2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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パナマ>2009年09月19日(Sat)
★パナマシティー→ミラフローレス→パナマシティー
:: 旅863日め : 世界旅141ヶ国め : 和人222ヶ国め : あづさ157ヶ国め ::

■パナマ運河へ
世界にパナマを有名たらしめる最大級、それはもちろん「パナマ運河」です! 隣のコスタリカやその隣のニカラグアという名前を知らないその辺のガキんちょだって、パナマ運河くらいは知っているのではないでしょうか。

パナマは、北中米大陸でカリブ海と太平洋の距離が狭く、その他様々な政治的利権も噛んでのことではありますが、ともあれここに、米国による運河建設という大事業が興りました。1914年に完成し、その後1999年に所有権がパナマに譲渡(返還)され、現在はパナマのものになっています。

閘(こう)門とは、何重かの扉で水の移動をさえぎって、水面を変えながら船を進行方向へ進める様式を指します。

じゃ、お勉強しましょっかazusa ←久々登場(笑)

さあ船がやってきました。Bより右に船がいて、A方面へ進みたいとします。
今、水面はBの右が高くて、あとは低い。


____(A)____(B) ̄ ̄↑ ̄ ̄

じゃあまず、Aの扉をクローズしましょう。
次に、水を移動させてBの左右の水面の高さを同じにしましょう。

____(A)――――(B)――↑―


そしたらBの扉を開いて、船をAの手前まで進めます。

____(A)――↑――――――――

次に、Aの左右の水面の高さを同じにしたいので、Bの扉を閉めます。

____(A)――↑―(B)――――

Aの左右の水面が同じ高さになるように水を移動させます。

____(A)__↓_(B)――――

Aの扉を開けば、船は運河通過完了です!

__↓________(B)――――


そう、私たちは英国のカレドニアン運河で同様のものを見ています。運河の仕組みを分かった上で、なので、今日はゆとりを持ってじっくりいろいろなことを観察できました。

パナマ運河

さてここで、小学生レベルで沸く疑問。
「カリブ海と太平洋は海の高さは同じなのに、何故閘門式運河が必要なのか?」

答えは、パナマ内陸は海よりも標高が高いからです。例えばカリブ海側から船がやってきた場合、最初は上記説明の逆を行って順々に船の水位を上げ、内陸を通過するときは船は海面よりも高い水面を移動し、太平洋側へ抜けるときは上記説明の通りに船の水位を下げるのです。要は大きな船が一山越えてしまうわけですね。

もちろん、パナマ国土を完全にブチ抜いてカリブ海と大西洋と同じ高さでつなぐ、いわば海峡を作ってしまう案も出たそうですが、巨額のコストゆえ、施工は打ち切られてしまったのだとか。

パナマ運河は、どうしても見てみたいものだっただけに、今日は満足のいく1日となりました。ただ、本当だったら、観光客でベタベタのミラフローレス水門じゃなくて、もうちょっと内陸の水門に行ってみたいと思っていました。でも到着が遅れて船の通過時刻と合わなかったら嫌だったので、つい、パナマシティーPanama cityから一番近いところに来ちゃったというわけです(^^ゞ これからパナマに行かれる人は、何箇所か事前にネットとかで調べて、是非良さそうなところを選んで行ってみてもらえたらと思います!


■中米の旅を終えて
メキシコ、ベリーズ、グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマ。中米8ヶ国の旅は明日終わります。

8ヶ国でおよそ1ヶ月半。あづさがスペイン語学校に通うために、グアテマラのアンティグアAntiguaに19泊したことを除けば、1ヶ月分の旅をしてきたことになるでしょうか。

楽しかったのは、何よりグアテマラのスペイン語漬けの2週間半。そしてグアテマラの民族めぐりの旅。満喫したのはニカラグアの古都滞在。「もっと日数が欲しかった!」と切に思ったのはパナマ。だって、ダリエン地方に行けばマジで裸族住んでるし、それに内陸部のパナマ運河も見てみたい、パナマには魅力的な見所がいっぱいあるじゃない(*^.^*)

バス移動で、陸をつなげる旅はとても楽しかったです。大陸移動の旅なら、気に入った街(特にグアテマラの奥地とニカラグアの古都!)で滞在を伸ばすことができますし、何より、長距離バス移動の旅自体が、好きなんです。移りゆく車窓風景を見続けるのが、理屈もなしに、心地よくて

中米の前はカリブ海諸国、つまり飛行機移動にかなり制限の負荷がかけられる旅をしていました。
明日からも、同様です。

でも、中米で得た一番大きなもの「スペイン語をちゃんと学んだこと」を、英語がメインとなるカリブ海の国でだって伸ばし続ける自信はあるし、なんだか、カリブ海の、これから次々と見知らぬ国へ訪問できることは、本当に楽しみです。「サバ」とか「タークスアンドカイコス」とか「シントマールテン」とか。聞いたこともない国へ向けて自分が向かっていけるって、わくわくしますよね。

それこそ飛行機旅を楽しんじゃうくらいの気持ちで、明日から気持ち新たに頑張ろうと思います!

中米の旅は本当に楽しかった。しかも美味しかった。
トルティージャ(とうもろこし粉の薄焼き)とガジョピント(豆ごはん)とチチャロン(豚皮サクサク揚げ)には本当にお世話になりました~(笑)

ムーチャスグラシアス(めちゃありがとう!)
本日の旅
行動 :パナマ運河観光
朝食 :昨日のごはんのチーズグラタン、コーヒー/ケンちゃんち
昼食 :エンパナーダサルサトマト(小麦粉の円形の皮にトマトソースを入れて包み揚げ)、エンパナーダケソハモン(同様に中身はチーズとハム)/パナマ運河、アロース(白いごはん)、フリホーレス(煮豆スープ)、ポヨフリット(素揚げチキン)/パナマシティーの食堂
夕食 :seco(フレッシュなさとうきびの蒸留酒)のライムロック、砂肝トマトソーススパゲティー/ケンちゃんち
宿泊 :ケンちゃんち
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旅情報
1USドル=98.9円

*パナマシティーからパナマ運河(ミラフローレス水門)へローカルバスで行く。
ロンプラ記載の行き方が古くて、歩き方には行き方が書いていない。いやややや苦労しました(笑)。まずパナマシティーのバスターミナル(国際線、国内線、市内バスすべて共通のものなので誰かに聞けば絶対分かる)へ行き、国内バスターミナルにて「ミラフローレス行き」を尋ねる。バス代は1人0.35US$だが、ターミナルに入るのに0.05US$徴収される。バスに15分ほど乗ったところで左手に「CANAL DE PANAMA」の看板が見えるのでそこで降ろしてもらう。ただ、帰りにパナマシティーへ向かうバスに乗ったら市内セントロ(中心部、旧市街のあたり)が終点となった。事前にセントロを観光しているのなら、ついでに、ミラフローレス方面のバスの始発を探しておくと手軽にパナマ運河へ行けると思う。