:: 旅149日め : 世界旅34ヶ国め : 和人212ヶ国め : あづさ55ヶ国め ::
■世界旅34ヶ国目、ジブラルタル
スペインの最南部の町アルヘシラスAlgecirasは、アフリカ大陸が目と鼻の先。今日も朝起きると、外の空気が熱い!
(※念のため、アルヘシラスはスペイン最南端ではありません、最南端はタリファTariffaです)
今日は土曜日で、セウタCeuta(モロッコの中にあるスペイン領)行きのフェリーが安い曜日なのですが、もらさずジブラルタルGibraltarへも行っておきたいと思い、フェリーターミナルではなくバスターミナルへ行きました。
そのバスの終着はジブラルタルとの国境手前のラリネアLa Lineaです。ジブラルタルは切り立つ丘がとても目立ちます。だから、バスを降りてジブラルタルへ歩くのは、丘を目指すだけだから簡単(*^^*) 国境を越えるのも簡単でした。だってパスポート、表紙しか見てないんだもん。
ジブラルタルは英国領ですが、自治権をもち独自の通貨を発行するなど、国として機能しているところです。昔、英国がここに軍隊をもっていた名残でこの自治国家が出来たと聞き、なんとなく横田基地や沖縄を思い浮かべてしまったり。
大広場をすぎ、メインストリートを歩いていると、スペインの風土の影響を受けながらも、英国を感じることがいっぱいあります。英国の料理フィッシュアンドチップスがいろいろなお店で出されているし、街の人は英語を話しているし、ね。
そうそう、そしてここで忘れてはいけないのは、ジブラルタルが関税を免除された、いわゆる“免税天国”である点にもあります。メインストリートにはリカーショップ、電化製品屋、化粧品店などがずらりと並んでいました。スペインから免税ショッピングに来た人もいっぱいいます。
私たちはメインストリートを歩き、丘を歩いて上りました。野生のおサルさんがいっぱいいるのですが、丘の上から海を見ると、海の向こうにアフリカ大陸が見えます。これから向かうアフリカ大陸だからこそ、この光景が、今日一番胸に残りました。
そして再び歩いてジブラルタルをまわり、アルコールが供されないモロッコの旅用にウィスキーを買って、アルヘシラスに戻りました。
■明日、2人の世界旅は、アフリカ大陸へ!
「明日、2人の世界旅は、アフリカ大陸へ!」
・・・と書くと「おおー!いよいよ!」という感じがしそうですが、実際はそんな意気込みが低くて(^^ゞ
ここアルヘシラスは、スペインにいながらモロッコ系アラブ人が多く、明日移動するところもスペイン領セウタだから、スペインとモロッコアラブの融合の世界です。だから、なんというか、ある程度アフリカ入りの気分が、すでにここアルヘシラスで体験できているのです。
旅って、ときにグラジエント(連続)だったりステップワイズ(不連続)だったり。
どっちの旅も好きなんですよ。でも、スペインにいて少しずつモロッコ比率が高くなっているように、モロッコにいればきっと少しずつブラックアフリカ比率が高くなるのでしょうから、今の気分は前者なのです。
だから、きっと無理なく無理せずアフリカに入っていけそうな、不思議と穏やかな心持ちでヨーロッパ最後の夜を過ごしています。
本日の旅
行動 :アルヘシラスから日帰りジブラルタル観光
朝食 :パン、トマトジュース、オリーブ入りハム、ミックスピクルス、オリーブ/宿
昼食 :フィッシュアンドチップス、ハンバーガー、トマトレタスオニオンのサラダ、ビール/ジブラルタルのレストラン
夕食 :Sardines en tomate(サルディネスエントマテ、サーディンのトマト煮)、サラミ、パン、スコッチウィスキー、レモン炭酸/宿
宿泊 :オスタルドーラHostal Dora
旅情報
1英国ポンド=245円
1ユーロ=162円
*ジブラルタルへのアクセス
アルヘシラスからラリネアへバス40~50分、そこから歩いて国境へ。国境を出たところに市街中心部までのバスが出ているが、バスに乗っているのは2、3分なので、乗ると損かも・・・。
*ジブラルタルの通貨
たいていのお店で、ユーロとポンドの両方が使えるが、ポンド払いにしたほうが安くあがる。
(例:バス料金が「0.9ポンドまたは1.5ユーロ」という表示だった。この場合前者は約220円、後者は約240円なので、およそ1割の違いが出る。
*ジブラルタル観光情報
http://www.visitibraltar.gi
http://www.mygibraltar.co.uk