2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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ツバル>2010年07月10日(Sat)
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翌日フナフチ
フナフチ
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■フナフチ滞在
今日は雨。観光の中休みの気分です。小雨の合間に少し雨が止んだときに外に出ましたが、また雨が降ってくる始末。

外に出たときは、昨日お散歩したのとは反対方向に行きました。あづさは持っているカメラ(でっかい一眼レフ)が濡れるのを懸念して、途中で引き返しましたが、和人は無事に島の端まで行ってこれたようです。

ツバル

これ、フナフチの端、ゴミでいっぱい。

一昨日の日記で、地球温暖化の影響で消失が懸念されるツバルには、多額の援助金や多数のニュージーランド軍人がやってきていることを書きました。今日は、その軍人がゴミを運んでいるのを何度も見かけました。そして島の端は、行き場のないゴミの、廃棄場。

軍人が配置されて、その指揮のもとで防波堤を建築したり盛り土をどんどん進めるのなら理解はできるのですが、軍人がゴミ収集をしたり学校のリフォームをしている様子ばかりが目に入り、本来期待されるべき機能を果たしているのかどうかが見えてこないのが残念です。日本の援助団体も、お土産物屋を建築するより、もっともっと、国民に見えるお手伝いをすべきことがあったのではないかと、視点がネガティブになって仕方ありません。

(注:防波堤建築については、津波対策だけを考えると支持できますが、土壌表面をコンクリートなどで覆うことにより海水浄化作用が低下し生態系が変わるので、広く考えると反対意見です。実にあづさ個人的な小さな考えですけど。)

ちなみにゴミ問題についてはこう考察しています。
諸外国から援助金が届く→政府がお金持ちになる→国が豊かになり外国から物を買える(輸入できる)ようになる→ゴミが増えていく、という図式です。

ちなみに、ツバル国民は、あまり働かなくても裕福に暮らしていけているようです。お金持ちとなった政府が国民に分配し、教育のために外国に行く費用も出してもらえるし、各家庭の生活水準が高そうです。食材や調味料類だって、ツバルで採れないもの(すなわち輸入品)は結構な値段がするのですが、今いるロメイナ姉さんの実家にも、たくさんの米や調味料があります。

日本もツバルへの援助をしている(しかも額面上の主要援助国である)。もちろん世界各国がツバルにお金を寄せている。でも、それはツバル政府が温暖化で水没する懸念を国際社会に訴えたからであって、うーん、なんというか、虚しいというか、海に向かってバカヤローを叫びたいような(決してツバルに向かってではない、笑)、複雑な気持ちになります。



ちなみに、ツバルの人口は1万人です。仮に温暖化の海面上昇と津波で全家屋が被害を受けたところで、被害人口は1万人です。

でも、ここで日本のことを考えてみましょうよ。沿岸地域だけで100万人は暮らしていますよ。同じ被害を受けると被害人口は100万人以上ですよ、実に、ツバルの比じゃなーーい!! ツバルへの援助も大事だろうけれど、日本は、もっと自国の沿岸部への対策に予算を投じたほうが良いのではないでしょうか。


兼ねてより温暖化との関連から興味が強かったツバル訪問なだけに、さまざまと、真面目に考察し、和人とも真面目な談義を続けています。こういうことを考えることもツバル旅には大事かなって。
本日の旅
行動 :フナフチ観光
朝食 :ポリッジ、トースト、ミルクティー/ロメイナ姉さんの実家
昼食 :インスタントラーメンカベチ(チンゲンサイ)乗せ、toddy(ヤシの樹液のジュース)/ロメイナ姉さんの実家
夕食 :イカ(魚の素揚げ)、ライス、lauvele(ラウベレ、モロヘイヤのような野菜のにんにく醤油炒め)、panikeni(パニケニ、ゆでかぼちゃ)、ミルクティー/ロメイナ姉さんの実家
宿泊 :ロメイナ姉さんの実家
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旅情報
1ドル=89.6円

*フナフチでインターネット
島ではインターネットカフェを見かけました。昼11時からの営業です。1時間3ドル、速度遅い。自PCをつながせてもらっても、設置PCを使っても、SMTPやPOPがブロックされ、メール送受信ができませんでした。
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