2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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サバ>2009年10月27日(Tue)
コールベイ→ウィンドワードサイド→セントジョーンズ→ザボトム→ラダーベイ→セントジョーンズ→ウィンドワードサイド→マスケホルンヒルトレイル→コールベイ
:: 旅901日め : 世界旅155ヶ国め : 和人232ヶ国め : あづさ171ヶ国め ::

■サバへ
「サバ」・・・聞き慣れないところですよね。英語では「セイバ」と発音します。現在分裂目前の蘭領アンティルを構成する1つの島です。今日は、滞在しているシントマールテンから、日帰りで訪問します。

とってもとっても小さな島。火山活動によって形成された、火山のさきっちょだけが海から顔を出すような島です。

空港に着いて、朝ごはん。とにかくあづさの膝が痛い(しかも昨日の台所立ちっぱなしが響いている・・・)ので、飛行機を降りてすぐは、足を休めようと思いました。

さて、「火山のさきっちょ」歩きを開始しました。空港前のモニュメントには、「Unspoiled Qween」という碑が立っています。「ダメになっていない女王」、つまり、「ここはどこよりも自然がそのまま残されている所」という意味です。

小さい島なので、頑張れば島の端から端まで歩ける距離ですが、ヒッチハイクに応じてくれたおねーさんの車で移動することができました。おねーさんはレストラン勤務で、島中央にある町、ウィンドワードサイドWindwardsideに買い出しに立ち寄ってから、セントジョーンズSt.Johnへ行くそうです。ウィンドワードサイドにはツーリストインフォメーションもあるので、そこに最初に立ち寄ってもらえたのは、私たちにとってもすごく好都合のこと!

セントジョーンズの端っこに位置するそのレストランから崖道を降りると、谷底のようなところに形成された町に出ます。その名も「ザボトムThe Bottom」(底辺)という名の町、規模は本当に小さいけれども、この国の首都にあたります。セントジョーンズから見下ろす風景がとってもきれい。いざその町を歩いてみても、どの建物も、白い壁や赤色の屋根が可愛らしい。

サバ

きれいな建物には訳がある。
カリブ海の絶海に浮かぶ小さな小島は、10年前のハリケーンで壊滅的被害を受け、ほとんどの建物が再建です。きれい&可愛いに加え、ここではそういう背景と共に観光をすることが、大事なのではないかと思います。

さて、とりあえず、あづさの膝が痛い中ですが、セントジョーンズからザボトムまで降りるのを、頑張りました。これ以上は無理な歩きはしないようにしようと思い、幸い、ザボトムの町中で地元の人が憩うスペースを見つけたので、あづさは和人の散策の帰りをそこで待つことにしました。

和人は片道30分ほどかけて、海の際まで行ってきました。そして和人が帰ってきたら2人で冷えたハイネケンで乾杯♪ そうそう、カリブ海ではよく見る「ジョニーケイク」(とうもろこし粉を使った揚げパン)も美味しかったです。

ヒッチハイクでウィンドワードサイドに戻りました。フルーツの木々が並び、野鳥のための餌付けが行われている場所をみつけたので、あづさがそこで緑と小鳥を観察しながら待つ間、和人は丘の上まで片道15分程度のトレッキングに行ってきました。

さてさて、そんな感じで、人良し、町良し、海も山も良し、食べ物良しのサバ観光も無事に終わりました。私たちはまた飛行機に乗って、おじさんおばさんの待つシントマールテンへと戻ります。サバは和人も気に入った国になったようです。もちろんあづさも!


■コンブチャ作り
今いるシントマールテンの家では、フランス人ジェネヴィエブおばさんが大変なナチュラリスト。日本語ではエコとかロハスとかマクロビとかいう言葉が広まっていますが、でも物の贅沢に溢れた日本人のそれらより、ジェネヴィエブおばさんはその一歩上を行く暮らしをしています。めちゃ勉強になります。ナチュラルな食生活も、健康になれそうなおかず作りも、庭造りの様子も好きで、あづさは結構おばさんになついております(笑)

で、おばさんが「ジャパンの飲み物あるわよ、コンブチャ飲む?」と、美味しい飲み物をいつも飲ませてくれます。

最初は「わー昆布茶があるなんて!」と喜びましたが、出てきたものは決して昆布茶ではなかった。サッパリとした冷たい微炭酸飲料。ネットで検索すると、欧米ではKOMBUCHAとして既製品が人気商品、元来モンゴルやシベリアの伝統的郷土飲料、日本では紅茶キノコとして知られるドリンクでした。

別にキノコを食べるわけではありませんよ。生きたナタデココ(酢酸菌膜、アセトバクター)を糖分が入った飲料に入れておくと、糖を酸と炭酸ガスに代謝してくれ、私たちは酸と炭酸ガスで「さっぱり飲み口」になったドリンクをいただくというものです。

これまた一本取られたー!ってくらいに本当に本当に美味しくて、和人も気に入って飲んでいるので、あづさは日本に帰ってこれを作りたいなって思い、おばさんに作り方を聞いてきました。

そうしたら、ちょうどコンブチャの仕込みとなる今日、おばさんは夜遅いあづさの帰りを待っててくれたのです。あづさは喜んでその仕込み方をメモするので、おばさんは喜んでいろいろとコツを教えてくれました。

とりあえず、概要を書いてみますと、酸と炭酸ガスは味の決め手になりませんから、ナタデココを漬けておく液体の味が命。おばさんは中国産のジャスミンティーを使っています。だから香りも素敵なさっぱり飲料ができたのです! ああ今思い出してもうっとりするあの美味~(*^-^*)

この家では、日が経つごとに、家族のように触れ合えるようになってきたことが、本当に本当に嬉しくて、シントマールテンの滞在は、きっと旅を終えて振り返っても、筆頭格となる素晴らしい思い出の場所になることでしょう。
本日の旅
行動 :サバ日帰り観光
朝食 :コーヒー、シナモンクッキー/サバの空港
昼食 :white rice(白いごはん)、キャベツにんじんのコールスロー、curry chicken(カリーチキン、リブとほとんど同じ味付けでカレー粉がわずかしか入らない鶏煮込み)、stew beans(レンズ豆のスパイス煮込み)、stew ribs(豚あばらまわり肉のスパイストマト煮込み)/セントジョーンズスの食堂
夕食 :うどん卵おとし/レネジョンおじさんとジェネヴィエブおばさんの家
宿泊 :レネジョンおじさんとジェネヴィエブおばさんの家
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旅情報
1アンティルギルダー=52円
1USドル=98.9円

*サバのツーリストインフォメーション
ツーリストインフォメーションはウィンドワードサイドにあります。町の中心の教会の隣。空港にはインフォメーションがないので、まずはそこまで移動すると良いでしょう。