戦ってもそれを崩せないところだっただけに、ここまで頑張れたのは、嬉しいです。

ちなみに私たちは、お金はとりあえずいっぱい持っています。ATMもない国を通ってきているので、現金が命綱だからです。そしてコートジボワールの通貨はセーファーフランという西アフリカ数ヶ国の共通通貨なので、マリとセネガルのATMですでに大量キャッシングをしてあるというのが理由です。でも、腐った役人に賄賂を渡すようなお金は持っていないということです。

さて「お金がない」と言ってしまった手前、とりあえずは歩きましょう。ジャングル道を歩いて進みました。1kmほど歩いたところに見つけたビヤトロ村が、のどかで素敵なところだったので、「疲れているからここに座らせてほしい」と、民家の庭で休憩させてもらいました。みんな優しくて、差し出してくれたお水も美味しくて、心が温まりました。

■ダナネ、警察騒動
その村で私たちは流しのバイタク(バイクタクシー)を見つけ、ダナネDananeの町まで一気に移動することができました。

途中検問でも「金くれ」「金くれ」と、執拗に賄賂の要求がありました。「お金がないから」と拒否し続けていると、その役人が「この2人の旅行者は、フランス語が理解できず(※言っていることは2人とも理解してるわよ、失礼なっ、プンプン)、お金も払っていない」などを書いた手紙をダナネの警察へ提出するようドライバーに伝えてしまい、私たちは、その場での賄賂は逃れたものの、今度は警察に行くことになってしまいました。

ダナネの警察では、さんざん待たされた上、「今は上がいないから、また明日来るように」と言われ、パスポートは没収のまま。しかし、「パスポートがないから宿のチェックインも出来ないじゃないか」と私たちが訴えると、下っ端軍人(下っ端警官)が私たちを安宿に案内してくれるんです。なかなか優しい雰囲気はあります。

写真は、反政府軍地域ダナネの町で、軍人(警官)に連行される写真。・・・ではなく、その案内で安宿に向かう私たちです。結構、コワーイ雰囲気がある町でしょ、誰もいなくてゴミゴミしていて、なんとも不穏そうな・・・。こんな道、自力で歩くよりも、警官がいてくれて良かったのかもしれないです。

反政府軍の警官と共に

考えてみれば、私たちの身の安全は、少しは保証されたものです。警察がパスポートを所持した以上、警官が私たちの最低限の身柄は守ってくれます。事実宿探しまで手伝ってくれるのですから。そしてその過程で、私たちが警官と町を歩いたことを多くの人が見てくれているのですから、下手に私たちには手を出せないのではないでしょうか。

ここは反政府軍の統括エリア。隣国リベリアとも近いことがあり、いつ危険が起こるかわからないところ。こういうところに夕方着いてしまった以上、ここから先には今日は動けないのですが、そういった中でも、警察との良い意味での接点ができ、ちょっとはほっとしているところです。

でも、早く、安全なところへ、移動したい・・・。
本日の旅
行動 :サニコレから国境へ移動、コートジボワール入国、国境からダナネへ移動
朝食 :GB(ジービー、ゆでたカッサバ芋で直径15cm、特大のニョッキのような団子を作り、それをちぎってオクラのとろみのあるピーナッツソース仕立ての鶏&魚入りソースにつけて食べる)/サニコレの食堂
昼食 :ポテトグリーン(イモの葉のどろどろ煮、今日の具は魚の身、ヤシ油ではない油を使ったバージョン)をライスに乗せたもの/リベリア側国境の路上ごはん屋
夕食 :ビアンドアシー(細かい肉そぼろ炒め)をリー(ごはん)に乗せてピマン(辛いペースト)を添えたもの、スプ(骨付き肉と玉ねぎ煮込んだ塩味の効いたスープ)をリー(ごはん)に乗せてピマン(辛いペースト)を添えたもの、紅茶、オレンジ/ダナネのレストラン
宿泊 :オテルマリノHotel Marino

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旅情報
1リベリアドル=2円
1USドル=122円
1セーファーフラン=0.25円

*リベリアからコートジボワールへの国境越え
私たちが移動したルートは、リベリア北部のサニコレからコートジボワール国境へ行く方法。
1)サニコレ中心部で、人に聞いて国境行きの乗り合いタクシー乗り場を探す。英語なら「ボーダー」、フランス語なら「フロンテラ」と言えば通じる。メインロードから少し奥まったところへ歩いたところの、小さな湖のほとり。
2)降ろされたところは国境ボーダー手前。パスポートスタンプをもらったあとに、バッグの中身を机上に並べさせられるようなつぶさな荷物チェックがある。
3)それが終わったら、歩いてコートジボワールへ。橋を渡るだけで、すぐ。
4)コートジボワール側で、パスポートチェックと再びつぶさな荷物チェック。そして賄賂請求と戦おう。

それが終わったら、その場からバイクタクシーが運行している。しかしダナネまでの移動に1人10000フランを要求してくるなど、かなり高額。私たちはまず数百m先の村まで歩いた。そこのバイクタクシーでは1人5000フランと言われた。もう1kmほど歩いた村で「流し」のバイクタクシーと交渉したら、1人3500フランだった。

なお、入国時はパスポートに入国スタンプをもらえない。私たちは次に到着した警察署でスタンプをもらうことになったが・・・。反政府軍地域であったためスタンプに「FN」の文字(反政府軍の名称)が入ってしまい、後日、政府軍地域でトラブルに巻き込まれかけた。

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