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■トルコ南部の旅
私たちは昨日イラクを出国し、国境の町シロピSilopiに着いたのが夕方だったにも関わらず、ここシャンルウルファSanli Urfaまで移動を続けました。昨夜かろうじて見つけた宿は、ちょっとお値段お高めの割に良くないので、今日は朝から宿探しを。本当に素敵な宿が見つかって、嬉しく荷物のお引っ越しをしました。100年前の宮廷風の、いるだけでトルコ観光ができるような、いい宿なんですよ!
食事も、2リラで1人前食べられる安いところを見つけることができて(※前回滞在していたワンVanではどうしても1人5リラはかかっていた)、なんだか、ウルファの町がより好きになれそうです(*^-^*)
今日は、「とんがり帽子の住居」で知られるハランHarranへ行ってみることにしました。
ミニバスに乗って1時間で、ハラン到着。うん! 素敵! 100~200年も前の泥塗りのとんがり帽子が、とってもいい感じ! しかもそれらは単に遺跡ではなく、現在もトルコの人々が住まう家なのです。
てくてくてく、幾つもあるとんがり帽子をわくわくと見ながら歩いていると、軒先でのんびりしている一家に「おいでおいで」って招かれました。おばあちゃんに、お母さん、チビちゃんたちに、青年もいます。そののどかさが何よりいい。
彼らの食べている昼食を、すこしお裾分けでいただくことができました。私たち日本人から見たトルコ料理といえば、ケバブなりキョフタなりを思い出しやすいのでしょうけれど、こういったごく普通の民家では、揚げたイモを食べたりしているもんです。でもそのおイモさんも、美味しいんです。食後のチャイ(紅茶)も、本当、ご馳走様でした! 思ったよりも長居してしまったのも、ここがとてものどかな軒先だったから。
ハランはそれなりに観光地なので、観光客を冷やかす人もいることはいるのですが、そんなことが気にならないくらいの温かい家庭に触れられて嬉しかったです。
更に歩くと、廃墟となった大きな遺跡もありました。説明パネルを読むと、ハランには紀元前3世紀より町が形成され、地中海などの文明中継地となり、2度、この地域の都になったそうです。13世紀モンゴルに滅ぼされてしまい、それ以降は町になっていません。
そういった大きな歴史を持ちながらも、今ではひっそりと、少数の人々が住むだけの小さな村、ハラン。
ちょっとしたタイムスリップの世界に訪れることができて、お天気はイマイチだったけれど、気分はポカポカして帰宅しました。
本日の旅
行動 :ハラン日帰り観光
朝食 :スミッツ(ごまパン)、ショルバ(コーンスープ)にナーネー(ドライミント)とビバルソース(赤い旨い辛味ある油)をかけたもの、カラフィル(食後のクローブ)、エクメク(薄パン)/シャンルウルファの食堂
昼食 :パタティス(フライドポテト)、エクメク、チャイ(紅茶)/ハランの民家
夕食 :ケバブパテジャン(でかなすとひき肉の串焼き)、サラダチョバン(きゅうりトマトイタリアンパセリ玉ねぎ角切りの酢砂糖ソマック(梅干し味の酸っぱい粉末)入り濃厚甘酢サラダ)、アジ(青唐辛子)、エクメク(薄パン)/シャンルウルファの食堂
宿泊 :ベイザーデコナックBeyzade Konak
旅情報
1リラ=56.5円
*ハランへの行き方
シャンルウルファのオトガル(バスターミナル)には、大型バス乗り場に隣接してミニバス乗り場がある。そこからハラン行きのミニバスに乗る。1人4リラ、所要1時間強。到着すると丘が見えるので、その向こう側に遺跡やとんがり帽子の住居が広がっている。ミニバスを降りるとガイド志望の者がついてくるが、ガイドなしで観光しても問題ない。