Kaleve(カレベ)またはtoddy(トディ)、Falaoa Fakavaivai(ファラオアファカバイバイ) ...ツバル
すごいよツバル!ヤシの木の樹液を集めて、煮立てて(殺菌)水で2倍希釈すると、甘さと微炭酸が絶好の天然飲料カレベができあがり!英語名のトディのほうが普及している感じがありました。しかも驚くべきは、ファラオアファカバイバイという、酵母を使わず小麦粉とカレベ(トディ)の発泡性で焼き上げたパンです。ヤシの樹液は偉大だ。
Kaleve kula(カレベクラ)、Utanu(ウタヌ) ...ツバル
カレベクラは英語で「レッドトディ」、ヤシの樹液を赤くなるまで煮詰めた醤油風味の甘いシロップはツバル古来の伝統調味料。魚にかけたり、水で割って清涼飲料にします。ウタヌは写真の手の中で削り取られている成熟ココナッツの内部に発生する低密度の球体。破砕したウタヌにカレベをかけて「Utanu mo kaleve(ウタヌモカレベ)」として食べます。ココナッツって万能です。
Fonu(フォヌ) ...ツバル
世界珍味ファンの皆様(^o^)/ ツバルに行くと絶滅危機動物ウミガメが食べられますよ!保護動物だからそこらの国では絶対食べられない逸品ですよ~。でもツバルでは日常的に食べられている食材の1つなんです。肉も内臓も全部食べられます。ウム料理(≫
こちら)をいただきましたが、まるで美味しい豚肉のように旨みがたっぷりでした!
Ota(オタ) ...ツバル
これには絶句した!!太平洋諸国で「オタ」「オカ」「オタイカ」等似た名前のものはこれまで全て、生の魚のレモン and/or ココナッツミルクのマリネでした。でもツバルでは、頭と内臓を取って皮をはいだ、生の魚がオタなのです。魚を横にして頭側と尾側を両手で持ち、むしゃむしゃ食べる、さしずめ「とうもろこし食い」でいただくのだそうです。写真は新鮮なトビウオ。旨しっ!
Ika(イカ) ...ツバル
イカとは魚全般を指す言葉です。家庭でも本当に頻繁に調理されているのは、島国ゆえ。蒸したり焼いたり素揚げにしたりと、シンプルな調理法が目立つのが嬉しいですね。
ツバルでは大ぶりの貝が獲られます。大きな2枚貝(シャコ貝)はFasua(ファスア)、写真は大きな巻貝でKalea(カレア)と言います。カレアはカリブ海で見られるコンク貝(≫
こちら)に見た目も味もかなり似ています(同一のものではありませんが)。ぶつ切りにして、塩とココナッツミルク少々で和えて食べられていました。
Puaka(プアカ) ...ツバル
プアカはツバル語で豚の意。道を歩いていると各家庭がケージで豚を飼育している様子が頻繁に見られます。頸動脈にナイフを入れ、血を抜いて毛を焼いて、さばいてウム料理(≫
こちら)にされることが多い。人々はこうして豚肉を食べているので、スーパーでは豚肉は売られていません。
Lauvele(ラウベレ) ...ツバル
日本で食べられる野菜で一番近いのは、モロヘイヤでしょうか。肉薄の葉で、ゆでると粘り気があります。ラウベレを粗く刻んでにんにく利かせて味精(中国産の味の素と塩ミックス)と醤油で炒めると美味しい。ツバル人が好きな味つけみたいですよ。あとはさっとゆでただけのラウベレも食べられています。
Panikeni(パニケニ) ...ツバル
なんだかパンケーキみたいな名前だけど(ちなみにツバル語でパンケーキはパニケケです)、パニケニは地物のかぼちゃ。珊瑚の大地は土地が痩せているので、痩せた土地に強いかぼちゃはビタミン源にも良いですね!日本のかぼちゃよりも断然みずみずしく、甘さがくどくなくて美味しい。
Mamoe(マモエ)、Moa(モア) ...ツバル
ツバル語でマモエは羊、モアは鶏です。写真周囲の羊はオーストラリアやニュージーランドからの冷凍物が輸入、写真中央のチキンは輸入と地物。シンプルグリルのほか、フライドチキン、チョプスイ(肉野菜炒め)、カレーなどの調理法がポピュラーです。
Chop sui(チョプスイ) ...ツバル
地球温暖化で沈むと言われて各国から多大な援助金が入ったツバルは、ポリネシア内ではなかなかの裕福国家になりました。中華料理食材や調味料などもいっぱい輸入されており、中華料理味の「肉野菜炒め」が子供にも大人にも人気のおかずになっちゃった。写真は鶏肉を使った、現地で「チキンチョプスイ」と呼ばれるものです。
Umu(ウム) ...ツバル
焚火で土壌や石を強熱した余熱を使う保温調理は、オセアニア諸国共通の伝統調理法です。昔はガスや電気がないから火を使うのは当たり前。でもウムのすごい点は、直火焼きでなく2、3時間かけて余熱で調理するので、食材がふっくら柔らかく仕上がるのです。写真のようにバナナやウミガメの甲羅などで包んだ食材の上に土をかけて更に毛布をかけています。
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