2人の世界旅 日々の記録

■グラナダ延泊！
「本当の贅沢は、何もしないこと」

その名言を実行できる場を、あづさは昨日、見つけてしまいました。ニカラグアの古都グラナダGranadaで。だって、ニカラグアはやっぱり良い国だから。

ちなみにグラナダに何もないわけではありません。むしろ、メルカド（市場）あり、美しいカテドラルや赴きある修道院あり、ニカラグア第一となるスパニッシュコロニアルな街並みがあり、ニカラグア湖あり、火山が見え、と、滞在すればするだけ見るものがあるところです。

日数がない（パナマを９月２０日に出国するチケットを既に持っている）のは重々承知。でも、和人に「ここもう１泊していい？」って聞いたら、「今まで忙しくて気に入ったところにとどまるなんてなかなかできなかったものね」と、和人もグラナダ延泊を喜んで受け入れてくれました。

朝からしたことは、昨日できなかったメルカド（市場）の観光と、バスターミナルを探すこと、コスタリカ国境までの交通費を調べること。そして延泊する分必要になる資金を計算して、ＡＴＭでお金を下ろしたら、今日のノルマは終わりました。

そうそう、ニカラグアの最大名物「ビゴロン」も食べることができましたので、幸先ばっちりばっちりじゃないでしょうか(^_^)V　「vigoro'n」は「元気」を意味する「ビゴールvigor」から派生した名前だと思うのですが、栄養豊富なキャッサバイモをゆでたものに、カロリー源にもなる豚の脂身のさくさく揚げ、そしてニカラグアらしくキャベツとにんじんの薄酢漬けサラダを乗せたもの（ニカラグア料理は何にでもこのキャベツにんじんサラダを乗せる傾向にある）。ニカラグア中で見られるこの食べ物は、一説によるとこのグラナダ発祥なのだそうです。

昼ごろから、あづさは、昨日の公園に行きました。昨日見つけた“自分が落ち着ける場所”への回帰です。でも今日は、ここに長居するって決めているので（笑）、グアテマラのアンティグアAntiguaで通ったスペイン語学校のノート（清書したほう）を持っていきました。あれから毎日眺めてはいるけれど、今日は、美味しいコーヒーを飲みながら、木々の緑の下で、地元の人と触れ合いながらスペイン語を勉強したいなって思ったのです。そうここニカラグアはもちろんスペイン語圏の国ですから。

コーヒー屋台の前で、木の下の椅子に座って、街を往来する人を眺めながら、同じ屋台の前で同じくコーヒー片手に雑談するおじさんたちの会話を耳にしながら、自分の愛着ある勉強ノートを眺める幸せ。

公園には、昨日もコーヒーを飲みに来ていたおじさんがいました。会うのが２回目になると会話の出だしもスムースです。おじさんの友達も交えていろいろな話をすることができました。あづさが「グアテマラで２週間スペイン語学校に通っていたのよ」と言うと、おじさんたちの１人は、ニカラグア内戦時、グアテマラへ避難して４年間住んでいた話しをしてくれました。



ニカラグア内戦（１９８４～９０）。左翼ゲリラ組織サンディニスタ民族解放戦線（ＦＳＬＮ）による多数の死者の犠牲の上に立つ革命成功（独裁者ソモサ追放）後、続く米国支援反政府右派コントラによる戦闘の激化。そのイデオロギー的な衝突に、ニカラグア国民は貧窮を呈し、難民になる者もいました。今日会話したおじさんは、まさに当時の難民として、ニカラグアの苦しかった時代を生きてきた人なのです。

ちなみに、「おやぢ」世代との会話はいいですね（笑）。中年男性はゆっくりもったりとテンポおそーく話すので、会話が聞き取りやすいように思います。

この公園の木の下で過ごす時間はとってもいい。

この街には連泊して、明日もまたグラナダで過ごすことに決めました。