2人の世界旅 日々の記録

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ドミニカ国>2009年11月10日(Tue)
★コクラン→ロゾー→サリビア→コクラン
:: 旅915日め : 世界旅161国め : 和人235ヶ国め : あづさ177ヶ国め ::

■生き残る、カリブインディアンとの邂逅
ドミニカ国で、大変に興味を持ったのが、「キャリブテリトリーCarib territory」という地区です。

遥か昔、カリブ海の島には、原住民が住んでいました。主に南米に由来する人々です。しかし16世紀より始まったスペイン侵攻に伴い、ほとんどの地でカリブ原住民(カリブインディアン)は絶滅していきました。そんな中、ここドミニカ国にはカリブインディアンが生き残っているのです。カリブ海で唯一インディアンが生存しているだなんて、これは大変に興味あることでしょ?(*^-^*)

首都ロゾーRoseauからミニバスに乗って1時間で、その居住地区に到着します。カリブテリトリーという地区の中、私たちが訪問したのはサリビアSalybiaとうい村です。ここはインディアンミュージアムがあるので、展示物も見られると思ったから。

ちなみに現在カリブ海の住民として多いのが、かつて奴隷としてアフリカから強制的に連れられてきた黒人、もしくはムラート(その黒人と白人の混血)です。彼らはチリチリのアフロヘアーを持っていて、カリブインディアンはストレートヘアですから、見ただけで「あ、この人がインディアンだ」ってすぐ分かりますよ。

ミュージアムの受付のおにーさんも、厨房のおばさんも、皆インディアンでした。周辺の村人も、やっぱりストレートヘアのインディアンです。でももちろん、普通の人々です。裸に腰蓑一丁で槍を担いで歩いているわけではありませんよ。普通に服を着て、普通に耕作をするなどしている、普通のドミニカ人です。普通に公用語である英語を話します。

だけど、他国で次々と絶滅に追いやられたカリブインディアンが、ここではちゃんと命を次世代につないで生き残っているのだと思うと、そういうさもない姿を見るだけでも、感動の念が沸き起こります。

ミュージアム敷地内で小さな滝などを見て歩くのもいいのですが、私たちはインディアン料理を食べたいから、入場料を食事代に充てました(*^.^*) 入場料を払わなくても展示物は見せてもらえますし、敷地内の小さな展望所やレストランにも入れます。ここからの眺めも結構良し!

食べたものは魚料理です。プロビションと言うイモやバナナなど炭水化物源のミックスゆで合わせ(これは南部カリブ海で他国にも共通して見られます)が主食で、その他野菜や豆類。かなりバランスのよい食事だなと思いました。糖質60%基準(日本の厚生労働省のですけど)をきちんとクリアしてるんでないかな。エライエライ!(*^o^*)

ミュージアムを出て、キャリブテリトリー内の幹線道路を歩いていると、伝統的な製法で「キャッサバブレッド」を作っているところに出会えました! すごーい。大きな鉄製の深い釜にキャッサバ粉を入れて空炒りし、砂糖やココナツなどを混ぜてパンの形に成型して焼くんです。これを作るのも、売るのも、もちろんインディアン。1枚買って食べてみたら、本当に美味しかった! 私たちのお気に入りの食になりました。

ドミニカ国

今日は、雨に降られたこともあり、かなり長い時間、インディアン居住区にて過ごしました。一見何もしないで過ごす時間でも、実は、すごいところに滞在しているわけで、今日の観光は、すっごくすっごく、大満足!です!
本日の旅
行動 :キャリブテリトリー往復観光
朝食 :クリーミーオートミール、紅茶、パイナップル、グアバ/アグネとラウラスの家
昼食 :Bread Fruit(ゆでパンの木の実)、Plantain(プランテーン、ゆでバナナ甘くない)、Dasheen(ダシーン、ゆでさといもみたいなもの)、Salad(きゅうりトマトのサラダ)、Fish(まぐろ角切り肉をトマトと少しの牛乳で煮る)、Rice(ごはん)、Lentil(レンティル、玉ねぎなどと炊いたレンズ豆)/キャリブテリトリーミュージアムのレストラン
夕食 :エビチリ、ごはん、白ワイン、バナナケーキ、コーヒー、マンゴー/アグネとラウラスの家
宿泊 :アグネとラウラスの家
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旅情報
1東カリブ・ドル=35.1円

*キャリブテリトリーの行き方
ロゾーからミニバスに乗ってダイレクトに行ける。「キャリブテリトリー」と尋ねて車を探すと良い。私たちが下車したのはサリビアという村。ここにミュージアムがある。片道50分、1人10東カリブドル。