2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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ツバル>2010年07月09日(Fri)
★フナフチ
:: 旅1156日め : 世界旅194ヶ国め : 和人243ヶ国め : あづさ206ヶ国め ::

■ツバルの伝統文化
ツバルには5泊滞在します。離島へ行く船は、その5泊6日の間では往復できないことが分かったので、今いるフナフチFunahuti、つまりアイガ(ロメイナ姉さん)の家にずっと滞在することになりました。

アイガは仕事が忙しいので、家事はほとんどをチョイスおばあちゃんがやっています。おばあちゃんが作る食事も、買ってきて食べさせてくれる伝統パンもおいしくて、「美味しい」という意味の「ンガリ!」は、あっという間に覚えてしまった単語です。

昼間はフナフチ島を2人でお散歩しました。暑い日差しの中、バナナ型に細長い島を歩きました。

道の途中で、数人の人だかりを発見。しばらく立ち止まって様子を見ていると、生きた豚が1頭運ばれ、両手を抑えられたまま頸動脈を切られました。吹き出す鮮血はバケツに回収され、豚が息絶えると火をつけたヤシの葉で体表面をなぶられ、毛が焼かれていきます。

兎に角、日本で暮らしていたのではなかなか見られない、すごい光景でした。スーパーでパックに入っている豚こま肉なども、「こうして苦しみながら途絶える命の犠牲の上にあるのだ」と、改めて認識できるのです。


次に登場したのが・・・、うわあ、これ、ウミガメだっ!!

ウミガメと言えば世界的に保護動物とされており(※種により保護度が異なります)、もちろん私たちは生まれて一度も食べたことがありません(食べちゃいかんつーの)。でもここツバルでは「フォヌ」Fonuと呼ばれる伝統的食材で、今も常食されているのです。

ツバル

仰向けにされたウミガメは、短い手足をじたばたさせるだけで自力で起き上がることはできませんから、豚よりも遥かに楽に開腹できるようです。よく切れるナイフで、サクサクと、手際よく角切り肉にされていきました。ああ、どんな味がするのだろう、こんな機会でもなければ絶対に食べることのない世界的保護動物ウミガメ。そこにいた人たちは「午後5時か6時くらいに調理が終わるから食べに来ていいよ」と言ってくれたのですが、夜は、今いるチョイスおばあちゃんが奮ってツバル料理を作ってくれ、その好意を無駄には決してしたくないから、結局ウミガメを食べに行くことができませんでした。


ツバル人は、見知らぬ私たちにもとても優しくしてくれることを、今日も存分に認識できました。豚やウミガメをさばくときも、写真を夢中に撮る私たちを受け入れてくれ、しかも「食べに来ていいよ」とまで言ってくれる大家族の皆。ビヤバーの前を通りがかると次から次へとビールのおかわりと注文してくれ私たちにふるまってくれるおじさん達(酔っぱらっていたか?)。家の前を通りかかると「お茶飲んでいきなさいよ!」とばかりに強く招待してくれるおばちゃんたち。

そんな優しいみんなと接すれば接するほど、会話をすればするほどツバルの文化が見えてくる、教えてもらえる。こんな素敵な国なら、5泊と言わず、もっと長くいても、ずっと楽しいままいられそうです。
本日の旅
行動 :フナフチ観光
朝食 :toddy(トディ、ヤシの樹液ジュース)、puta(プータ、揚げパン)、ファラオア(トディと小麦粉で作るパン)、ミルクティー/ロメイナ姉さんの実家
昼食 :イカ(ゆでた魚)、Utanu mo kaleve(ウタヌモカレベ、ヤシの実を中のスカスカリンゴっぽい部分と共にすりおろし、ヤシの樹液を煮詰めてたものを混ぜて食べる)、オレンジジュース/マサおばさんの家
夕食 :マモエ(羊)と島キャベツ(レタスみたい)とネギニンジンゴーヤきゅうりのチョプスイスープ、ごはん、焼き魚、felo(フェロ、かぼちゃマッシュとココナッツすりおろしを混ぜたもの)、ミルクティー/ロメイナ姉さんの実家
宿泊 :ロメイナ姉さんの実家
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旅情報
1ドル=89.6円

*ツバルのお金
ツバルの通貨はオーストラリアドルです。しかしツバルにはATMがないので、事前に豪ドルを用意していくのが良いです。ツバルへ行くには必ずフィジー経由になるので、フィジーで両替をしておくなど。私たちは事前に豪領ノーフォークで多めにキャッシングして持って行きました。